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2004.12.18
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カテゴリ:ビジネス成功法
前回の日記では、権威依存傾向の人は未来社会で失敗するということをお話した。

僕が思うに、こういった傾向が強いのはバブル前入社世代のように思う。今、リストラの対象になっている30歳後半~50歳の世代である。

しかし、この世代の人達は、厳しい受験戦争を経験しているので、基礎能力の高い世代でもある。このまま第一線から離れていくのは、とても、もったいない気がする。
意識改革をし、マクロなレベルの思考方法を鍛え直せば、きっと活躍できるのではないかと思う


ライブドアに代表されるIT企業は、非常に若い社員で構成されているが、事業を拡大するには、戦略やアイディアだけでなく、ビジネスの実務能力が必要だから、きっと実務経験が豊富な30歳後半~50歳の世代の人材ニーズがあると思う。

しかし、実際には必ずしも、そうなっていないというのが現状だろう。
改正雇用対策法では、労働者の募集・採用にあたって年令制限緩和の努力義務が設けられたが、実際には、年令制限を認める指針が定められており、それに沿っていれば良いことになるので
、相変わらず年令制限を設けている企業が多い。

では、何故、そうするのか?
若い上司が自分より年上の部下を管理しても、うまくいかないという常識が根付いているからであろう。

では、何故、うまくいかないのか?
やはり、日本人の権威主義的価値観が邪魔をしているのである。
「自分より年下に従うなんてプライドが許さない。」
じゃあ、そのプライドとは何か?というと、かなりの部分が、過去在籍した会社、過去の地位、過去の成功体験に基づいているのではないかと思う。
こういう態度が表れていれば、やはり使いにくいと思わざるを得ないのだろう。

ただ、こういう傾向はあるものの、あくまで個人の価値観によるものであるから、一律、年令制限を設けることはどうか?と思う。
面接によって個人の価値観を見抜く努力しなければ、優秀な人材を見逃してしまうことになりかねない。

とにかく労使の価値観を変えていくしかない。
経営者、管理職が謙虚で公平であり、意思決定が権威でなく論理で行われる会社であれば、若い上司の下で、ベテランも気持ち良く働けるに違いない。

それは難しいんじゃないかと言う人がいるかもしれない。
しかし、僕は十分可能だと思う。
僕は数年前、中国へ行き、先進製造業数社に経営情報システムの導入状況についてヒアリングを行ったことがあるが、そのとき、驚いたのは、経営者層に30代前半の青年が多いことである。大勢の従業員には、もちろん40代、50代の人もいるが、何の違和感もない。
中国は、お年寄りや家族をとても大事にする習慣があるのに企業経営は年功序列ではないのだ。
中国にもいろんな企業があるので一概には言えないが、
おそらく競争力のある先進企業の場合、若い上司は年配の部下への「配慮」を忘れておらず、年配の人を敬う習慣と合理的に物事を決めていく習慣がうまく同居しているのではないかと思う。

少子高齢化が進み、高齢者も仕事をしなければならない時代になることが目に見えているわけだから、早く、企業、個人の価値観を変革するとともに、転職市場・人材紹介・再教育ビジネスなどのインフラの成熟を願いたい。

再教育→本当に必要なのは意識改革ではないか?





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最終更新日  2004.12.18 19:59:14
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