【粗筋】
本願寺さんの千畳敷という大きな広間を高い所から見物した男、座敷に丹波ホオズキが落ちているのを見つけて拾いに行くと、坊さんが緋の衣を着て昼寝してた。
【成立】
上方の小噺。そんなに広いんだよってこと。。「丹波鬼灯」は実が大きい種類。浅草の浅草寺といえば、七夕の後の穂好き市が有名。七夕前後三日の朝顔市と、9日10日の四万六千日に行われるほおずき市が風物詩になっている。二日で10万鉢、鉢無しの物はそれ以上売れるそうだ。このほおずき市で出ているのは丹波鬼灯と千成鬼灯の二種類。丹波鬼灯は茨城県の三和町産が主流。
【蘊蓄】
京都東本願寺は、参拝客も一緒に朝全員で教を読むので有名だが、千畳敷の座敷に四千人が集まったこともある。夏休みなどうまく遭遇出来れば百人以上の読経も珍しくはない。
母が亡くなって、うちの宗旨がお東さんだぞって、初めて知った。明治の頃、門の修復のために全財産をはたいてしまったそうだ。