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テーマ:ひとり言・・?(17620)
カテゴリ:ひとりごと
「自分探しの旅に出たい」。
イラクで武装組織に拘束され殺害された香田さんは、友人にそう言って旅立ったそうだ。 しかし、自分探しの旅は最悪の結末となってしまった。 最近、この香田さんのように自分探しをしている青年が増えているのではないかと思う。 身近な人のアドバイスが信じられず、自分の生き方を自分の力で見つけようと探し回っている人達だ。 今の日本、大企業の破綻が相次ぎ、一流大学→一流企業→年功序列といった従来の成功モデルが成り立たなくなってきている。 一方、イチロー、中田など世界で活躍するスポーツ選手や、楽天、ライブドアなどのIT企業の社長のように、己を信じて、一躍、大成功する人達が脚光を浴びている。 こうした中で、多くの若者は、親や会社の上司・先輩など年上の人の説教を聞いても意味がないと思うようになったのかもしれない。 確かに当たっている面はあるが、同時に、そこには勘違いがあり、落とし穴があると僕は思う。 本当に環境を変えることだけが自分を探す方法なんだろうか? 何が成功かは個人によって異なるが、少なくとも社会の中で何かを成し遂げようとするには対人能力を磨く必要があるし、危機管理の能力も必要だ。 社会で十分な経験を積んでいない若者は、リスクを察したり、状況判断する力が弱い。 また、組織で目標を達成する経験や、人との交渉・駆け引きの経験が乏しいので、相手の立場や人の心を読む力も未熟だ。 香田さんの行動は、勇気があるというよりも、幼児がひとりで外を出歩くように、こわい物知らず、浅はかで無防備と言えるのではないか?。 極悪な人達にとって、こういう若者の心を操ったり、おとしいれることは簡単なことであろう。 また、多くの若者にとって、自分探しが、実は現実逃避になっていないか?という点も気になる。 世界のため何か役立ちたい。 何か他にやるべきことがあるのでは? 今の自分は本当の自分ではない。 気持ちはわかるが、ゲームをリセットするように、直面している現実の問題を放り出して、次々と新しい環境へ移っては、問題解決を通して自分を磨く機会を失うし、自分を見つけることもできないと思う。 身近で平凡な人間関係の中にも学ぶことが多いのではないか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.11.02 02:54:57
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