名作落語大全集

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  OK散歩２「東庄」：その６「延命寺」

  「さあ、東庄の散歩は延命寺へ参りました」「これはまた古そうですね」「歴史はよく分からない」「はい、では何を……」「ここはお墓参り。笹川繁蔵の墓」「サイコロがありますね」「勝負の時に触ったというが、懐に賽を入れて触ったのだろうな。縁起物じゃし」「はあ」「こちらは勢力富五郎。命を捨てて親分を守ろうとした……これも相撲の名にある」「今の勢とは関係ありません」「平手造酒の墓」「今日は平手さん尽くし」「こちらはお墓に供えてあったお酒。平手造酒という名じゃが、平手酒造というのはなく……」「難しい説明をしないの……お墓に供えてあったって……」「こんな所に置いて、誰か持って行ってはいけないから、持ってきた」「しょうがないね」「ということで、この向こうに笹川繁蔵が会合などに使った家が残っていたが、帰ってから気付いたので」「はい、今回はこれぎり」「次回もう少し町を散策します」

  2016.01.11

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  OK散歩２「東庄」：その５「諏訪神社」

  「さあ、天保水滸伝資料館の前、諏訪神社に参拝じゃ」「参りましょう」「神楽殿。　♪ンッチャンチャリラリン　チャラリン　ンッチャン」「踊らないの……神楽のメロディ、読んでる人は分からないよ」「こちらが奉納相撲の土俵」「よく出来ているのでびっくりしたでしょう」「どひょー……つまらん洒落をいわすな」「野見宿禰の碑」「沢山ありますね」「いや、少ねえ……つまらん洒落を言わすな」「で、のみのすくねって何です」「相撲の元祖。出雲の人で垂仁天皇の求めで当麻蹶速（たいまのけはや）と相撲を戦ったという。小学生の時にその資料を読んだが、今の相撲とは違って、蹴り合って相手を倒すキックボクシングのようなイメージだった。『けはや』という名から推察して、蹴るのが速いのだろうと思っていたが、本当にそうらしい」「へえ」「まあ、それで、お馴染みの所では両国に野見宿禰神社ってのがあるね」「相撲部屋でもお詣りに行くところですね。この地も相撲と縁があるんですか」「前回話した通りじゃ。講釈では笹川繁蔵が相撲取りだったというが、現実には子供が関取になったということらしいな。大相撲で一番新しい笹川は本名じゃが、一応歴史的な名があるので継ぐという形をとった」「へえ」「この東庄で合宿を行っているのが出羽海部屋。親方の文字が碑になっている」「はい。本物は前回の資料館で見ましたね」「ということで、力士にしてはいい男が……」「何です、これ」「出羽海親方が横綱時代にしめていた下がりじゃ」「写真じゃあ、どこを見ていいか分かりませんね」「顔がいいからな。見とれるのは仕方がない」「そうじゃなくて……」「次回はもう少し近所を歩こう」「続く」

  2016.01.10

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  OK散歩３「東庄」：その４「天保水滸伝」

  「はい、いよいよ今回のメイン、東庄に参りました」「とうのしょうと読みます」「写真の手前が天保水滸伝資料館」「奥は神社ですか」「天保水滸伝て何です」「天保時代の水滸伝」「説明になっていないね」「この地の侠客・笹川繁蔵と銚子の飯岡助五郎の争いを描いた講釈じゃ。最寄りの駅の名も笹川」「へえ」「銚子の漁師らが嵐で離散し、その代わりに笹川が漁師らを送り込んだので対立が始まる。天保１５（1844）年に飯岡一家が襲撃するが、利根の河原の決戦で平手造酒が犠牲になって飯岡一家を撃退した」「平手ミキって、聴いたことがありますね」「写真は笹川家が実際に使っていた徳利」「結局繁蔵が暗殺されるのじゃが、笹川家はこんなのも使っていた」「ガラスですか。当時は大変な値段だったでしょうね」「こちらは平手造酒が使っていた尺八。手作りではないかという」「へえ」「平手ちゃんの出身は諸説あるが、千葉道場の師範も務めた……と講釈では設定している」「はい」「酒で身を持ち崩して女とこちらへ来た。血を吐いて戦うのはお馴染み」「飲みながら戦ったのは嘘でしょうね」「彼が使った瓢箪」「へえ」「こちらは平ちゃんの彫った仏像」「すごい」「さて、笹川繁蔵については相撲取りだというが、子供は確かに関取だったらしい。次回それを考える」「続くのね……絵は」「アニメになった天保水滸伝」「色々やってますね」「小さい町なので予算がない。資料館も、昔の集会所のような場所を使った質素なもの……実はお休みだったのを開けていただいた」「ありがとうございます」「ということで、次回に続く」

  2016.01.09

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  OK散歩２「東庄」：その３「香取神宮」

  「ＯＫ散歩、千葉の東庄を目指しております」「利根川に沿って進むということでございます」「寄り道で香取神宮へ」「はい。お正月も終わってすいているでしょう」「うちの親戚にはバカがいて、『かとりじんぐうを知っているか』って言ったら、スコップの一人でしょって答えていた」「スコップじゃないでしょう」「スキップだったかな」「スナップですよ」「お前はあほか」「大家さんに付き合っているだけです」「まあ、親戚はミーハーでただのバカじゃ」「血は争えませんね」「昔のテレビドラマのロケを追っかけるのに我が家を拠点にしたが、休憩の時に食べていた饅頭を半分もらったそうじゃ」「本物のバカですね」「そうほめるな」「ほめてないです」「と、漫才をやっているうちに本殿が近付いたぞ」「はい。やっぱりすいていますね」「はい、こちらが本殿」「お詣りしましょう」「帰り道はいくつかある。わしは要石から」「はい」「氷山と同じで、石のほとんどが地中にあるという奴じゃな。説明板などないので、これがどのくらいか分からない」「昨年の鹿島神宮は掘り返そうとして失敗したという逸話がありました」「こちらは何じゃろう」「分かりませんか」「護国神社の方か、奥殿の方か、何も案内がないので分からなくなった」「しょうがないね」「ということで一番下まで来たら、護国神社の鳥居」「じゃあ」「ところが、途中でカクッと曲がって出て来たから、どこへ行ったのかよく分からない」「はい、どうしましょう」「まいいか」「適当なんですねえ」「ということで、本来の目的の東庄を目指そう」「続く」

  2016.01.08

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  OK散歩２「東庄」：その２「道の駅水の郷さわら」

  「さあ、まずは東庄ではないが、道の駅」「昨年から何度も行っていますね」「水の郷さわらじゃ」「はい、参りましょう」「まずは腹ごしらえ」「天丼ですか」「海老に野菜もついて、これで５００円は安いじゃろう」「ケチな大家さんですから」「味噌汁は色が付く程度に味噌を入れただけ……ヘルシーじゃな」「それ、味がないって苦情でしょう」「かみさんは贅沢に蕎麦とマグロ丼のセット。食べれば分かるが、一番安い鮪」「余計な台詞が多い」「お野菜をたっぷり買って、お隣の海産物の方へ」「はい」「さらに隣接の資料館」「ほう」「このような海産、治水の資料がある」「はい」「治水のための石を保管している築山なども見学」「写真は省略」「ということで、白鳥さんの写真で、ここはおしまい」「適当ですねえ……続く」

  2016.01.07

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  OK散歩２「東庄」：その１「まずは……」

  「♪朝靄が私の髪を濡らし～」「歌ってるね……しかも踊って」「学生時代、ファンだったのじゃ」「はいはい」「まずは利根川の朝靄。写真一番右側に富士が見えるはず」「無論見えませんね」「左端にはスカイツリーが……」「見えますか」「やっぱり靄で見えない」「何だよ」「東の空から朝陽が昇る」「西から昇ったらおかしいですね」「♪西から昇ったお日様が　東に沈む～」「また歌う。いちいち踊らないの」「実はこちらもファンじゃった」「いいから」「ビルの上から朝陽が出るので、日の出時間は７、８分遅い」「はい……どうでもいいね」「ということで、今年２回目のＯＫ散歩は１月７日、七草の日でございます。　♪七草なずな　唐土の鳥が　目覚めぬ先に……トントンカラリ　トンカラリ」「歌はいいです。踊って息切らしているね」「年じゃから」「先行きましょう」「利根川に沿ってドライブ。東庄（とうのしょう）のイチゴをメインに……二日遅れておるが……」「１月５日がイチゴですか」「苺の歌も歌おうと思ったが、体力が……」「じゃあ、散歩の報告に行きましょう」「疲れたので次回」「本当にしょうがないね」

  2016.01.06

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• 万歩計の謎

  「そういう訳で」「どういう訳」「年末からお正月にかけて調布にいたが、渋谷へ行った翌日、取手に帰りました」「人の話は聞いていないね」「さて、昨年オ●ロンの万歩計を手に入れたが……」「隠しても分かると思いますよ」「どうも計算がおかしいような気がする」「へえ」「例えば渋谷へ出かけた日、駅までの２キロくらいを往復したのを含めて、相当歩いたぞ」「ほう」「万歩計を見ると、１２５００歩で１１．８キロ歩いている」「昨日発表しましたね」「さて、その翌日、取手に帰った」「さっきそう言いました」「午前中に買い物、帰る途中で買い物」「２度の買い物ですか」「万歩計を見ると、５０００歩で４．８キロ歩いている」「そんなもんですか……大体計算は合っていそうですね」「１歩辺り、９４センチ半と９６センチ」「ちょっと大幅ですね」「そう思うが、歩いた距離とは一致する」「ほう」「さて、問題は消費したカロリー」「ダイエットですか」「渋谷へ行った時の消費は６３６キロカロリーで、取手に帰った日は６６１キロカロリー」「はあ……ええっ」「おかしいじゃろう。　渋谷に出掛けてやや早足で歩いた結果。　２０歩で１キロカロリー、１歩あたり５１カロリー、１キロ歩いて５４キロカロリー消費じゃ。　一方、買い物でのんびり歩いた結果。　８歩で１キロカロリー、１歩あたり１３０カロリー、１キロ歩けば１３７キロカロリーになる」「のんびり適当に歩く方が消費カロリーが大きいんですか」「いるもそうなのじゃ。ＯＫ散歩で遠出をすると１万歩を越えないと６００キロカロリーを消費しないのに、家でゴロゴロしていると６、７００歩で６００キロカロリーに到達する」「不思議ですねえ」「誰か、この謎を解明してほしいね」

  2016.01.05

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  OK散歩１「渋谷」

  「さあ、今年最初のＯＫ散歩」「おめでとうございます」「渋谷へ参ります」「まず食事ですか」「デパートの福袋などは省略」「買ったんですか」「お金はかみさんが」「ケチ」「今年最初の外食は饂飩。お店はミミズっていったかな」「いい加減だねえ」「メインは東フィルのニューイヤーコンサート」「ほう」「この楽団とは縁もあって、教師時代に吹奏楽を教えていたが、その生徒が藝大からこちらへ……今もメンバーなのじゃ」「へえ」「それで、我が町取手でも、東フィルに来ていただいて演奏をしてもらった」「縁は大事にしましょう」「今回の演奏会もそうした縁で、招待していただいた。ビール付」「いやしいねえ……ビールだけ赤文字で……」「演奏の写真は撮れないが……」「獅子舞だけをご紹介」「ほう」「曲目は、シュトラウスの『春の声』から始まり、指揮の尾高忠明さんサイコロを振って曲を選び『威風堂々』の第１番、松田華音さんのソロでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第１番から第１楽章。お仲入りで、ここでビールをお代わり」「よく飲むねえ」「後半はお客さんがサイコロを振って曲を選ぶ。くるみ割り人形から『花のワルツ』、『運命』第１楽章、メインの『ボレロ』。取手での演奏会でも取り上げた作品で、オケの人が人数がそろわないと演奏できないから久し振りだとおっしゃっていたなあ」「はあ」「アンコールは『ラデッキー』をお客様の指揮で」「はい、良かったですねえ」「歩いたのは万歩計で１２５００歩、１１．８キロと出ている。　使ったお金はゼロ」「ケチ」「ということで、ＯＫ散歩第１回、読み終わりと致します」

  2016.01.04

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  お正月：その３「おせち」

  「さあ、お正月といえば食べるもの」「はい」「先ずはお雑煮」「ほう」「こちらがおせち」「豪華ですねえ」「今回は某ホテルのものを２千円で購入。他に蒲鉾、ハムなどを加え、手作りも一部」「はいはい」「さあ、無事一日が終わりました」「夕陽ですね」「右端に富士が見える」「はい」「ということで、今年もよろしくお願い申し上げます」

  2016.01.03

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  お正月：その２「初詣」

  「お正月といえば初詣」「今年も深大寺ですね」「例年朝９時頃に出掛けたのですいていたが、今年は息子一家が来るので待ってお詣り」「それでこんな混雑なんですね」「お詣りしました」「はあ、当然ですね」「お神籤は中吉。うっかり去年の物を忘れた」「え、去年のってどうするんです」「みんなやっとるじゃろう、木の枝に結ぶのじゃ」「あれは今年のを結ぶんでしょう」「バカな……お神籤にはこうしなさいという指針がついている。だから１年身に付けて良くなるよう努力するのじゃ」「へえ」「それで新年のお神籤を引いて、昨年のをお返しする。引いたのを結ぶってことは、こんなの要りませんという意思表示で、凶のお神籤を結ぶ人はいるが、大吉を結ぶ人はいない」「そうなんだ」「煙を炊いているのを身に付ける人もいるが……」「これも何かありますか」「自分でお線香を買って、悪い所を煙でなでて捨てるのが普通」「じゃあ、買わないで煙をなでるのは」「その捨てた物をいただくということじゃな」「あら」「お馴染み鬼太郎茶屋」「はい、以前水木先生の展覧会に招待して頂きました」「今年は追悼の意味で福袋を購入」「はい」「ということで本日はこれぎり」

  2016.01.02

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  お正月：その１「初日の出」

  「明けましておめでとうございます」「謹賀新年、賀正」「手抜き挨拶ですねえ」「テレビで言ってたのが、賀正とか謹賀新年は短いので目上の人には失礼だって」「へえ」「長ければ長いほどいいって説明していた」「どうなります」「新しい年の始まりに際し、新春のお慶びを申し上げます、明けましておめでとうございます……このくらいなら許されるかな」「面倒ですね」「あ、写真は初日の出の頃出ていた月」「これも毎年恒例ですね」「テレビのアナウンサーで『新年明けましておめでとうございます』と言うのがいるな」「いますね」「明けるというのは終わると言う意味」「え……」「夜が明けるとかの例を見れば分かる」「終わるって意味ですか」「正解。つまり、新年は終わりました、良かったですね……」「変ですね」「あ、写真は初日の出」「今年はいい天気ですね」「そうそう、現在のルールでは日の出は太陽がちょっと見えた瞬間、日の入りは完全に太陽が見えなくなる瞬間となっている」「はあ、昔は違うんですか」「昔は太陽半分。従って、さっきの写真のように半分のところで柏手を打って祈り、写真を撮る。他はおまけじゃ」「ほう」「春分、秋分も昔の計算でやっているから、実際には昼間の方が太陽１個分長いのじゃ」「へえ」「あ、写真は、太陽の全体像」「はい」「ということで富士山も……」「正月から見事ですね」「今年もいい年になります」「断言したね」

  2016.01.01

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• 今年読んだ本：その２

  「さあ、今年読んだ本の続き」「Ｂランクですね」「なるべく簡単に紹介しよう」相場英雄「ナンバー」　サイン本。資料のみで事件を捜査する若手刑事。実はその中には警察が彼を試そうとするものも……誉田哲也「国境事変」　サイン本。国境に近い島に出没する怪しい外国人。殺人事件を追う県警と警察庁。ラストでこれらが見事に合流する。誉田哲也「ストロベリーナイト」　姫宮玲子シリーズ第１作。主人公の回想が上出来。人物は典型的だが、それぞれに色々な面があるのがいいのだろう。誉田哲也「ソウルケイジ」　サイン本。姫宮玲子シリーズ。バラバラ殺人事件の中で主人公と他の人物との関係が面白い。読者はバラバラに動く刑事らの情報が全部分かるので解けて当然。乾緑郎「塞の巫女」　サイン本。戦国の世に現れた兇神の力を巡り、巫女の小梅と若き日の真田正行が謎の忍者・加藤段蔵と山本勘助に挑む。ラストの意外な結末まで楽しいＳＦ時代劇。市川左團治「夢を見ない、悩まない」　サイン本。歌舞伎座でいただいたが、歌舞伎以外知らないし悩んだこともない人が人生相談を始めた。矛盾もある楽しい生き方講座。泡坂妻夫「花火と銃声」　マジックの舞台を利用した殺人事件。謎を解くのは美貌の奇術師。事件のトリックとマジックが融合した奇妙な推理小説。中島要「かりんとう侍」　サイン本。幕末、甘い物好きで腕はからっきしという侍が、身の回りで起こる事件から自己を見直す。結果は予測通りだが、悪くはない。佐々木譲「暴雪圏」　北海道が暴風雪に襲われる。そこで幾つかの事件の関係者が一つのペンションに集まり、雪に閉ざされる。全ての事件が完結しないのは面白いが、疑問が残るは消化不良。矢月秀作「人間洗浄」　サイン本。警視庁の裏組織で、裁かれぬ悪を制裁する暗殺部の活躍。捜査を命じられて断るが、自然に犯罪組織につながってしまう。続編は未入手。森谷雄「シムソンズ」　懸賞で当たった本。カーリングに挑戦する女子高生。冬季五輪で話題になったチーム誕生の秘話。池波正太郎「卜伝最後の旅」　戦国から明治初期までの短編オムニバス。人間的魅力にあふれる人物を創作する力量はすごい。もっと読みたいという物足りなさがあるのでＢ評価。アシモフ：編（田村義進：訳）「ミニ・ミステリ１００」（上中下三巻）　薄っぺらな３冊で１００の推理、アクションを。ＳＦ的なもの、かなり変わったもの。面白い物が多いが、１００選ぶとちょっといただけないものも。無理に集めなくても。平井昌夫「変なコトバ・正しいコトバ」　言葉へのエッセイ集。落語のネタは品がないと毛嫌いしているのに、本人の書いた物は下ネタ満載。井上祐美子・塚本青史・森福都「妃・殺・蝗」　３つの色に関する中国の話を３人の作家が描く。国姓爺合戦の後日談は祖国を捨てるかどうかの葛藤で面白い（Ａ）。司馬遷は脇役に終わり描けていない（Ｃ）。蝗退治の話は人間関係の面白さで、結末は今一（Ｂ）。坂岡真「鬼役」：３「乱心」４「遺恨」１５「手練」　鬼役がついに毒を口にするが、そこから将軍暗殺を企む悪と対決する一冊。目安箱盗難の謎を解く中での人物への思いが面白い一冊。遠山の金さんから聞いた話で敵の罠にはまるという最大の危機（サイン本）。樋口毅宏「二十五の瞳」　東関東大震災の後、作家自身がモデルとなった作家が滑稽な逃避行。小豆島で発想した３つの小説が昭和、大正、明治と遡り、愛の終焉を描く。津本陽「密偵」　幕末から明治を舞台にした剣豪オムニバス。生き方から人間をとらえるが、作家が変わると人物も変わる、読み比べが面白い。東野圭吾「探偵倶楽部」　政界財界のトップが利用する秘密の探偵社。現場を見ずに、見事な推理で全ての謎を解く。平岩弓枝「平安妖異伝」　若き道長の回りで起こる音楽に関する怪異を解決する少年楽士。道長の一族の運命をからめるが、娘の入内前で終わる。続編があれば清少納言や紫式部も登場するのか。佐伯泰英「役者狩り」　影に生きる剣士シリーズ。チャンバラの舞台設定はお見事。北村薫「ニッポン硬貨の謎」　来日したエラリー・クイーンが幼児連続殺人事件と両替の謎を解明する。日本人が読むと推理までが馬鹿馬鹿しいが、ＥＱを知っていると面白い。クイーン作品の彼の作品の謎まで解く。見事なパロディ作品。小松エメル「雨夜の月」　サイン本。「一鬼夜行」のシリーズだが「一鬼」ではなく三兄弟の物語。それぞれが人間の命を奪おうとするが、最後には趣旨が混乱……ではないのかも知れないが、物足りない。稲田和浩「怪談論」　サイン本。怪談が成立する理由、幽霊と狐狸妖怪、男女の違いや世界にまで目を向ける。岡本さとる「新剣客太平記２：師弟」　サイン本。ちょっとご都合主義の部分があるが、まあいいか。痛快時代劇。今野敏「確証」　強盗と窃盗、二つの事件に不思議な関連性を見出したベテランが若い刑事と共に事件を追う。刑事、犯人の人間関係の面白さ。乃南アサ「５年目の魔女」　３度鳴って切れる電話はあの女から。彼女と関係を持った上司も主人公も人生を狂わされる。５年目に感じる彼女の影……そして意外な真相が。上田秀人「禁裏付雅帳１：政争」　各藩の落ち度を探るよう命じられたはずが、突然京へ行くよう命じられる。そこには天皇家と幕府との対立があった。戦いはわずかで、これから。葉室麒麟「花や散るらん」　水戸光圀公に翻弄された夫婦が新たな危機に。吉良上野介と関わるが、そこに天皇家と幕府との対立が。赤穂事件の謎を解く一冊。須藤靖貴「スクールセイバー学園危機一髪！」　サイン本。もつ焼き屋に集まる教師達は学校の裏で、不祥事を丸くおさめるために活躍。設定が全く説得力はないが、生徒を悪人にしたくないという思いは通じる。田丸雅智「海色の壜」　サイン本。日常的風景の中に異変が起こるというＳＦショートショート集。内田康夫「津和野殺人事件」　お馴染み浅見光彦シリーズ。浅見さんの母上が死体発見、事件を追ううちに津和野で母娘と出会う。そこで新たな殺人事件が……「以下Ｃ」夏見正隆「異世界のＦ３５」　サイン本。主人公のピンチに……どうなるか、など、全部見えてしまう。上田秀人「御広敷用人大奥記録７：操の護り」　サイン本。大奥の御用を勤める主人公が、吉宗の愛する女性を陥れようとする陰謀と戦う。展開までありきたり。坂岡真「鬼役１０：血路」　日光参内を言い出した将軍に大名らが振り回される。荒唐無稽さは面白いが、あまりに無茶苦茶。桜木紫乃「ホテルローヤル」　サイン本。ラブホテルでの出来事をオムニバス。時間が昔へ戻るのが面白いだけ。舞台が同じだけで人物につながりがないと面白くはない。誉田哲也「ブルーマーダー」　サイン本。姫川玲子シリーズだが、殺人の瞬間の生々しさを書きたいのか。中身も過去のものと数段落ちる。立川談慶「いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか」　サイン本。同じネタばかりなのになぜ落語は面白いか。それが日常会話に生かせないか。談志の思いが強く、実用にはもう一歩不足。佐伯泰英「忠治狩り」　影の剣士シリーズ。国定忠治からの使者に応える。主人公が戦う場面が少ないし、ラストも……どうしたらいいの。竹内真「シチュエーションパズルの攻防」　文豪バーに現れる作家の名推理……というが、事件というほどでもなく、真相が当たっているかどうか疑問もあるという、異色の推理小説。日本裏歴史研究会「読み出したら止まらない裏日本史」　呪いや恨みを中心とする歴史本。江戸の捕縛や拷問の道具も紹介。海老沢敏「モーツァルトちょっと耳寄りな話」　生誕２００年記念のテレビ番組をまとめた。意外な話はほんのちょっと。思い入れがあるためか、真実から外れた部分も多い。

  2015.12.31

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• 今年読んだ本

  「さあ、今年は仕事を辞めて列車に乗っている時間が無くなった」「往復１時間はありましたが」「その間読書をしていたが、読書時間が無くなった訳じゃ」「で、結果は」「毎年１００冊以上読んでいたのに、今年は７５冊」「さすがにガクンと減りましたね」「ということで、私の評価でＡランクのものをご紹介」「はい」誉田哲也「歌舞伎町セブン」　サイン本。町会長の死をきっかけに、歌舞伎町の伝説を追うことに……正体不明の企業に蝕まれる町を守るために、正体不明の影の存在が動き出す。七人の勇者が集う。意外な敵の招待は……坂岡真「鬼役」シリーズ：１「鬼役」９「大義」１２「切腹」１３「家督」１４「気骨」　一部サイン本。将軍の毒見役の矢背蔵人介は、陰の暗殺者。幕臣の隠れた悪を暴き、天罰を下すという痛快時代劇。ストーリーは読めるが、面白いから許せるね。鬼役の跡取り問題に展開が。樋口毅宏「日本のセックス」　サイン本。夫の言うままにＨな写真集のモデルとなり、スワッピング・パーティに参加した妻。夫婦でひき逃げをしたが、相手は彼女にストーカーをしていた男。逃げたために計画的な事故と疑われ、美貌の妻が世間のさらし者に……裁判での意外な展開、わずかに出ている手がかり……それが希薄なため、読者が真相を見抜くのは無理だろうというサスペンス。写真集、スワッピングの関係者まで全員が関わる結末と後日談まで、気が抜けない。前半をただのＨな本と思って油断をしているととんでもないことになる。津本陽「柳生十兵衛七番勝負」　剣は心を磨くものと言われ始めた時代に、本当の剣は命をかけて相手と戦うものだという信念で腕をふるう十兵衛。ちょっと資料の説明が長いが、それが面白さ。この人のチャンバラは一瞬にして勝敗が決する。ｼﾄﾞﾆｰ･ｼｪﾙﾀﾞﾝ「時の砂」下巻　上巻はＢランク。動乱期のスペインが舞台刑。テロリストが刑務所から脱走し、軍隊は修道院を襲撃して女達を辱める。脱出した４人の修道尼の過去が事件の中で明らかになって行くというのが前半。　後半はテロリストと軍の駆け引き。テロリストと尼の駆け引き。尼の一人を探す実業家と、それを請け負って利益を得ようとする探偵との駆け引き……様々な対立と協力で、テロリストとの関係を深める尼僧たち。それぞれの展開も結末もドラマチック。本城雅人「球界消滅」　サイン本。球団合併話に動揺するプロ野球の選手やファン。ところが、実はもっと大変な陰謀が動いていた。何とチームを再編してメジャーリーグに加盟しようというのだ。これを画策する推進派と反対派の駆け引きの面白さ。選手やファンのために努力する球団職員など、人間描写の面白さ。プロ野球の再編話は荒唐無稽でも、この内容で何とかＡ評価に残った。戸板康二「家元の女弟子」　老歌舞伎役者は芸も一流だが推理力も一流。歌舞伎界に起こる事件ではなく問題を見事に解決する異色の推理小説（？）。粋な作品の上、中にはさまれる芸談の面白さ、登場人物はあいつだって分かる楽しさ。板東亀夫って、もちろんあいつだ。高田郁「出世花」　サイン本。男と逃げた母を追って旅をしていた父と娘。父が急死して救われた寺で成長した娘は、弔いの手伝いをするようになった。女送り人として死人を見ることで成長するが、周りの人間との関係の謎も解明されて行く。　真山仁「マグマ」　サイン本。原子力発電を手に入れたため、そこから転がり込む利益が電力会社、財団、政治家や学者まで狂わせた。利益を守るために風力、太陽光などの自然エネルギー開発を阻止しようとする政治家や電力会社。震災後の原発事故で明らかになったが、政治や電力会社の嘘がそのまま描かれているが、後書で２００８年の作品と知って驚いた。地熱発電を始める人々とそういう相手との戦い、開発にたずさわる人間関係などもドラマチック。藤田宜永「探偵・竹花　再開の街」　前作があって、その２０年後とのこと。６０歳を越えて昔の事件の関係者と再開するが、親子を救ったことから二宇野依頼を負うことになる。意外な結末だが、全部見抜ける……が小説だから見抜けるので、現実では意外なのだろう。その見え透いた結末も心地よい。石川智健「エウレカの確率　経済学捜査員とナッシュ均衡の殺人」　サイン本。確率や統計学を駆使して事件の真相を追う警察の経済学者。事件に関わった男の視線から描かれるので、どんな人物かよく分からないが、いかにも怪しい主人公。最近はこういうどうかしている主人公が多いのは……仁部ｔるが典型的すぎるのはいただけないが、この主人公以外はまともなので、訳の分からない主人公も楽しい。縄田一男：編「秘剣、豪剣、魔剣」　剣豪小説を集めたもの。戦国時代の開祖たち、武蔵と小次郎の物語、幕末の新撰組まで、それぞれが生き生きと描かれている。岡本さとる「新剣客太平記」１「血脈」　サイン本。冒頭のちょっとした出来事で全体像が分かる。悪を退治する話であっても、登場人物がみんないい人だから読んでいて心地いい。三遊亭円丈「落語家の通信簿」　サイン本。落語家が落語家を採点するという、これまで書けなかったことをやった画期的な作品。なるほどと思うもの、いやそれはと思うもの、色々あるが、同意する部分が多いのは、やはり確かな観察眼を持っているからだろう。寺尾善雄「続・中国のユーモア」　古典から現代までの笑い話や、風刺画まで集めたもの。現代作家の作品は、笑い話としても心理描写がしっかりしていて小説としても読みごたえあり。中国の政治の腐敗は現代まで通じている。寺尾善雄「中国珍談奇談物語」　中国のひどい王様、美女、悪女、酒飲み、食人肉、暗殺、科挙、宦官、纏足まで、風俗から歴史まで全部分かる。駒田信二「中国怪奇伝（幽霊編）」　この先生はちょっとＨな伝説や笑い話の大家。手に入れ損ねていたものを古書店で発見。幽霊譚８１話を収録。疑問その１：男を知らずに死んだ美少女が現実世界に現れて処女を捧げるのだが、男の幽霊は女を犯しに来ないのだろうか。その２：死ぬべき人を迎えに来た幽霊（死神）が、賄賂を贈られると名前が似ている人、顔が似ている人、などの別人を連れて行く話が多い。中国は古代から賄賂の歴史だが、それを当然としているのだろうか、それを風刺しているのだろうか。「以上Ａ判定。２７作でした」

  2015.12.30

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  OK散歩「水戸」：その３「駅周辺」

  「さあ、水戸の最終回」「像がありますね」「こちら、前回の弘道館を作った徳川斉昭さん」「水戸のお殿様ですね」「光圀公以下、素晴らしい君主も出たのに……最後の将軍がなあ」「はあ。大河ドラマの主役になりましたね」「きっと江戸城の無血開城とかをメインに置いたのじゃろうな。薩長との戦いでこっそり逃げ出して部下を見殺しにしたり、江戸でも彰義隊を見殺しにしたり、自分だけが生き残れるように画策したり……」「ひどい言い方」「こちら大手門跡」「はい」「茨城師範学校跡地の碑」「さすがに城跡は色々使われますね」「先ほど話題に出た光圀公がここで大日本史を書いたという」「へえ」「実際のことはご存知の通り、光圀公は江戸へは行くが諸国を漫遊したというのは嘘」「はい、ドラマでは中国にまで渡っていました」「歴史の資料集めのために、助さん格さんのモデルとなった学者さんが地方に出掛けたことは分かっている」「へえ」「大河ドラマにする署名を募っていたが、本当のことをドラマにしてもあまり面白くないなあ」「ははは」「さあ、駅近くまで移動して、こちらは天狗納豆の工場」「ほう」「お正月の引き札」「商品券とか、ちらしになる物ですね」「駅と納豆屋さんの間にある水戸光圀公像」「こちらはお馴染みですね」「この辺りで生まれたというな」「へえ」「さあ、今年最後のＯＫ散歩は以上。　歩いたのは万歩計で１１１１１歩、１０．６キロと出ている。　使ったお金、木戸銭全部で２００円、グッズが２６０円、お土産のワインが８００円、昼食６４０円じゃが、まとめて千円ちょうどにまけさせた」「せこいね」「ということで、ＯＫ散歩、読み終わりと致します」

  2015.12.29

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  OK散歩68「水戸」：その２「弘道館」

  「水戸の散策の続き」「ずいぶん間がありましたねえ」「お正月はネットの通じない世界に出掛けていたので」「はい、それで写真は」「弘道館じゃ」「水戸藩の学校ですね」「江戸時代の藩校では日本一の大きさじゃ」「はい」「ということで、庭を散策」「建物内は」「そりゃ撮影禁止じゃろう」「大家さんでも撮りませんか」「いや、撮ったぞ」「え……禁止なんでしょう」「そりゃあ……わしを誰だと思っているだと言えば」「ひどいね……で、公開しないの」「内緒にしてくれって、泣いて頼まれた」「ひどいね」「見事な梅」「ねじれていますね」「盆栽にもあるが、小さい時からこうやって育てるのじゃ。人間をねじまげるのは簡単なんじゃがなあ」「大家さんのそばにいればねじ曲がりますものねえ」「庭がよく出来ているのお」「はい」「人工の建物と自然の取り合わせが、庭園の醍醐味じゃな」「ほう」「自然だけを強調したものが人気になるが、それも人間がやってこそ庭としての芸術性が生まれるのじゃ」「大家さんの台詞じゃないね」「さあ、もう梅が咲いていた」「ほう」「土地の人は柵の中まで入って撮影しているが……」「大家さんでもやらないのに」「紅梅も」「いいですねえ」「ということで、もう少し歩くよ」「続く」

  2015.12.28

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  OK散歩68「水戸：その１「駅前」

  「さあ、今年最後になるか、今年６８回目のＯＫ散歩」「はい」「水戸へ参りました」「毎年恒例ですね」「駅前のイルミネーション」「とはいっても、朝でございます」「こちらは大銀杏」「何かいわれが……」「おまん狐の伝説がある」「きつねですか」「キツネと読んでね。音読みしないように」「最後のＯＫ散歩に品のない台詞ですね」「ということで続くが、更新は年明けになるかも」「はい、続く」

  2015.12.27

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• 従軍慰安婦問題

  「どうも無理矢理解決に持って行ったな」「はあ」「国交回復の時に当時の韓国の国家予算を越える賠償を行い、もう賠償は終わりという約束をした」「へえ」「日本人の政治かはバカだから、正式の文書として残さなかったから、相手が図に乗った」「はあ」「村山総理の時もそう。ちゃんとした文書を交わさないで、向こうは勝手な言い分で保護にした」「はあ」「慰安婦像も、違法だと分かっているので、夜中にこっそり設置したのはご存知の通り」「なぜ撤去できないんです」「それが韓国の問題。不安定な政府は人気取りが必要で、ちょっと政府に問題があると日本を攻撃することで目先を変える」「まだ続いているんですね」「まあ、そんな具合で、結局相手の言いなり。日本を出る前には数千万の賠償と言っていたのに、ほら、１０億円だって」「大丈夫ですかねえ」「慰安婦像はきっと撤去されない」「どうします」「日本の韓国大使館前に、札束を抱えて笑っている少女像でも作ったら」「それも顰蹙ですね」「撤回します。相手のレベルと同じになっちゃう」

  2015.12.26

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• 議員の育休

  「国会議員が育休で休みたいと言い出した」「はい、男性も子育てに協力しようということですね」「いいことじゃな」「じゃあ、国会議員も……」「ふざけるな、じゃな」「え……」「一般企業ではあっていい。しかし、そのために代わりの人を雇わなければならないじゃろう」「そうですか」「そうじゃないか。育休取っても関係ないんだったら、要らない人じゃないか。だから、その人が休む間をどうするか、企業は大変なのじゃよ」「まあ、そうですねえ」「さて、国会議員も同じか」「違いますか」「議員は我々の投票で選ばれて活動するのじゃろう。一般企業とは違うのじゃ」「あ……」「それなら一般企業のように代わりを立てるのが当然、どうやって代わりを選ぶのか……」「選挙でしょう」「その通り。だから辞職するのが当然」「乱暴でしょう「いや、国民の選んだ国会議員じゃ。一般企業の社員とは違うのじゃ。その任期の一部を個人の都合で休むなんて許しがたい」「まあ、大家さんの言うことも分かりますが」「どうも自○党という会社に務めていて、国の大事な役割を果たしているという認識に欠けているのを感じる」「今の自○党の体質ですね」「ということで、絶対反対ということで」

  2015.12.25

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その７「銀座」

  「さあ、今回は銀座へ」「またですか。何度目でしょう」「実は、１２月に資生堂へ行くとプレゼントをいただけるので」「いやしいねえ」「そこから今度は幸伸ギャラリー」「おや、見覚えのあるちらしですねえ」「象牙彫刻じゃ」「ってことは……」「アベさんの作品も出ているが、知らずに行った」「こういうこともありますね」「同じく２階ではカレンダーの作品展」「ほう」「気に入った作品に投票して、後で結果が出る」「へえ」「なかなか可愛い作品もあるぞ」「はい」「こちらは画家の方の自画像」「あれ……」「ニコン・ギャラリーの写真展」「自撮りですか」「こちらはたけだ美術のお猿さんの写真展」「来年の干支ですね」「写真は渡邉博史さん」「はい。表情がいいですねえ」「最後にぎゃらりぃ朋の芦田キクノ展」「色合いがいいですねえ」「ということで、美術館、画廊など２２ヶ所を見た」「すごいね」「以上で今回のＯＫ散歩は読み終わり。　歩いたのは万歩計で２万５千歩、２３．７キロと出ている。　使ったお金、木戸銭は全部で２００円。絵葉書などが１１００円。昼食６２０円」「はい、例によって安上がりです」

  2015.12.24

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その６「オペラシティ」

  「さあ、オペラシティに着いた」「適当な始まり方」「まだクリスマスの頃」「一つのお散歩を何回もやるから」「オペラシティはアンダーカバーの展覧会」「大家さんとつながりがあるとは思えません」「絵画やファッションが一堂に」「はあ」「こんなのも」「特撮ですねえ」「パリコレも」「ううん」「わしには分からない」「何ですか、その結論は」「同時開催の笑いとユーモア展が楽しかった」「あら」「こっちが男の子で」「こっちが女の子」「同じですねえ」「間違い探しのようにも見えるなあ」「変なの」「とまあ、こんな感じ。今度は新橋へ」「また移動します」

  2015.12.23

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その５「東京都庁」

  「新宿を散策。今度は都庁へ参ります」「写真は何ですか」「建物の前のオブジェ」「ほう」「以前に彫刻も紹介した」「はい、少女像でしたね」「それで、ヌードを出せというメールが山のように来た。リクエストにお応えして」「ろくな友達がいませんね」「ギャラリーは高校生の写真展」「で、この写真は」「わしの作品」「分かってます」「上まで登る予定だったが、前回紹介した通り、遠くがもやっているので中止しました」「はい」「ということで、みどり公園などを経てオペラシティへ参ります」「続くんですね」

  2015.12.22

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その４「平和祈念展示資料館」

  「新宿を散策しております」「前回が損保ビルですね。今回は」「住友ビル。平和祈念展示資料館じゃ。戦争とその後の引揚などの資料を展示してある」「はい、写真は」「軍人さんの使ったリュックなどの体験コーナー」「こちらはロシアの収容所の食事を再現したもの。黒パンと凍りかけた薄いスープ」「大変ですねえ」「大陸から女性や子供だけを逃がして、男達は捕虜になった。その女性らの引揚の荷物」「体験できるのに、大家さんは」「以前防寒具を写真に撮っているから省略」「珍しいねえ」「今回の企画は、女性たちの引揚の状況を小説から抜粋したもの」「へえ、貴重な記録ですねえ」「このビルの上の展望台からの景色」「『の』が沢山ある台詞」「ご覧の通り、遠くが霞んでいる。この後都庁の上に上る予定だったが、この状況なのでパスすることに決定」「はい」「では次回、都庁へ行こう」「一応行くのね……続く」

  2015.12.21

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その３「東郷青児美術館」

  「さあ、今年最後……になるかも知れない大きな美術館めぐり」「はい」「新宿に移動して、東郷青児美術館でございます」「ほう」「今回は青児がパリで修行した時代から帰国後人気になる時代の作品を集めた」「ほう」「首飾りが印象的」「はい」「来る度に絵葉書を４、５枚ずついただいている。天女などをコレクションしているので、今回手に入れた魚藍観音」「独特の世界ですね」「ねえ、人物画にしても、まるでお人形さんのような雰囲気があるな」「はい」「切り絵を思わせる背景。人物までこのスタイルで描いた作品もある」「へえ」「今回実際に展示されている作品から幾つかピックアップしております」「はい」「この１、２年展示されているのがモーゼスの作品」「いい雰囲気ですねえ」「これはWhoa!という作品だが、日本語では『あぶない』と訳されていた。部分的にはそうかも知れないが、全体としてはどうかな。楽しい声も聞こえるからな」「はい」「ということで、次回に続く」「まだ歩きますよ」

  2015.12.20

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  OK散歩67「メトロであちこち」その２「ミッドタウン」

  「さあ、六本木はミッドタウンへ」「写真は水ですか」「フジの写真展。永井孝尚の水の景色という」「なるほど」「水の生態をあれこれ」「生態っていいますかねえ」「まあこんな感じで」「いい写真展ですね」「作品をいくつか紹介して」「はあ」「次行こう」「あれ」「サントリー美術館へ」「あ、これも水ですね」「まあ、そんな感じで、後は六本木ヒルズの森美術館、五百羅漢展を見て」「どんどん適当になりますねえ」「メトロの散歩なので、移動しないと」「ひどい報告……続く」

  2015.12.19

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  OK散歩67「メトロであちこち」：その１「六本木」

  「さあ、記念すべき第６７回目のＯＫ散歩」「６５は５の倍数で、６６はぞろ目で、今回は何の記念です」「六本木からスタートです」「聞いてないね」「まずは国立新美術館」「ここは建物がいいですね」「ここを最初に持ってきたのは、わしの住むド田舎線……いや、常磐線では……」「失礼ですねえ」「北千住からメトロを利用すると、山手線の新宿から品川の間、中央線の新宿より先、これがＪＲの乗り継ぎより安くなる」「不思議ですね」「ねえ、最低の料金はＪＲの方が安いのにどうなっているのじゃ」「それでメトロを利用するのが多くなるんですね」「今回、北千住から乗り換え無しで乃木坂へ」「なるほど、国立が目の前ですものねえ」「建物のデザインに見とれて」「展覧会は」「え」「展覧会を見に来たんでしょう」「二つの展覧会で招待券をいただいて無料で見学」「やっぱりケチだねえ」「まあ、ここで報告するほどでもないので……」「あれ……」「ということで、次回に続く」「こんな手抜き見たことない」

  2015.12.18

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  OK散歩66「東京駅周辺」：その４「KITTE」

  「さあ、東京駅をぐるっと一周、KITTEまでやって来ました」「昔は針のない時計で有名でしたね」「今はクリスマスツリーが人気」「すごいねえ」「上から見たところ」「ううん……結局どうでもいい写真だなあ」「昔の局長室から見た東京駅」「はい」「とまあこれだけなのじゃが、山手線の新型車両がこの日営業中止」「不具合があったんですねえ」「すると、上野駅でこんな不具合が」「あら」「以上。　歩いたのは万歩計で１６０００歩、１５．２キロと出ている」「例によって自宅から駅までの片道２キロも歩いています」「使ったお金。木戸銭は無料。昼食はおごり。お土産の絵葉書が６００円」「安上がりだこと」「ということで、今回のＯＫ散歩、読み終わりと致します」

  2015.12.17

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  OK散歩66「東京駅周辺」：その３「銀座」

  「さあ、今日のメインは三菱一号館美術館」「はい、こちらもお馴染みです」「プラド美術館の作品展」「ほう」「実際に行くと、やはり大きな作品が印象的だが、今回は小ぶりな物が来日しているようじゃな」「へえ」「バベルの塔」「丸の中に描くのは日本ではよくありますが」「同じ絵の部分」「え……」「絵じゃ」「そうじゃなくて、どうして」「今回の絵葉書は全体と部分の２枚セットになっているのじゃ」「へえ」「この宗教画も素晴らしい」「天井の絵のようですね」「これは怪しい医師。悪い部分を取ってしまうというのに、実は大事な部分を取っている」「へえ」「三角の金の帽子は愚か者の象徴」「ほう」「女性を描いた作品で一番気に入ったのがこれ」「美人ですねえ……ということはいい男も登場ですか」「リクエストにお応えして、この作品」「はいはい」「ということで、次回もうちょっと続く」

  2015.12.16

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  OK散歩66「東京駅周辺」：その２「京橋」

  「さあ、日本橋から京橋のギャラリーを幾つかハシゴして、LIXILギャラリーへ」「こちらもお馴染みですが」「１室はマカオのアズレージョという展覧会」「これは……タイルですか」「敷石の模様などにも注目して、面白いデザインのものを紹介している」「へえ」「加藤清之展」「２室目です」「こんな作品」「不思議な造形ですね」「わしが気に入ったのはこれ」「ううん、怪しい雰囲気だねえ」「３室目はいきものたちと題した作品展」「あれ……」「左上の作品が今年初めにも見たもの」「印象的だから記憶があります」「このような生物をデザインしたものが展示されている。人間はいらないなあ」「はいはい」「これが、お前も印象に残っていたイルカ」「はい。波の動きを感じさせる面白さですね」「ということで、次回は銀座へ」「続く」

  2015.12.15

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• お酒が可哀そう

  「何です、このタイトルは」「どっかの議員が同性婚についておかしいとブログに書き込んだ」「ありましたね」「わしもおかしいとは思うが、認めることに反対ではない」「はあ」「おかしいのはその後の謝罪じゃ」「どうしました」「酒を飲んで描き込んだので申し訳ないと言うのじゃ」「それが何か」「酒のせいにするのは、酒が可哀そうじゃないか」「そうなりますか」「わしは、今年ぐでんぐでんに酔って忘れ物をした経験がある」「どうしました」「翌日荷物がないのに気付いて、さあ、夕べどこへ行ったかなと思い出す」「はい」「それで二次会までは確かに持っていたのを思い出し、友人に連れられて初めて行った三次会場所があの辺りのはずだと思い、ネットで周辺のお店を確認、紹介文から、ここに違いないと電話をしたら、１発で正解」「ははは」「酔っていても自分が何をしているのかははっきりしている。常識ある人間ならいくら飲んでもやっていいことといけないことの区別はつく」「はあ……大家さんの台詞とは思えないね」「だから、酔ってブログに書き込むというのは……そもそもそこまで酔っていたらパソコン立ちあげてブログを開いて、思うことを打ち込んで……できる訳がない」「あの言い訳は嘘ですか」「日本人は寛容でなあ、酒のせいで許してしまう」「落語にもありましたねえ。餡のせいでとは言えないって」「従って、あの議員の言い訳は許しがたい。ただ、一つ」「何か」「報道されていないが、これを機に一切酒はやめますということを言っているのであれば、本当だったのだろうと信じてやってもいい」「あ、それはそうだ」「もう４０年も前だから時効じゃろう。飲み会で上司が家まで車で送ってくれた」「酔っ払い運転ですか」「そう、翌日びっくりしたのは、その人が『昨日大丈夫だった』と聞くのじゃ。何かと思ったら、『だいぶ酔ってたけど、どうやって帰ったの』と言うのじゃから」「え、送った記憶がなくなっているんですか」「そういう奴がいるからなあ」「怖いですねえ」「ただ、さっきも言った通り、この人はそれぎり飲んだ後は車に乗らないと言って実践した」「はい」「ということで、酒のせいにするな。悪いのは自分だということじゃ」「今日はこれだけ」

  2015.12.14

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• 夫婦の問題２つの判決

  「話題の判決が出たなあ」「夫婦の問題て、あれですね。で、結果はどうでした」「両方とも予想通り、しかし、完全に納得のいくものでもないな」「そうですか」「まずは夫婦別姓は合憲。その通りじゃな」「原告の申し出は受け入れられませんでした」「それは分からない。まず夫婦が同じ姓を名乗るのに不便がない。両方が違うと、子供はどうなる。僕とパパの苗字は大勅使河原之内だけれど、ママだけは南吉野山賀崎なんだっておかしいじゃろう」「大家さんの例もおかしいですねえ」「原告の女性はなぜ別姓が認められなければ生きていることを否定されるのか、そのあたりがわしは知らんので何も言えんが、別姓を認めることの不利益の方が大きいと感じるな」「そうですか」「だから、別姓でないと大変だという今回の女性のための特例措置は必要なのだろう。状況が分からないが」「はい」「もう一つの女性の再婚が三ヶ月後というのは違憲となって、100日で見なおすことになった」「はい、こちらは」「これは結婚後どれくらいなら実子と認めるかという数字との誤差を埋めるだけのこと」「そういえば芸能人で実子かどうかという争いがその数字でやってましたね」「そう。それを一致させるだけのこと。今はＤＮＡ鑑定もあるから、いらないんじゃないかって思う部分もある」「部分て……」「すぐに再婚して子供が出来ても、ＤＮＡならどっちの子か分かるというが、その夫が死んで、遺産の問題になった時どうする」「ＤＮＡって……亡くなっていると出来ない場合もありそうですね」「そう。ということで、予想通り、納得の判決だったが、ちょっと課題も残るということでした」

  2015.12.13

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• 国立競技場デザイン発表

  「国立競技場の新デザイン」「２つの案が発表になりましたね」「またモリが出てきて余計なことを……あいつ、本当にバカ……バカに面白い人じゃな」「無理しているな」「おかしいのその１。最終決定まで誰のデザインか発表しないはずなのに、完全にばれている」「でも、それは専門家が見れば分かりますからねえ」「その２。モリが、２つのデザインが選ばれましたがどうですか……と聞かれて」「ここまでの経緯ですね」「そしたらモリは、Ｂ案がいい、Ａは古墳みてえでスポーツらしくない。Ｂは古代移籍でスポーツっぽい、と答えた」「聞かれているのが違うね」「これから委員会が検討するんだろう。それをこう言うのはどういう神経じゃろう」「はあ」「気付いたらしく付け加えたのが、デザインなんかどうでもいい、問題は中身だという台詞」「あれ……」「何とも頓珍漢。前のデザインの時も無責任だったじゃろう」「そうですか」「翌日、Ａについて古墳を改めお墓のようだと言い替えた」「無神経ですねえ」「責任者じゃないのかなあ……前のデザインの問題でわしが覚えているモリの台詞は、どうなってるだろうね、しょうがねえな、何をやってるんだ……って、全部お前に返すぞ」「はいはい、大家さん興奮しないの」「無責任がまた出たって感じ。髪を切ったから責任は取ったって言ってるけれどねえ……こんなのに続けさせているとまた何かやりそう」「はいはい、大家さん病室へ戻りましょうね」

  2015.12.12

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• 水木しげるさん

  「１１月３０日、水木しげるさんが亡くなった」「はい」「まあ、少しばかり縁を感じる人。　子供が小さい時にテレビではキン肉マンを見ていた。映画をやるというので、駅前の映画に連れて行った」「はい」「すると、ゲゲゲの鬼太郎が西洋妖怪と闘う作品が最初だった。新しい作品で、主題歌が、　　♪試験もなんヌもない　という歌詞のやつ」「はいはい」「最後のカランコロンの歌で、最後にお化けがわっと画面に出る」「ほう」「それが普段テレビは見ていなかったので、びっくりした」「そうでしょうね」「まあ、それで鬼太郎のファンになって、テレビも見るようになったな」「なるほど」「家内の実家が調布にあるので、毎年深大寺に初詣に行く」「ああ、鬼太郎茶屋がありますね」「そこでお話をしていたら、水木しげる展の招待券をいただいて行ったこともある」「はい」「好きな曲はフランツ・リストの『ゲゲゲのカンパネラ』」「無理矢理作ってるな」「わしもパガニーニ作『ゲゲゲの奇想曲カプリース』を演奏する」「いらないいらない」「本も何冊か持っていて、子供が幼稚園の頃『今昔物語』を買って来たが、ちょっと１８歳未満お断りのシーンも多いので隠していた」「気付かいですね」「子供のいない時にこっそり読んでいた」「おいおい」「文章で印象に残っているのが『帽子の魂』……だったかな、まあそういうタイトル。　帽子をかぶるが普段は野球帽、つい忘れてなくすので奥さんが３００円という安物を買って来た。これは忘れるためにある帽子だから、忘れてもいいと思っていると忘れない。わざと田舎に忘れると送ってくれる。本屋に忘れると『これ水木さんのですよね』と戻って来る。そして７年目、風が吹いて飛ばされて川に落ちた。これでお別れと思ったら、翌日お巡りさんが届けてくれた。帽子を忘れると注意してくれるのは、相手の人が注意したのではなく、帽子が注意したのだという結論になっていく」「水木さんらしい面白さがありますね」「ということで、今回はこれぎり」

  2015.12.11

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  OK散歩66「東京駅周辺」：その１「日本橋」

  「さあ、６６回記念のＯＫ散歩」「何の記念です」「ぞろ目の記念」「何でもいいじゃない」「この日は朝の富士がきれいだった」「冬はよく見えますものねえ」「さあ、今回は神田駅から日本橋、京橋、銀座にも寄るが、丸ノ内方面へ出るという壮大な計画」「いつも通りですね」「まずは三井記念美術館」「こちらも定番。今年何度目でしょう」「三井家伝世の至宝と題して写真の松雪図や器が素晴らしい」「はい。毎年お正月には見せていただいております」「お隣の三越はウインドと壁が面白い」「ほう」「中の天女と比べるのも一興」「楽しいですね」「橋を渡って丸善へ。今回のお目当ては文具購入」「へえ」「こちらの展示はテディベア」「ほう」「今年は何度か見たので、やっぱり縁があるのじゃな……」「お腹を叩いているのは何です」「孫が覚えた、クマさんのポーズ」「しょうがない爺さんだね」「ということで、続く」

  2015.12.10

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• 消費税と軽減税率

  「軽減税率について、自民と公明の話し合いがまとまった」「そうですね」「外食やお酒は１０％、お持ち帰りは８％だそうですね」「まあ、細かくは分からない部分もあるが、財源をどうするかって言っている」「どうなるんです」「借金を返して、１兆円も消費税が入らなくなると、福祉に回らなくなるそうじゃな」「へえ」「へえじゃないぞ。そもそもこの消費税は福祉に使うためにと公言して、昨年の選挙で自民が勝ったから国民が認めたものとしているのじゃ」「あれ」「しかも、アベノミクスによって国民が景気回復を実感していない場合は消費税は上げないと約束している」「実感しているんですか」「大企業には税金を下げて、寄付もこれだけしなさいと命じて、出来ない場合は知らないよって……党への寄付が過去にない大きな金額になったから、景気回復は証明された」「あれ」「更に、おかしいのは、補正予算じゃが、消費税値上げによって収入も増えるのを当てにして予算が出ているのじゃが、それが消費税が上がって入る税金の三倍にもなる」「計算が合いませんね」「それがどうもごちゃごちゃすれば国民は分からないから大丈夫と言っている」「本当ですか」「軽減税率も、表向きは弱者救済、生活の苦しい仮定への支援とうたっているが、その実政治的なものだと自民党の議員ははっきり言っているな」「バカにしていますね」「でも、安保法案の強行採決でガタンと下がった支持率が、ぐんぐん回復している。これも自民党の大臣がはっきり言ったが、国民はバカだから選挙までには忘れる。それまでにこれだけばらまきをすれば喜んで自民党に入れる。過半数を取る自身があるそうじゃ」「国民がバカだってひどいね」「そう思って言い換えたね。国民はバカじゃないから、選挙までには理解が深まるって」「同じように聞こえますがねえ」「ということで、安保の強行や続く暴言を忘れないようにしよう」「ということで、どこに入れます」「あ……野党がだらしないんだよなあ……維新が自民を応援して野党再編なんてゴタゴタを起こして、そのまま選挙に突入しようとしているしなあ」「どうしましょう」「しょうがないねえ」「私の台詞です」

  2015.12.09

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  OK散歩65「上野」：その３「上野の森美術館」

  「さあ、最後の目的地は上野の森美術館」「お馴染みです」「今回は肉筆浮世絵展」「浮世絵といえば版画が多いですものねえ」「誰かいれば絵と並んでいる写真を撮ってもらうのじゃが」「誰もいなかったんですか」「おかげでゆったりと見学は出来た」「はい」「こちらがちらし」「どうでもいいなあ」「先日行った一休さんに因んで、地獄太夫の絵」「有名ですねえ」「こちらが弥生美術館の地獄太夫」「妖艶」「今回の絵の中で目を引く作品の一つ。文を読む二人が親密なのも分かる」「なるほど」「七福神」「お正月前にいいですね」「こちらは女性たちを七福神に見立てたもの」「これも面白いですね」「ということで上野のお散歩は以上。　歩いたのは万歩計で１５０００歩、１４．３キロと出ている。使ったお金、木戸銭８００円、絵葉書やグッズ１９８０円、昼食８４０円」「昼食が豪勢ですね。普段の倍ですよ」「ということで、上野の散歩、読み終わりと致します」

  2015.12.08

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  OK散歩65「上野」：その２「鴎外荘」

  「さあ、上野の散策は東大を経て鴎外荘へ」「東大は夏にも来ているので省略します」「こちらは森鴎外が最初の結婚の新居」「へえ」「父親がお殿様のお供で状況、北千住の病院に勤務した。そこは立札が残っているだけ。鴎外さんはその頃から創作もしているが、１０歳だったのをごまかして中学へ入ったため、そのまま東大までごまかして進んだ」「へえ」「最後に住んだのが千駄木の団子坂上にある観潮楼。今は記念館になっている」「はい、先日参りました」「碑などもあるが、これもお馴染みだろうから省略」「完全に手抜きですね」「ぜひお出かけの上ご覧下さい。尚、仲間への呼び掛け。ここで食事しよう」「個人的に使うな」「ここはわしのページじゃ。個人的に使っていいじゃろう」「あれ……」「ということで、上野の山へ」「それはまた次回」

  2015.12.07

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  OK散歩65「上野」：その１「藝大・弥生」

  「さあ、お待たせしました。第65回目記念のＯＫ散歩」「全部記念ですね」「上野を散策いたします」「参りましょう」「まずはお馴染みの藝大」「夏は失礼しました」「幽霊展でデータを出せなかったので」「はい。今からやってもねえ」「またいずれ」「今回は藝大初期の久米先生のイラスト」「医学的ですねえ」「レオナルド・だ・ヴィンチを思い出すな。こうした筋肉の記録まで芸術になる」「はい」「こちらが久米先生」「はい」「さあ、続いて弥生美術館へ」「これはまた乙女チックですね」「陸奥Ａ子展」「少女漫画ですか。大家さんと一番遠い世界のようですね」「実は妹が読んでいたのを見ている」「あれ」「１９７８年９月号のぶ～け」「コレクションですか」「創刊号のコレクションに残っていた」「へえ」「こちら、センプテンバーストーリー。展覧会ではこの絵の原画が出品されている」「へえ」「掲載雑誌が違うのはなぜかなあ……創刊号なので他の雑誌から再掲されたのかな」「そこが、それ、趣味でないので全く分かりません」「ということで、本は欲しい方に差し上げます。１２００円から」「いやしいねえ」「正直に言えば最上階のチャンバラの挿絵が面白かった」「しょうがないね」「接続している夢二美術館」「はい、こちらもお馴染み」「ということで、次回は先日行き損ねた鴎外荘へ」「続く」

  2015.12.06

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  OK散歩64「京橋・銀座」

  「ＯＫ散歩６４回目は東京駅から京橋・銀座へ」「まずは丸ビルで、記念てぬぐいをゲット」「もらえるものは何でももらう」「絵はギャルリー・ソレイユの松村俊子展」「はい」「千代春画廊では翌日から笹本正明展」「え、翌日からですか」「前を通り過ぎる予定だったが、ちょうど席亭の方が出て来られて、見せていただいた」「図々しいねえ……席亭じゃないだろうし……」「ギャラリームサシの池田俊夫展。ご本人が挨拶に来られて、手作りの葉書をいただいた」「丸ですね」「禅の世界じゃな」「ほう」「ポーラの原田美砂展。エリザベス女王、歌手などが使った帽子を見学できる」「面白いですねえ」「gggの字字字展」「五輪ロゴで話題になった場所ですねえ」「今回は記念のトートバッグをゲット」「もらえる物は何でもいただきます」「文字を様々に使う面白さ。ロゴで話題になったデザイナーは、ここでの展覧会を紹介していたが、素人でも印象に残ったちらしや目録のデザインが印象に残らなかったようで、そのまま使用していた」「はいはい」「ノエビアの三浦啓子ガラスアート展」「ガラスだと後ろから光を当てるんですか」「ステンドグラスじゃな」「いいですねえ」「月光荘、麗主水加瀬の小さな個展」「来年の年が葉書になりそう」「木の香の林ゆいか・本多絵美子あしあと展」「可愛い絵ですねえ」「林さんがちょうどいらしたので……サインをさせて」「また迷惑かけているな」「ということで、画廊やギャラリー３９ヶ所を回った」「すごいね」「歩いたのは万歩計で２２２２２歩、２１．１キロと出ている」「全部２にすればよかったのに惜しかったですね」「使ったお金。木戸銭は全部タダ。絵葉書・グッズなどが５１０円。昼食が６４０円」「ケチな大家さんならではですね」「ということで、今回は読み切り」

  2015.12.05

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• 姑息な

  「タイトルが刺激的ですね。どうしました」「アベ君率いる自○党じゃ」「伏せ文字ですね」「自分勝手党だったかな」「わざとらしいボケですね」「第１に、復興大臣」「私費で出すべき香典を税金で出していたってやつですね」「７件だけだったはずが、調べたら３年間にわたって平均４５件」「週に１回は葬儀ですか」「会計を書き換えるから問題ない」「それはおかしいですよねえ」「ばれなかったらそのまま、ばれたら書き換えておしまい。自○党はいつもそうで、反省が見えないのじゃ」「確かに」「この大臣の下着泥棒問題」「これもうやむやですね」「もう弁明が終わっているのに追及する野党がおかしいと言い切っている」「我々は納得していません」「笑って選挙の時はいつも出るんですって答える神経がねえ……根も葉もないことなら怒り心頭というのが本当。それを書きたてた雑誌まで訴えるのが普通じゃろう」「ねえ、ゴシップで喜んでいる雑誌は相手にしないって」「この様子を見ていると火の無い所に煙は立たないかなって」「思いますか」「第２に軽減税率」「はい、公○党との間に折り合いがつきませんね」「消費税は借金を返すのが主で、他に使い道もある。それで７千万くらいが自由に使えるお金。自○党はその程度で抑えたい、もしそれ以上なら福祉に使うお金がなくなるとおどしている」「消費税って、福祉に使うためのものでしょう」「それで、公明との折り合いが一番大事だと言う」「へえ」「これは政治判断だときっぱり言い切った。つまり、弱者への配慮とか、貧しい人への思いやりとかは関係ないということだね」「すごいですねえ」「第３に沖縄基地の跡にディズニーランドを作るって」「いいですね」「何がいいのじゃ」「へ」「今その基地を移転する問題で、裁判になっている最中に、その移転した跡地をテーマパークにしますよって……沖縄への嫌がらせ以外何の目的があるのじゃ」「あ、なるほど」「１１月末の世論調査で、内閣への支持率が上がっている」「何でしょう」「一番大きいのは野党再建の動き。自民党を助けるために野党が動いているとしか見えないな」「はい。またぶれない共産党だけになるんでしょうか」「それから、やはり代わりの人がいないということ」「はい」「自○党は、ほら、国民は大反対していた安保法ももう忘れている、こういう国民だから大丈夫って言っている」「でも野党は頼りないし」「ということで、最近の政治のひどさを再確認というだけで」

  2015.12.04

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  カンパーニャで乾杯にゃ

  「ということで、今回はお食事」「完全にダジャレタイトルですものねえ」「まずはサラダ」「もう飲んでるな」「飲み物もついている」「ケチだね」「パスタその１」「和風ですか」「パスタその２」「海鮮ですねえ」「ピザ」「おいしそう」「デザートその１」「すごいね」「その２」「チョコレートですね」「その３」「おいしそう」「ということで、３人で行ったが、ビールを入れても１人あたり宅配ピザよりも安いし、おいしいぞ」「宅配も人気ですがねえ」「家からは宅配の方が近いが、ついこちらに来てしまう」「分かります」「ということで、本日はこれぎり」

  2015.12.03

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  OK散歩63「養老渓谷とドイツ村」：その２「東京ドイツ村」

  「さあ、ＯＫ散歩、家内が同行する場合は必ず何か起こります」「何が起こりました」「この１車線しかない、東京ドイツ村へ入る道で交通事故」「ええっ」「イルミネーションを見るのに、５時過ぎには入場する予定だったのじゃが、この影響で、わずか４キロ半を２時間１０分掛かった」「歩いた方が早いですね」「７時半までに入園して、閉演は８時」「て、入園がぎりぎりですか」「手前で諦めて引き返した車も多かったが、そっちが正解だったかな」「あらら」「そういうことで、我が家に戻る予定の時刻にやっと到着」「３０分しかありませんよ」「閉演時間を１時間遅らせることで交渉成立」「係りの人達は大変じゃないですか」「わしゃ知らん」「いい加減なんだから」「問題は、千葉にあっても東京ドイツ村とはこれいかに」「知りません」「昔、千葉と埼玉どっちが都会かという論争があったそうじゃ」「へえ」「わしの結論、どっちが都会かを争うという時点でどっちも田舎」「じゃあ、どっちが田舎かを争ったら」「両方とも田舎ってはっきり分かるじゃないか」「あれ……」「千葉が田舎という証明のひとつが、何でも東京を付ける。東京国際空港、東京ディズニーランド、東京ドイツ村」「はいはい」「まあ、そんなことを言いながら」「イルミネーションの中をボソボソ歩く」「変なの」「こちらは関東最大のイルミネーション」「へえ、電球の数はいくつです」「うう……いっぱい」「２５０万個、昨年より５０万球増えているんですよ」「です」「しょうがないね」「売店もあって、ちょうどイルミネーションによる歌と踊りが始まった」「へえ」「これが全景。今年のテーマはおもちゃ箱だろうじゃ」「すごいですねえ」「記念撮影」「はい」「最後に光のトンネルを抜ける」「いいですねえ」「これがトンネル全景」「はい」「ということで、今回のＯＫ散歩は以上」「大変でした」「歩いたのは万歩計で１１１１１歩、１１．１キロと出ている」「１尽くしですね」「お金は全てタダ」「はい、食事はスポンサーのご厚意で……って、夕食もですか」「遅くなった責任を追及したらおごってくれた」「迷惑だね」「ということでＯＫ散歩第６３回、これをもって読み終わりと致します」

  2015.12.02

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  OK散歩63「養老渓谷・ドイツ村」：その１「養老渓谷」

  「さあ、第63回目のＯＫ散歩はスペシャルでございます」「バスツアーですね」「まずは昼食の海鮮焼き。こちらは２時間待ちが当たり前という人気店」「ほう」「生きのよさが何よりかな。海老ははねて串が通ってしまったし、サザエも塩を吹いて」「いいですねえ」「残念なのはイワシが辛くて辛くて……これは３尾でセットになっているが、グループでシェアする方がいいな」「はあ」「海鮮炊き込みご飯も辛くて……ビールを大量に飲むしかないのは残念じゃ」「飲みたいだけでしょう」「ということで、養老渓谷へ」「紅葉狩りですねえ」「こちらも残念ながら、今年は紅葉が遅れていて……こんな有様」「あらら」「俗に養老の滝と呼ばれる粟又の滝」「はい」「こちらが万代の滝」「はあ」「地図もくれないし、案内板にも距離が書かれていないので、次の滝まで行くと戻れるかどうか分からないのでこれで断念」「はい」「ということで、見頃は12月に入ってからだということだそうです」「はい」「さて、楽しみなのがアクシデント」「え……」「実は家内と一緒なのじゃ。家内と一緒だと、必ず信じられないようなアクシデントが起こる」「何かありましたか」「お楽しみに」「続くのね」

  2015.12.01

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  金麦と朝顔と太陽

  「金麦であいあい皿と限定吟醸の金麦が届いた」「さっそくやってますね」「最近のビールは苦味がひかえめ。わしは昔からキリンの苦いのが好きだったのじゃが」「味が変わりましたか」「みんな端麗になっているなあ、残念」「はあ」「それで一番おいしいのがこれじゃな」「安いしね」「それが一番大事じゃな」「ケチ」「11月20日、多分これが今年最後の朝顔」「まだ咲いていますか」「さて、こちらが11月27日の富士山」「おや、太陽が……」「そう、山頂よりちょっと左に沈んだのじゃ」「惜しいね」「春には土手を埋め尽くすほどの人が山頂に沈む夕陽を見に集まった……と後で聞いた」「大家さんは家から見えますからねえ」「ところが、その前々日、やや左に沈み、その前日、やや右に沈むのを確認している」「あれ……じゃあ、ぴったり真ん中がなかったということですか」「そうなのよ。で、情報は一日遅れだったようじゃな」「なるほど。で、今回は」「従って、太陽の沈む位置は次第に左へ移動する」「ということは」「この前日が山頂だったかも……ただ、その日は雨じゃったから」「また来年ですね」

  2015.11.30

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  OK散歩61「私鉄と上野」；その４「谷中」

  「さあ、上野の散歩、団子坂の鴎外記念館へ」「こちらは千駄木駅近くですね」「鴎外は、千住の病院跡、上野公園の新婚時の家、こちらの最後の住まいという３つが近く」「お馴染みですね」「医者としての森鴎外の足跡をたどる展示が面白かった」「はい」「ということで谷中を散策。今更ではあるが、全生庵」「落語、幽霊の名地ですね」「画廊でやっていた絵手紙展。これは先生が絵手紙の趣味があり、生徒らが描くようになったというグループ。結成60年を記念した展示」「へえ」「季節のものが本当はいいのじゃが」「はい、これもいいですよ」これもお馴染みの朝倉彫塑館」「朝倉文雄ですね」「作品もいいが、庭や建物を見るのも」「素晴らしいです」「何と言っても代表作は猫」「はい、人物像は有名ですがねえ」「ということで、日暮里駅からのスカイツリー」「雲で隠れそうですね」「最後は根岸になるが、書道博物館」「こちらもお馴染み」「中村不折の住居跡じゃ。漱石の猫の挿絵でお馴染みじゃな」「今回は明治の文学界を訪ねる散策になりましたね」「今回のＯＫ散歩は以上。　歩いたのは万歩計で、２４０００歩、２４．７キロと出ている。　使ったお金。木戸銭は全部で５００円。絵葉書やグッズが２３００円。昼食４２０円」「ということで、読み終わりと致します」

  2015.11.29

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  OK散歩61「私鉄と上野」：その３「上野動物公園」

  「さあ、上野へ戻って、まずは動物園」「この秋は三大動物園を制覇ですね」「葛西の水族館もあるぞ」「はい」「まずは象さんの水浴び」「はい」「こんなになっちゃう」「すごいね」「はい、ポーズ」「象さんだけで写真３枚ですか」「白クマさん」「はい」「テナガザル」「はい」「ゴリラさん」「いい雰囲気ですね」「お猿さん」「ペアですね」「鳥さん」「説明が手抜きだなあ」「木登り」「はい」「こっち向いて」「はい」「カバのお尻」「あれ」「サイのお尻」「あれれ」「ということで、次回に続く」

  2015.11.28

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  OK散歩61「私鉄と上野」：その２「田園都市線」

  「さあ、今度は田園都市線」「こちらは」「五島美術館の一休展が、この日までに行けばわしはただで入れると気付いたのじゃ」「ああ……ケチな大家さんらしいね」「一休さんが人気になったのは江戸時代。その実像と、作られたものを比べるのも面白い」「へえ」「一休はこの世はあの世へ行く旅の途中で一休みなのだという和歌を詠んでそのニックネームがついた」「へえ」「アニメの一休さんは、まだそのニックネームがないはずなのに、みんなが一休さんと呼んでいるのは嘘じゃな」「はいはい」「三蔵法師だって、天竺から帰ってからお経を三巻にまとめたので三蔵法師と呼ばれる。それが出掛ける時にもう三蔵法師って呼ばれて……」「次行きましょう」「こちらお馴染み、橋を渡らず真ん中を通った、絵の虎を縛るから追い出して下さい」「昔話でも聞いたことがありますね」「ついでにこちら……というと失礼じゃが、世田谷美術館のおもしろいかたち・いろいろという展覧会」「はい、文字通り面白いですねえ」「ということで、本日はこの後上野を散策します」「はい、続く」

  2015.11.27

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  OK散歩61「私鉄と上野」：その１「西武池袋線」

  「さて、６１回目のＯＫ散歩は、６０回目の続きになるが、西武池袋線」「前回は新宿線でした」「練馬区立美術館じゃ」「クマさんがいますね」「他にも動物さんが色々」「喜んでるな」「トンボさんも飛んでる」「はいはい」「こちらではシスレーの展覧会」「はい」「やはり風景画が魅力的じゃな」「いいですねえ」「ということで、後は上野へ戻る予定じゃったが、次の美術館を思い出して」「急きょ変更ですか」「はい、どこへ行くやら」「続く」

  2015.11.26

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  OK散歩60「メトロから西武線へ」：その２「西武線」

  「さあ、新宿歴史博物館から、西武線目指して、四ツ谷まで歩こう」「あれ……四谷三丁目から新宿まですぐで、西武新宿まで遠くないですよ」「ところがギッチョン、メトロの一日周遊券を利用しているので、南北線で一度飯田橋へ出て、東西線に乗ると、次の目的地の中井までタダで行けるのじゃ。１４４円も安いのじゃぞ」「ケチ」「林芙美子記念館」「はい」「住まいをそのまま記念館としたもの」「いい暮らしをしていますねえ」「バタバタした暮らしをしていてはいい作品は生まれないということじゃな」「確かに」「ふと発見。部屋に飾ってある色紙や掛け軸も作家のものじゃな」「これは武者小路実篤ですね」「いわさちちひろ記念館」「こちらもお馴染みです」「可愛らしい子供の絵を描くが、暗い目をしていることが多い。テレビでも、なぜ笑顔がないのか……なんて番組が出来たな」「へえ」「実は全く嘘で、笑顔の絵もある。あまり表情を描かないのは、日本的な複表情ではないかと思う」「ああ……急に難しい話になったね」「ということで、無事田無に到着。同窓会でございます」「はい」「今日はここにお泊り。歩いたのは万歩計で２６０００歩、２４．７キロと出ている。　使ったお金、木戸銭が全部で８５０円、絵葉書などのグッズが８３０円、昼食が５６０円。夜の飲み会は予算外」「ということで、ＯＫ散歩６０回記念は読み終わりと致します」

  2015.11.25

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  OK散歩60「メトロから西武線へ」：その１「代々木・渋谷」

  「第６０回記念のＯＫ散歩はメトロであちこち、西武線で同窓会へ参ります」「おやまあ」「まず古賀政男記念館では１時間近くもユーモアソングを聞いてしまった。ネットで幾つか配信されているから、今度集めてみよう」「はいはい」「で、写真は太田記念美術館。メトロの周遊券で１００円引きになる」「けちだねえ」「さあ、渋谷の松濤美術館」「先日渋谷へ行きましたね」「その時は展示入れ替え中だったので。近くの戸栗美術館と文化村をハシゴするのがコースじゃな。いつもは古賀政男から２キロ歩いて行くのじゃが、この日はメトロの一日乗車券を使っているので」「はい」「古代エジプトの世界展」「この間古代オリエント美術館を見ていますね」「同じような記念撮影」「しょうがないね」「四谷三丁目へ移動して、新宿歴史博物館」「こちらもお馴染みです」「都電から降りるところをいつも撮影しているので、今回は」「はい、右からの字に注目ですね」「ここへ来たかったのは、このお江戸のなんでもランキングという企画があったから」「へえ」「面白かったのが、あるやうでない物ランキング。　大関＝ぢごくごくらく　関脇＝けいせいのまこと　小結＝かみなりのたいこ　以下略　ないやうであるものランキングもあったが、変体仮名の読めないのが幾つかあって……」「省略します」「ということで、メトロの周遊券を駆使して、西武線へ安く参ります」「はい、続く」

  2015.11.24

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  OK散歩59「目黒・臨海」：その６「地下鉄博物館」

  「さあ、臨海の散歩……といっても公共の乗り物を使った散歩じゃが」「あまり歩いてない」「いや、駅から施設までそこそこあるよ」「はいはい」「最後は尾籠な話、葛西の駅前にある地下鉄博物館」「お馴染みですね」「昔の地下鉄」「これ、お馴染みですね」「駅名が右からというのがいいね」「はい」「実際に横書きしていると、日本語としてはこの方が筋が通っている。縦書きも右から書いたのが分かるな」「そうですか」「ただ、書き順は左から書くようになっている。これは右手で筆を使うから」「へえ」「車内を……」「みんなお馴染みじゃありませんか」「この日は空いていて、運転体験も出来た」「こちらはジオラマですか」「これも随分遊ばせてもらった」「はいはい、いい年をしてねえ」「ということで、これで本日はおしまい。　歩いたのは万歩計で２４０００歩、２２．８キロと出ている。　使ったお金、木戸銭は全部で２５０円。絵葉書やグッズが７８０円。昼食４２０円」「相変わらず安上がりですね」「ということで、これを持って読み終わりと致します」

  2015.11.23

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