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2006年04月25日
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カテゴリ:舞台
シェイクスピア作品の中でも、とりわけ残酷という【タイタス・アンドロニカス】を見て参りました。

 作 : シェイクスピア
 演出: 蜷川幸雄
 出演: 吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾 也

ストーリーはコチラに。(ホリプロHPによる)

これを読んで、どんなエグイ舞台なんだろ、と心配でしたが・・・

やっぱりエグイ内容でした。

しかし、舞台は真っ白、血は赤い糸で表現されて、グロイ感はありません。(美しいくらいです)


開演前のお楽しみ

劇場にに入ると、ロビーに衣装や小道具が置いてあります。俳優さんが、舞台で実際に使う物でした。
(舞台から通路を通ってロビーに出て、そこで支度をするから)
兵士の甲冑や、ドテラのような衣装、棺に入った血の付いた遺体(白い物体です)
よ~く観察しちゃいました。(お手を触れぬように)

そして会場に入り舞台上、ここにもハンガーに掛けた衣装が何着もあり、
俳優さん達が、発声練習をしながら衣装を着たりして、ウロウロしております。
通路にも降りてきますので、席を探すお客さんと混じってます。
(楽屋で支度をするのではなく、舞台上で準備をするところを見せる、という演出)
さすがに、小栗クンは居ませんけど。


これから行かれる方は、是非早めに会場に行き、開演前を楽しんでみてください。


とにかく、すばらしい舞台でした。これでS席9,000円は安い!
見ようかどうしようか迷ってる方、絶対に見た方が良いと思います。
(私がこんなに絶賛するのって、珍しいかも)



以下、思いっきりネタバレです。


・開始15分で、一人目が切り刻まれます。(早!)

・小栗クンは、首輪を付けられ鎖に繋がれて(捕虜)登場します。(きゃぁ~ん)
 体にはタトゥー風のペイント。ムーア人役の為 色黒です。
 ムダ肉の無い鍛えられた身体・・・ そりゃもう、ハァハァです。(をい)

・強姦され、両腕を切断され、舌を切られたラヴィニア(真中瞳)。
 口と両手から赤い糸を垂らし、髪も衣装もボロボロになって「ぁぁ~~・・・・・・・」と悲しく泣くだけ。
 その姿が哀れで哀れで・・・ 思わず涙が出そうになりました。
 膨大な台詞で悲しみを言い表わすより、(舌を切られた為)泣き声だけしか出ないことが、心に滲みました。

・麻実れい(タモーラ役)が、妖艶で素敵でした。
 でも「タモーラ」って聞くと「タラモサラダ」が頭をよぎってしまう・・・。
  ※タラモサラダ・・・じゃがいもとタラコのサラダの事

・タモーラの息子達(ラヴィニアを強姦した二人)の鬼畜っぷりが、おぞましい。
 ・・・が、頭の悪さに笑ってしまう。

・吉田鋼太郎(タイタス役) 存在感と迫力に圧倒されました。

・とにかく「なんてこった!」な展開で、私としては目が離せない舞台でしたが、
 二つ隣りに座っていた老婦人は、最初っから最後までグッスリと寝ておられました。
 何しに来たんだか・・・(笑)

・血で血を洗う・・・ってこういう事なんだと思うストーリーでした。
 全編、憎しみと復讐に満ち満ちています。お腹一杯です。
 
・衣装の裾が長い為、踏んでしまってコケそうになる俳優さん有り。(あぶない!)

・エアロン(小栗旬)が極悪なのにもかかわらず、息子(赤ん坊)の命を守る為に自分を犠牲にする辺りは、
 ちょっと意外な感じがしました。(我が子すらも見殺しにするのかと思ったので>私)
 
・上演時間が3時間半・・・見ごたえタップリです。


公式blogです。
舞台写真があります。





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最終更新日  2006年04月28日 21時03分17秒
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