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テーマ:愛・地球博(446)
カテゴリ:ホテル日誌・事件簿
万博で、外国からのお客様が館内にいっぱい。
これは嬉しい事だけど、もちろん困った事でもありました。 物好きな社長のお陰で、語学に強いスタッフの集まったホテルではありますが、外国人は一つの国からお越しじゃ無いから、全ての方とのコミュニケーションがスムーズだった訳でも無い。 個人旅行のお客様は、例え言葉が通じなくても、誠意を持って応対すれば何とか大丈夫です。 と言うのも、彼ら側が賢いから。 うちみたいにチェーンでも無い小さな、でもGood dealを提供するホテル(←自分で言うな)を海外から探し当てるのは、旅慣れた若い方達。何についても、ちょっと説明するだけで大体理解頂ける。要は “何とかなる”“難しいはずが無い” を前提にお話を聞かれるから、察しが良いのです♪ 問題は、団体様。 イメージ的にですよ。 皆さんは、どの国からの団体様が、最も大変そうと思います? Meiはですね。。。 正直申し上げて、万博開催前までは、香港を除く中国です! 『やかましい』 『並ばない』 『ホテル利用の基本をご存知ない』(※ユニットバスの使い方とか、有料チャンネルの使用方法とか、下手をすると、エアコンの使い方とか) でも今回は、そのイメージをガラッと変えて下さった方達のお話:D♪ 万博前半、名古屋市の姉妹都市である南京から、大勢のお客様がお越しになりました。ホテルをいくつかに分け長期ご宿泊だったから、市内のホテルにお勤めの方なら覚えがおありかも:)。 『南京○○団』(仮称)からの御予約依頼電話を受けた時は、迷いましたね~。 中国人団体と聞いただけでもオノノクのに、南京? みたいな。 南京と言えば、豆か、錠か、大虐殺。 折りしも、TV他各種メディアが中国の反日活動をレポートしまくった直後。 私は正直、中国側が世界に訴え続ける南京大虐殺時の状況と被害を、鵜呑みにはしていません。 侵略戦争の一部として、謝罪すべき行為が行われた事に対しては頭を垂れますが、死者30万人説やナチスによるホロコースト同等に扱われるのはおかしい。 個人として考えます。 けれどそう教えられ続け育った彼らには、ずっと強い思い、と言うよりは、慟哭がおありだろう・・・。 結局、ツアコン役をお勤めされたCさんが、日本語でマメに連絡を入れて下さる大変信用できる方だったので、お迎えする事になりました。 フロントで初対面の私達は、ちょっと緊張気味でした。 あまり歴史に興味の無い支配人も、「中国人団体」に笑顔が固かったかも。 対する15名ほどのお客様は、単にお疲れかもですが、楽しそうでは全然無い(笑)。 それを打破下さったのは、やはりC様です。 こんな雰囲気に、慣れてらっしゃったかもしれません。 お会計は、気持ちよく現金一括。値切り行為一切無し(笑)!明るく館内設備やホテルの基本情報、朝食案内を通訳下さいました。 皆さん最初は、本当に無愛想で~♪ 多分C様を除く全員にとって、初めての海外。『日本人嫌いなのかな?』 『中国人って、他人には笑わないよね~』 スタッフ間でちょっと話題になったり。。。。 でもそんなの無関係に、笑顔で接客しますよね、普通に。 彼らに怨みつらみなんてサラサラ無いし、別に好感湧きはしないけれど、お客様ですし。 しかも、トラブルは一切起されませんでした。廊下でちょっと騒がれた事があったけれど、それだけ。C様にお伝えしたら一発で止まった。 何より彼ら、最低限、決して失礼ではありませんでした。 徐々に態度が軟化されたのは、滞在3日目くらいからかな~。 最初に笑顔を返してくれるようになったのは、一名だけいらっしゃった若い女性。 次に、もうちょっと年上の女性達。 そして、おじい様・おじ様ら、全員。 約一週間滞在された最終日は、皆さん万博会場から、手に手にカラフルなオブジェを持ってお帰り。 針金で立体的に作られた海老や魚や灯篭型の骨格?に赤やピンクを中心とした布を貼った20cm~30cmの大きな物。日本で言えば七夕飾りの超豪華版みたい。 違うと言えば相当違いますが、一応こんな感じ。 細部の始末は雑だったりはするけれど、その型は本当に良く出来ていました。 言葉が通じなくても、支配人とMeiの、『綺麗ですね♪』 は理解されたご様子。 『彼が作ったんだ:D♪』 皆が一番年長と見受けられる、一番優しいお顔をされた男性を指す。 『彼はとても器用で、何でもオブジェにしてしまうよ:D!』 (←と仰ったと思う・笑) お爺ちゃん照れ臭そう♪でも得意気にご説明始めました。(←これは理解不可能・笑) ここで実は、皆さん真顔で相談されたのです。そして、思い切ったように 『これ、ホテルにあげます!』 『もらって!!』 ええぇぇ~~良いんですか??? 確かにお持ち帰りになるには大きすぎるかも。でも深刻そうなお話振りからして、何か結構、重大行為じゃない? しかも、状況的に絶対フロントに飾るべきだろう。 本当に嬉しかったけれど、支配人と私が一番に考えたのは “しゃ、社長(のセンス)が許すかな・・・” いいや♪ ご好意だし万博中だし本当に綺麗なんだし、早速フロントデスク上部に、4つ程ぶら下げました。 遅れてお帰りのC様達がそれを見付けて、どれほど喜んで下さったか:D!!!! (※最初は呆気に取られた社長も、事情をお話したら一緒に笑ってくれました♪) 絶対何か言うよなぁ~と思っていた毒舌のKさん、18時出勤一番に中国飾りを見付けて、 『何これ??!!岐阜(←彼女の自宅)まで引きそうになったわよっっ!!!』 ボロックソに言いながら、 最後の晩だから、閉店後のカフェで小パーティを開けないか・・・控えめにお申し出された皆さんの為に、超笑顔で電気を付けセッティングしてあげていた(笑)。 彼らがお菓子とジュースを広げて歓談始めると、常連様からフロントスタッフに頂いたお饅頭まで、全部振舞っていた(笑)(笑)。 C様は、8月にも別のグループを連れてご宿泊下さいました。 その時の滞在は短かったけれど、彼らにも通じるもの=情が感じられました。 “やっぱ良いな~、アジア人” そう思わせてくれる、とても良いお客様達でした♪ Mei お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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