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近ごろのヨン様フィーバーを見ていて、ふと思い出したのが、小泉内閣が発足した頃の純ちゃんフィーバー。
内閣支持率が80%を超え、小泉首相のポスターや携帯ストラップなど小泉グッズが売れに売れ、小泉首相のメールマガジンの読者が数百万人に達するという信じられない現象が起った。 あの頃はテレビなどのマスコミもいっしょになって小泉首相を応援していたし、その人気を助長するような報道の仕方をしていた。 今はどうだろう? どのテレビの報道番組も口を揃えて小泉批判。 同じことがブッシュにも言える。 911事件の頃の支持率から見るとケリーとの大統領選のときの支持率はガタ落ち。 しかし、両者とも辛うじて政権に居座っているのはたいしたものだ。 僕は今よりも、以前の支持率が80%を超える事態とは、一体どういうことなのか不思議に思う。 小泉首相の場合、支持率の低下は期待外れということなんだろうが、そもそも期待とは何だったんだろうか? 具体的に何を公約したのだろうか? 80%を超えるような公約なんてあったのだろうか? これは、その当時の小泉首相の評価が実態を表していないバブルのようなものだったと思う。 では一体誰がバブルを作り出しているのか? 30%以上の支持率が低下しているわけだが、僕はマスコミと雰囲気に流されやすい国民の両方に問題があると思う。 ヨン様は俳優なので異常人気でも何の問題もないが、政治家の場合は違う。 誰が首相になるかによって僕たちの生活が大きく変わる。 格好いい、雰囲気が良い、話が面白いなんて、まったく関係ない。 だけど実際、そういうことで判断する人が非常に多いように思う。 ちゃんと情報を収集して、政策レベルで判断すべきなのに... 一方、マスコミの中でも最も影響力があるテレビは正しい情報を提供しているかというと、どうも、受け狙いで大衆の支持を得ようとする傾向が強いのではないかと思う。単純に全面支持や全面批判する方が分かりやすくて受け易いのかもしれないが、この世の中、そんな単純なものではない。 こちらも全部鵜呑みにするのは危険。 もう少し自分の頭で、冷静に、客観的に、論理的に考え、判断するよう心掛けなければ、とんでもないことになる。 では、どうすれば冷静に、客観的に、論理的に考え、判断できるようになるか? 僕は仕事で論理思考やクリティカル思考という方法を使うが、これはビジネスの世界だけでなく、物事を判断したり、解決しなければいけない、あらゆる場面で応用できると思う。 僕は、この方法を日記に分かりやすく書いて行こう考えていたが、昨日、同じ発想の本を見つけた。(ネタが減ってしまった) ビジネススクールで身につける思考力と対人力( 著者: 船川淳志 | 出版社: 日本経済新聞社 ) この本はビジネスで成功するための思考力、対人能力を鍛える方法を簡単に解説した本で、論理思考やクリティカル思考といったMBA必須の技術のイロハを教えてくれる。 これはビジネスマンだけでなく、選挙で投票する権利を持つ日本国民全員に必要なスキルかもしれない。 内容は薄っぺらいので、これを読んだだけでは十分ではないが、少なくとも何に心掛けて思考力を鍛えればよいかヒントになるはずだ。 この本に面白い事が書いてあった。 『アタマ(思考)の生活習慣病に注意せよ!』 思考の4大生活習慣病とは、 1.思考の放棄症 2.思考の依存症 3.思考の歪み 4.思考の偏り 僕は、特に思考の依存症というものが怖いと思う。 これは、 「だって社長が言ってますよ」 「○○大学の××先生が言ってましたから」 といったように権威への依存や、 「赤信号、皆で渡れば怖くない」 のように集団への依存などを指す。 僕は仕事で、いろいろな会社の方とお付き合いするが、伝統ある一流企業の社員に権威依存の人が多いように思う。 近ごろ、感じることは、テレビに対する権威依存の人が非常に多いのではないかということ。 今年は、血液型性格診断、血液型ダイエット、某占い師がブームだけれど、ちゃんと自分の頭で思考して是非を判断しているかチェックした方が良いだろう。 これらの依存症は大衆を誘導するパワーの発生源になるので注意が必要だ。 ものが売れたり、誰かが儲けたりする程度なら良いが、政治まで同じノリだと本当に困る。 少なくとも物事を判断する場合は、 バランスの良い情報の収集と、情報を元に結論を出す過程において、そこから何が言えるのか?何故そう言えるのか?ということを自分に繰り返し問いかけ、矛盾のないことを確認すべきだろう。 ビジネススクールで身につける思考力と対人力( 著者: 船川淳志 | 出版社: 日本経済新聞社 ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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