|
カテゴリ:ビジネス成功法
和田秀樹という精神科医をご存じだろうか?
最近、この人に注目している。 心理学をビジネスに活かすコンサルティングを手掛けているからである。 僕も同じコンサルティングという仕事をしているが、専門は金融・財務会計とITなので畑違いである。 しかし、近ごろ、僕の仕事にとって心理学が、とても重要な学問であると感じている。 僕の場合、企業の経理・財務といったバックオフィス業務を合理化するためのシステムを提案したり、システム構築のプロジェクト管理を支援する仕事が多い。 しかし、いくら優れた仕組みを作っても、従業員が、その目的を理解し、協力しなければ絵に書いた餅に終わる。 どこの企業でも、業務改革を行う場合、抵抗勢力が現れるのが常であり、 改革の目的が浸透せず、中途半端に終わってしまったり、失敗したりする場合もある。 このため、チェンジマネージメントという業務改革を成功させるためのコミュニケーションの方法論まで生まれている。 しかし、方法論というものは、一般的な手順を示すものにすぎないので、それだけ学んでも役にたたない。 その会社の文化、組織構造、人間関係など様々な要素によって、やり方が異なるからである。 実際に、どのように適用するかは、やはり、プロジェクトリーダーやコンサルタントの腕次第である。 しかし、それで納得してしまっては進歩がない。 どのように優れたプロジェクトリーダー、コンサルタントを育成するか?その方法を探すのが企業努力というものだし、コンサルティング会社の課題である。 僕は、心理学を学ぶことが、ひとつの答えだと思う。 あるべき論や論理だけでは人は動かない。 考えの異なる相手の欲求を理解し、うまく、それに答える。 心理的Give&Takeの関係をつくって仲間にしてしまう。 これが必要だ。 社交センスのある人は、誰に習わなくとも、自分の経験を通して、こういうことが上手になる。 しかし、人が経験できることには限界があるし、社交センスのない人は 経験を積んでも進歩しない。 そこで心理学の知識を使う。 人の心理や行動原理を理論的に学び、様々な状況下で仮説をたてることができるようになれば、安定した成果を得ることができる。 勿論、人はそれぞれ性格が異なるので常にうまくいくわけではないが、知らないより成功の確率は高くなる。 考えてみればマネージメントは人=心を扱う仕事。 マネージメント理論を本当に理解するには心理学の素養が必要かもしれないし、逆に心理学から優れたマネージメント理論が生まれることもあるだろう。 この秋、心理学を勉強してみよう。 【楽天ブックス】ビジネスマンのための心理学入門 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ビジネス成功法] カテゴリの最新記事
|