名作落語大全集
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【粗筋】 禿頭の侍が謡をうたいながら歩いていると、美しい娘がうっとりとこちらを見つめている。そのうちに寮へ来てくれといわれて、やはりわしに惚れているのかと、心勇んで出掛けたが、実は癪が起こった時に銅をなめると治るのだが、あいにく持っていない、幸いあなたの頭が茶瓶そっくりだから、なめさせてくれという申し出。仕方なくなめさせてやり、供の者と帰り道。 「あなたが謡をうたっているから、狐が化かしたんでしょう」 「狐か。道理で薬缶(野干)を好んだ」 【成立】 林家正蔵(1)の作と伝わっている。「やかんなめ」ともいうが、東京の「やかんなめ」は少し違う。落ちが分からないからの改定か。上方では「梅見の薬缶」がある。「ねずる」は「ねぶる」と同じで「なめる」こと。野狐を「野干(やかん)」と呼んだことを踏まえた落ち。謡で狐に化かされるのが分からない。ご教授下さい。 【蘊蓄】 「野干」は本当はジャッカルのこと。
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落語「ち」の24:茶碗屋政談(ちゃわん… 2024.09.28
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越智 健
古今東西、落語の全てを紹介。 パズルと音楽も充実!
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