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2006/08/30
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放送:2003/12/02-12/12(全10回) NHK-FM
家具をテーマとした作家10人によるオムニバス。

【#01:伝説のドリームベッド/さわだみきお】
翻弄される兄妹の様が面白かった。人間って貪欲な生き物だなあと痛感。

【#02:アンダー・ザ・テーブル/山本雄史】
分かれる夫婦ってこんなものかと思っていたら最後に予想外のオチが。別のカタチで一緒に生きるのか…ホロリとさせられました。

【#03:古道具屋の机/杉本浩平】
どんな世界でも“見極める力”は必要だと思う。たとえ、ソレが商品価値は無いにしても使っていた者の愛着という価値はあると思う。モノの良し悪しは値段だけではないよね。

【#04:父のスタンド/梶田祐子】
亡くなった肉親との大切な思い出を繋ぐモノ“スタンド”。今はもう無くても、スタンドの温かかった柔らかな灯りを誰かに灯してあげる事が出来る。そうやって、受け継いでゆくのだ。

【#05:カーテン禁止法/中江有里】
統制されて何もかも見えてしまう生活は息苦しくて嫌なものだ。だけど、救いを求める先に必ずしも幸せが待っているとは限らないし、もやもやと消化不良気味です。

【#06:椅子として/小野田俊樹】
ゴミ捨て場から拾われてきた丸イス。丸イス(男性)から見た家族の在り方。イス自体が意思を持ち、しかも拾われた家の娘に恋心を…。丸イスのイスとしての役目を果たしたい気持ちが面白かった。全体的にシュールでいい感じ。

【#07:その本棚は涙を流しました/樋口美友喜】
青少年の犯罪心理の一面を見たような感じがしました。その人間の一生を本に、そしてその本を受け入れてくれる側の心を本棚に見立てていたコウちゃん。本棚に本(自分)を並べて貰えない悲しさ・辛さ・空しさは私にも判る。だけど、犯罪はダメだ。

【#08:岡田家の鏡について/吉村奈央子】
鏡は岡田家をこれからも見続けるのだろう。こういった昔からそこにあり続けるモノはどの家でもあるんでしょうか。我が家でいえば祖父が使っていた古びたカメラかなあ。

【#09:ジャングルじゅうたん/棚瀬美幸】
いつのまにかすれ違っていた二人。お互いのプレゼントさえも浮気の証拠かと疑ってしまう。だんだん相手が見えなくなってくる状況をじゅうたんで表現しているところが面白いです。どうにもならなくなる寸前でようやく気持ちを通わせる事が出来て良かったな。

【#10:和箪笥に眠る記憶/小山悦子】
双子のうちの一人が生れてこないケースは割りとあるらしいです。昔、何かの本で読みました。一方が吸収されて一人として生れてくるのだそうです。だから、ちゃんと双子として生れてくるということはそれだけでも凄いことだと思う。生れてくる事は出来なかったけど自分の半身を見守り続けていたのだろうな。主人公の、これから生れてくる子供が実は兄の生まれ変わり…?だったら面白いかも。








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最終更新日  2006/08/30 12:27:00 PM
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