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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:★★★★☆
先日感想を書いた、ジェラルド・バトラー出演映画「ワン・モア・キス」にちょっと内容が似ている、
ということで鑑賞した「死ぬまでにしたい10のこと」の感想をようやく書きました。。。 この映画も賛否両論あるようですね。 特に「したいことリスト」のNo.7とNo.8の部分に引っ掛かる人が多いようです。 ↓【アンの"したいことリスト" No.1~ No.10】 <以下、ネタばれ部分伏字> 『1:娘たちに毎日「愛している」と言う 2:娘たちの気に入る新しいママを探す 3:娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する 4:家族でビーチへ行く 5:好きなだけお酒とタバコを楽しむ 6:思っていることを話す (7):夫以外の男の人と付き合ってみる (8):誰かが私と恋におちるよう誘惑する 9:刑務所にいるパパに会いに行く 10:爪とヘアスタイルを変える 』 確かに自分も、No.7とNo.8はちょっといただけないかな、と思う一人なのですが・・・。 でもよくよく考えると、アン(サラ・ポーリー)の気持もわからないでもないような(?)・・・ 気にもなってくるのですよね。。。 彼女は死と向き合うのを誰にも打ち明けずに一人で抱えたまま、逝こうとしていました。 それって普通は出来ないことだと思うのです。 自分だったらどうでしょう? 果たしてその恐怖や苦しみを、自分一人の心の中で消化することが出来るでしょうか? きっと自分には無理です。そんな強さはありません。。。 あ、でもお子さんがいる方とかはちょっと違うかもしれませんね。 自分の年齢や立場で、それはまた変わってくるのかなぁ。。。 アンは常に家族(特に子供)のことを思い、更に気丈なことに自分がいずれここから居なくなるんだ という現実をちゃんと受け止めて、その自覚を持ち、そしてその後の家族のことを一番に考え、 宣告された2ヶ月という日々をひたすらその準備をしながら・・・ (もちろんリストに綴った自分のやりたいことも消化しつつ)過ごすのです。。。 そんな風に周りを気遣い、自分の本当の状態を夫にも告げず過ごすなんて、精神的には 相当な辛さを伴うことだと思います。 なので私は、あのリストの No.7とNo.8 は、何もかも抱えてしまった彼女の、その唯一のはけ口 だったのでは?・・・とも思うのです。 もちろん、それは自分の人生を後悔しない為でもあったと思いますが。。。 でも、アンは誰にも、自分の抱えている本当のことを打ち明けられない分、コインランドリーで 会った、夫以外の男リー(マーク・ラファロ)に会っている時だけは、辛い現実から目を背ける ことが出来たのではないでしょうか? (でも、彼にも病気のことは打ち明けていませんが・・・) そんな非日常的な時間を持つことで、アンはなんとか自分の精神状態を保っていたのかも・・・ などと、私なんかは思ってしまうのです。。。 だとしたら、彼女のそんな行動も理解出来る・・・という気がします。。。 そんな切ないストーリー展開の中で、自分が思わず涙がこぼれてしまった箇所もいくつかありました。。。 アンが 『一人車の中で、愛する娘たちへのメッセージをテープに吹き込む』 シーンと 『隣に越してきた同名のアンという女性に、夫のことを託そうとするところ。 (もちろん、表立って何かをするわけではなく、あくまでごく自然にです・・・)』 の場面。 どちらもとても切な過ぎるシーンでした。。。/(・_;\ (この時の隣人女性、レオノール・ワトリング。彼女もまた可愛かったし、とてもいい演技をしていました-☆) 全体的には淡々とした感じの映画です。 初めはアン(サラ・ポーリー)の行動に感情移入し難い部分もあるかも知れません。 でも、物語が進むうちに、やがて"じんわり"と、サラ・ポーリーの家族思いの演技に惹き込まれて いきます。 激しくはないけれど、でも静かに心の中で何かを感じ取れる・・・そんな映画だと思います-☆ 最後に、この邦題ですが、私もこれは原題のままの方が内容に合っているのでは?と思いました。(↓下のピンク色文字部分が原題です) それと、下スクロール先リンクの「英語タウン」のところに書いてあったのですが、アンの書いた リストは、正確には「死ぬまでにしたい10のこと」ではなくて、「"しなければならない"10のこと」 のニュアンスの方が近いそうです。 実際、私もこの映画を観終えた時、↑そう感じました。。。 * そうそう、アンの母役の人って、元ブロンディのデボラ・ハリー(→80'sに「コール・ミー」「夢みるNo.1」などを歌っていた人)だったんですね。 そういえば、この人どこかで見たことある。↑に似てるな~と思いましたよ~。 でもサラのお母さん役なんてことで、ちと老けてたな~。女優も演っていたのね。知らんかった。 いくつなんだろ、この人? 「死ぬまでにしたい10のこと」 (2003・カナダ/スペイン) 死ぬまでにしたい10のこと タイトルをクリックすると、購入ページにジャンプします♪ 内容 [ストーリー] 23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで 失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、時間に追われる忙しい毎日を送っていた。 だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。 そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。 若さのせいでガンの進行が早く、すでに全身に転移してしまっていた。 アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいこと を書き出していった。それはちょうど10項目になった。 そしてその日から、彼女はその秘密のリストを一つずつ 実行していくのだった…。 <↑Yahoo! Moviesより>" [監督・脚本] * イザベル・コヘット [製作総指揮] * ペドロ・アルモドバル [出演] * サラ・ポーリー (主人公 アン役) <作品はコチラ> * スコット・スピードマン (アンの夫 ドン役) <作品はコチラ> * デボラ・ハリー (アンの母役) <作品はコチラ> * マーク・ラファロ (アンの恋人(?)リー役) <作品はコチラ> * レオノール・ワトリング (アンの隣人の女性役) <作品はコチラ> * アマンダ・プラマー (アンの同僚 ローリー役) 【 関連リンク 】 公式サイト 公式サイト(u.s) 予告編(u.s) フォト・ギャラリー(u.s) 「映画で英会話/TangoTango!! 」 「英語タウン」心に残るセリフ&字幕 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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