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カテゴリ:舞台
シェイクスピア作品の中でも、とりわけ残酷という【タイタス・アンドロニカス】を見て参りました。
作 : シェイクスピア 演出: 蜷川幸雄 出演: 吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾 也 ストーリーはコチラに。(ホリプロHPによる) これを読んで、どんなエグイ舞台なんだろ、と心配でしたが・・・ やっぱりエグイ内容でした。 しかし、舞台は真っ白、血は赤い糸で表現されて、グロイ感はありません。(美しいくらいです) 開演前のお楽しみ 劇場にに入ると、ロビーに衣装や小道具が置いてあります。俳優さんが、舞台で実際に使う物でした。 (舞台から通路を通ってロビーに出て、そこで支度をするから) 兵士の甲冑や、ドテラのような衣装、棺に入った血の付いた遺体(白い物体です) よ~く観察しちゃいました。(お手を触れぬように) そして会場に入り舞台上、ここにもハンガーに掛けた衣装が何着もあり、 俳優さん達が、発声練習をしながら衣装を着たりして、ウロウロしております。 通路にも降りてきますので、席を探すお客さんと混じってます。 (楽屋で支度をするのではなく、舞台上で準備をするところを見せる、という演出) さすがに、小栗クンは居ませんけど。 これから行かれる方は、是非早めに会場に行き、開演前を楽しんでみてください。 とにかく、すばらしい舞台でした。これでS席9,000円は安い! 見ようかどうしようか迷ってる方、絶対に見た方が良いと思います。 (私がこんなに絶賛するのって、珍しいかも) 以下、思いっきりネタバレです。 ・開始15分で、一人目が切り刻まれます。(早!) ・小栗クンは、首輪を付けられ鎖に繋がれて(捕虜)登場します。(きゃぁ~ん) 体にはタトゥー風のペイント。ムーア人役の為 色黒です。 ムダ肉の無い鍛えられた身体・・・ そりゃもう、ハァハァです。(をい) ・強姦され、両腕を切断され、舌を切られたラヴィニア(真中瞳)。 口と両手から赤い糸を垂らし、髪も衣装もボロボロになって「ぁぁ~~・・・・・・・」と悲しく泣くだけ。 その姿が哀れで哀れで・・・ 思わず涙が出そうになりました。 膨大な台詞で悲しみを言い表わすより、(舌を切られた為)泣き声だけしか出ないことが、心に滲みました。 ・麻実れい(タモーラ役)が、妖艶で素敵でした。 でも「タモーラ」って聞くと「タラモサラダ」が頭をよぎってしまう・・・。 ※タラモサラダ・・・じゃがいもとタラコのサラダの事 ・タモーラの息子達(ラヴィニアを強姦した二人)の鬼畜っぷりが、おぞましい。 ・・・が、頭の悪さに笑ってしまう。 ・吉田鋼太郎(タイタス役) 存在感と迫力に圧倒されました。 ・とにかく「なんてこった!」な展開で、私としては目が離せない舞台でしたが、 二つ隣りに座っていた老婦人は、最初っから最後までグッスリと寝ておられました。 何しに来たんだか・・・(笑) ・血で血を洗う・・・ってこういう事なんだと思うストーリーでした。 全編、憎しみと復讐に満ち満ちています。お腹一杯です。 ・衣装の裾が長い為、踏んでしまってコケそうになる俳優さん有り。(あぶない!) ・エアロン(小栗旬)が極悪なのにもかかわらず、息子(赤ん坊)の命を守る為に自分を犠牲にする辺りは、 ちょっと意外な感じがしました。(我が子すらも見殺しにするのかと思ったので>私) ・上演時間が3時間半・・・見ごたえタップリです。 公式blogです。 舞台写真があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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