1430996 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

名作落語大全集

名作落語大全集

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2024.08.06
XML
カテゴリ:落語

【粗筋】
 新刀を手に入れたお侍、斬れ味を確かめたいがそこらの人を斬る訳にも行かず、橋の所にたむろしている乞食で試そうと、友達をさそって辻斬りを敢行。えいッと斬り付けて、逃げ出した。友達が追いついて、「どうだ斬れたか」と尋ねると、
「うむ。手応えは十分だ。橋桁まで斬り付けた」
「じゃあ、行って見て来よう」
  二人で橋まで戻ると、寝ころんでいた乞食がむくっと起き上がり、
「また叩きにきやがったか」

【成立】
 安永2(1773)年『聞上手』二篇の「新躬」。同年『今歳花時』の「ためしもの」ではその場で死骸を確かめようとしてどなられる。安永4(1775)年『一のもり』の「新刀」、文化5(1808)年、十返舎一九編『江戸前噺鰻』の「ためしもの」など類話が多い。桂米朝が一席に扱っていた。「どいつや、毎晩毎晩どつきに来るんは」という台詞が上方らしくていいね。
 田舎侍二人が交代で毎晩出掛けて行き、「お前らだな、毎晩俺を殴りに来る奴は」という落ちで一席に演じられていた。上方では今でも一席に演じられるが、東京では「首提灯」「胴取り」などの枕に用いられている。

【蘊蓄】
 慶安4(1651)年、天下泰平となった時代に武士が用無し扱いをされるようになり、浪人が増えていた。これを町道場主である由井正雪が集め、幕府に対する反乱を起こそうとしたが、未遂に終わる。この年、4代将軍・家綱が10歳で即位し、浪人が出ないようにする対策もなされるようになった一方、武士の腕の見せ所がなくなったため、辻斬りが流行し始める。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.08.06 05:30:02
コメント(0) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

越智 健

越智 健

Favorite Blog

柳亭 ざび88さん

2004~2013 佐藤晋さん
大栗のネタ帳 大栗之真さん
山口良一的ココロ あほんだらすけさん
毎日を楽しもう KYMさん

Comments

モルモタマ@ Re:65:油屋猫(あぶらやねこ)(10/21) これは小咄で、桂米朝が小咄ばかりを演じ…
背番号のないエース0829@ 日比谷公園 「日比谷焼き討ち事件」に、上記の内容に…
http://buycialisky.com/@ Re:土日の予定(12/13) cialis soft tv commercialscialis for sa…
http://buycialisky.com/@ Re:わしの持っているCD・レコード(01/25) viagra cialis levitra href pagecialis 2…
http://buycialisky.com/@ Re:芸協らくごまつり:その5(10/28) cialis 20 mg foglio illustrativocialis …

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
X