カテゴリ:コウノトリ
『今私は自分にできる最善のことをしている』
と自分に言い聞かせつつ、入院3日目。 少し動いただけでもお腹は激痛、部屋にあるトイレに行くためにベッドから降りるのも大変で、痛みでうなりながらやっとの思いでよろよろトイレに行くような状態でしたが、とりあえず寝てるだけなら痛みがなくなって、体も少しずつ落ち着いてきました。 そうなると、やっぱり赤ちゃんのことを思う時間も増えてきて。 自分では大丈夫だと思っていたつもりだったけど、旦那サマが面会に来て話をしてる途中、隣の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、それを聞くとうわ~っと涙が出てきてしまい、突然号泣してしまいました旦那サマは、自分が何か悪いことを言ったのかとオロオロしてましたが それを外から聞いていたのか?次の日の朝、看護婦さんから「体調が良ければ、外出許可をとって赤ちゃんに会いに行く?」と言う言葉が 「行きます」と即答し、休みだった旦那サマの車で赤ちゃんが入院している病院へ。 正直、車が揺れるだけで傷にひびいて痛くてたまらなかったけど、頭の中は赤ちゃんのことでいっぱい 赤ちゃんが入院しているGCUに入る前には、手を消毒・うがいをし、上から消毒された洋服を着て、赤ちゃんに会う前に再度手を消毒・・と、厳重な体制にかなり驚いてしまったのですが、それより何より、赤ちゃんが入っている保育器の前で思わず立ちすくんでしまいました。 保育器というより、大人と同じ位の大きな鉄の箱の中に、鼻にチューブをつけ、体中にいろんな線がつけられて、手と足は骨だけ?というくらい細くて、オムツ一枚で真っ赤になって泣き叫んでいる赤ちゃんの姿・・・ 赤ちゃんに初めて会えた喜びより、衝撃が大きすぎて絶句してしまった私に、看護婦さんが赤ちゃんにこんなことを言ってくれました。 「ほら、お母さんが来てくれたよ。分かるよなぁ?お腹の中でずっとお母さんの優しい声を聞いてたもんなぁ?」と。 ・・・ お恥ずかしい話、「私がまだ抱っこもしていないのに、看護婦さんはたくさん抱っこしてるだろう」なんて、看護婦さんに嫉妬までしてしまったりしていたけど、その言葉を聞いて、赤ちゃんをお腹で育てたのは私なんだ、母親は私なんだって実感できました。 ここの看護婦さんは本当に優しくて、自信をなくすたびに気付いてすぐに優しい言葉をかけてくれて、本当に救われました。 ほんの一言でも、言葉でこんなに救われるんですよね。 状態が安定しているということで、色んな線をつけたままでしたが、赤ちゃんを抱っこさせてもらうこともできました。 片手にすっぽりおさまってしまうくらいの小さな小さな体。 この子が少し前までは、私のお腹にいたんだと思うと、本当に不思議な気持ちでした。 先生から説明を受けました。 検査をして問題なければ、2000グラムを越えれば退院できるとのこと。 今1763グラムなので、2週間くらいかかるのではないか、と。 早くに生まれたけど、一応37週を越しているので、多分問題はないだろうと。 この、「お腹にいた期間」というのは重要だそうで、極端な話(こんなことはないけど)35週で3000グラムで生まれた赤ちゃんと、37週で1500グラムで生まれた赤ちゃんなら、37週で生まれるほうが良いそうです。 とはいえ、やはり小さいのでその分抵抗力が弱いので、様子を見ましょうとのことでした。 ただただ、何もないことを祈るのみ。 こういう時って、本当に神様に祈るしか、できることってないんだなと、毎回のことながら思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.29 11:45:38
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