ぢい散歩58「千住~日暮里」:その4「一葉を中心に」
ぢい散歩58「千住~日暮里」:その4「一葉を中心に」「千住を歩いております」「はい、これは……」「円通寺。幕末に彰義隊が多く亡くなって、ここに墓が作られている。それから、南千住の駅前に吉展ちゃん地蔵があるが、誘拐されて死体が発見されたのがここ」「色々ありました」「さあ、左に見える格子に注目」「はい……何でしょう」「こちらが上野寛永寺の黒門。清水様の辺りに石碑がある」「へえ」「そこで亡くなった人をこの寺に埋葬した訳じゃが、明治40年に黒門をここに移築した。門をよむ見ると弾の跡が沢山見えるぞ」「すごいですねえ」「そのまま一葉記念館まで参りました」「途中の千束稲荷などは省略します」「ここも毎度毎度の場所なので、今回は一葉像をご紹介」「展示室では写真は撮れませんよね」「こちらは展示室外にあって、係の人に聞いたら構わないって……」「そうなんだ」「さあ、一葉の家があった跡も毎度のことなので省略、そのまま西へ進んだ三島神社」「はい」「こちらは火除稲荷」「火事から守ってくれる神様ですね」写「こちらもお馴染みの雷井戸。神社の境内に落ちた雷を井戸に閉じ込め、この地には落ちないという約束で逃がしてやった。いつ掘ったものか定かではないが、今でも水はたっぷりあるそうじゃ」「落ちないように蓋がされています」「ということで、絵馬も雷様」「なるほどね」「鳴るほどという洒落じゃな」「さあ、この後はまた、いつものコースですが……」「次回に続く」