Sunflowersinger's Diary

稲が色づき初め

鈴虫の音が秋を感じ

木津川からは茜色に染まる夕日が見える

人々は仕事の手を止め

暗くなる前に家路に着く

 それがわが故郷

駅裏の路地で思い切り犬を走らせる

東京で買った服は

見事に汗だくになり

田んぼで走りまわった犬に抱っこをせがまれ

汗と泥まみれになる

せっかくおろしていた髪も邪魔になり

道端で５秒以内に一つにまとめ

ちょっと待ってて！と犬を追いかける

プライドも何もありゃしないが

とても嬉しい

夜すれ違う中学生に

母は何のためらいもなく

「こんばんは」と声をかけ

元気に「こんばんは」と答える中学生

道ですれ違う人には挨拶しない日常に

慣れている自分に気が付く

夜にウオーキングする

メールが溜まっていたので返信しながら歩く

一瞬の衝撃の後、目の前には草むらが広がり

激しく転倒

 「ただいま、歩道工事中」にぶつかったらしい

「歩道がなくなるってどないなっとるんや？！」

と切れてみるが

誰も通らぬ、メインストリート、夜８時

街灯もなく、一人草むらに撃沈

 写メを撮ろうかと

携帯を写メモードに

真っ暗で何も写らぬ

夜８時

犬とずーーーっと一緒にいる

犬もずーーーっと私と一緒にいる

夢を見ているのか、ぴくぴく動いている

 犬は何ヶ月も離れていても、私を忘れない

家族以外には絶対吠えるのだが

私には吠えないし

「嬉しい」意思表示をするし

私は犬が大好きだけど

犬はなんで私が好きなんだろう

話をしたことはないのに

本当に偉い

今夜は犬と就寝

おやすみなさい