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カテゴリ:子育て・教育
今日は休みの日だけど、息子が風邪をひいているので、一日中、家で過ごした。
僕も、ちょっと風邪気味。 ”シナジー効果”(前回の日記参照)のことを考えていると頭が痛くなってきたので、今日は止めた。 今日は息子に絵本を読んであげた。 実は最近、息子のことで気になっていることがある。 それは命の重みを、どの程度理解しているか?ということ。 テレビでは、ドンキホーテの放火火災事件や奈良女児誘拐殺人やスマトラ沖大地震のニュースが流れていて、アナウンサーは死という言葉を何度も淡々と語る。 それを幼稚園児の息子も見ている。 幼稚園では、戦いごっこが盛んなようで、このあいだ息子が「打ち殺す!」なんて言葉を使うので、そんな言葉を使っちゃいけないと怒ってしまった。 僕の子供の頃も、戦いごっこやっていたし、そういう言葉使っている友達もいたし、そんな気にすることではないのかもしれない。 でも気になる。一体、命とか死ということを、どの程度理解しているのか? そこで、このあいだ買った「葉っぱのフレディ」という絵本を読み聞かせてあげた。 この本、アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が書いた唯一の絵本で、数年前に日本でも話題になった名作。 いつか、わかる時期がきたら、息子に読み聞かせようと思っていた。 春生まれた葉っぱのフレディ。 仲間といっしょに生き生きと夏を過ごし、秋へと季節が変わっていく中、世の中が常に変わっていくことに気づく。 物知りの友達のダニエルから、生きることや死ぬことについて教えてもらいながら、その意味を悟っていく。 そして冬。フレディも土へとかえっていく。 死を怖がるフレディにダニエルは、 「まだ経験していないことは こわいと思うものだ。でも考えてごらん。世界は変化しつづけているんだ。変化しないものは何ひとつないんだよ。春が来て夏になり秋になる。葉っぱは緑から紅葉して散る。変化するって自然なことなんだ。きみは春が夏になるとき、こわかったかい?緑から紅葉するとき、こわくなかったろう?ぼくたちも変化しつづけているんだ。死ぬというのも変わることのひとつなんだよ。」 フレディは、楽しく充実した自分の人生を振り返り、納得する。 そして、とうとうフレディも枝をはなれ、地面におりる。 そのとき、はじめてがっしり丈夫な木の全体の姿を見て、自分が死んでも”いのち”は永遠に生きているんだと気づき、静かに眠りに入っていく。 フレディは土に溶け込み、木を育てる力になる。 読んでいるうちに、僕自身、目がウルウルしてきた。 最初は興味がないと嫌がっていた息子の顔も真剣。 まだ、ちゃんと感想を言える年ではないが、一体、どのように受け取っただろうか? 内容が哲学的で、解釈のしかたもいろいろあるように思うので、それを幼稚園児に理解させることは難しいだろう。 まず、人には、それぞれ違った、かけがえの無い人生があり、そして人生には必ず終わりがあるという事実を知ることができたら良いと思うのだが... 【送料無料商品】葉っぱのフレディ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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