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2005/05/23
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カテゴリ:★★★★☆
これは実話です。。。
(↑ウル覚えですが・・・)

エンディングロールの最後に流れてきた文字・・・。
モチロン実話だと分かっていたけれど、でも一通り映画を
観た後で、改めてこの文字を目にしたら、
なんだか泣けました。。。

四肢麻痺のラモン・サンペドロ役を演じたハビエル・バルデムの演技は、本当に本当に素晴らしかったです!
この年の各賞で主演男優賞を取ったのも頷けますね。

撮影当時、彼は35歳だったそうですが、
回想シーンでの若かりし頃のラモンと、ベッド上の年老いた51歳のラモン、その両方を違和感なく演じていました。
何と言っても"凄いな"と思わせるのが、その年取った
ラモンの方の演技です。

全身不随で首から上しか動かないという中での
その目と表情の演技。。。
セリフの奥の感情。。。
実際の彼より遥かに歳が上のラモンという人物を、
目や表情だけであんなに自然に表現出来るなんて。。。!
特殊メイクの効果もあるのでしょうが、でも本人の洞察力と役作りなしには、
30年近くベッドの上で寝たきりで生きてきた50代の男の人生を
あんなにリアルに演じるなんて出来ないと思います。

それから・・・
自分が"うわっ"と感情を揺さぶられたのは、オペラの歌にあわせた空中撮影のシーンです。
(↓予告編にあります・・・)

それと、ラモンが女性弁護士のフリア(右上の画像の女性↑)と知り合ってから、
どんどん生き生きし始めるシーン。<ネタばれ部分伏字→>『(ほんの一瞬でしたが・・・)
(このフリア役のベレン・ルエダという女優さん、綺麗でしたね~☆公式サイトで見たら、やっぱり
"元モデル"なんですね)

その他、ラモンの世話をする義姉、支援団体の女性 ジュネ、彼の死をあくまで反対する兄 ホセ、
ラモンのことをTVで知って訪ねてくる女性 ロサ、甥っ子のハビ、などなど・・・
脇を固める俳優さんもみな素晴らしかった!
そんな中、ラモンが家族の元を去っていくシーンで、見送る家族の表情を見ていたら、
また涙が零れました。。。

先程"空撮シーン"のところでも書いた、
バックに流れる音楽に、カメラワークや風景、そしてその中で描かれた人間関係・・・
全てが上手く調和していて素晴らしかったです。
所々で流れる、バグパイプのあの曲も良かったですね。。。☆
「え?これスペイン映画なのに、バグパイプ?」と思いましたが、この地方ではケルト文化との
繋がりがあったようで。

「ヴェロニカ・ゲリン」でもアイルランド音楽が使われていましたが、ケルト音楽っていいな-☆
と感じました。(←ちょっと興味が出てきましたw)
監督自らが手掛けているだけあって、使われる音楽のタイミングが絶妙で、よかったです-☆
アレハンドロ・アメナバール監督は、ここでの音楽を初め、
監督・脚本・編集・製作総指揮と、そのほとんどを手掛けているようで(→公式サイトより)、
ほんと凄いな~と思いました!
才能ある監督さんですね~☆

このラモンという実在の人物の生き方と考え方には賛否両論あるようですが、"尊厳死"
という問題はやはり難しい問題なので、これは仕方ないことでしょうね。。。
でも、私はこの映画での描き方はとても好きです。
淡々とした中にとてもリアルさを感じるので。。。
モチロン彼の苦しみは、当人しか解り得ないことです。
でも、私は彼の気持が理解出来る気がします。
ラスト近くで登場した"フリア"の姿との対比で、
ラモンのとった行動の意味がなんとなく分かった気がしました。。。

*公式サイトなどのリンクは下にあります♪ 


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*

尊厳を持って生きたい・・・

「海を飛ぶ夢」
(2004・スペイン)

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('Real Player'では繋がらないので)


「海を飛ぶ夢」ノベライズはコチラ


[ストーリー]
25歳の夏にラモン・サンペドロ(ハビエル・バルデム)は、
事故により首を骨折、寝たきりの生活を送る身体になってしまう。
それから26年後、ラモンは自ら人生にピリオドを打つことを決意するが、
弁護士フリアと村の女ローザと出会い……。

実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」を元に、
『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化した作品。
全身麻痺の障害を負った主人公に、『夜になるまえに』のハビエル・バルデムが
特殊メイクでリアルに演じる。
ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞に輝いた
壮大な心の旅路を描いた真実のドラマ。

<Yahoo!ムービーより>

2004年:アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、
インディペンデント・スピリット賞、放送映画批評家協会賞
■ 外国語映画賞 受賞 (スペイン)

2004年:ヴェネチア国際映画祭
■ 男優賞 受賞 ハビエル・バルデム
■ 審査員特別賞 受賞 アレハンドロ・アメナバール

2004年:ヨーロッパ映画賞
■ 監督賞 受賞 アレハンドロ・アメナバール
■ 男優賞 受賞 ハビエル・バルデム


*

[監督・脚本・音楽・編集・製作総指揮]
* アレハンドロ・アメナバール
<作品はコチラ

[製作]
* フェルナンド・ボバイラ
[脚本]
* マテオ・ヒル
[撮影]
* ハビエル・アギーレサロベ

[出演]
* ハビエル・バルデム
(ラモン・サンペドロ役)
<作品はコチラ

* ベレン・ルエダ
(女性弁護士 フリア役)

* ロラ・ドゥエニャス
(ラモンに会いに来た女性 ロサ役)

* クララ・セグラ
(尊厳死を支援する団体員の女性 ジェネ役)

* マベル・リベラ
(ラモンの義姉 マヌエラ役)

* セルソ・ブガーリョ 
(ラモンの兄 ホセ役)

* タマル・ノバス 
(ラモンの甥 ハビ役)

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【 関連リンク 】

公式サイト
ラモン・サンペドロ本人についての記述あり。

公式サイト(u.s)

予告編

予告編(u.s)
サイズを選んでクリック。

キャスト&スタッフ・インタビュー(動画)とビデオクリップ(u.s)
各'Watch Now'をクリック。CMの後に流れます。
(字幕なし)


フォト・ギャラリー(u.s)
クリックすると拡大できます。

アレハンドロ・アメナバール監督 来日インタビュー<Movie Walker>
(動画あり)

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Last updated  2005/05/23 05:21:03 PM
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