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2005.02.03
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カテゴリ:子育て・教育
Yahoo!ニュースで以下の記事が目に止まった。
【中国】民間企業トップの平均年齢42歳、年収20万元

20万元は、1元を12.5円として換算すると250万円。

日本人の平均年収が450万円程度と言われているのだから、いかに人件費が安いかわかると思う。

僕は、数年前、中国の国有企業の経営状況を調査するため、北京と上海へ数回出張したことがあるが、そのときは、建設ラッシュで物凄い活気を感じた。
中国企業の経営者層にヒアリングを行っても、やろうとしていることがはっきりしていて、やる気が漲っていた。

日本人のビジネスマンは、何をやるにしても、リスクや人間関係の調整など背後にある問題を意識し、ちょっと冷ややかなスタンスを表す場合が多いが、中国人のビジネスマンは、米国や日本など見習う先があるためか、あまり迷いというものが感じられない。

中国人は若いというか活気があるというか、良い意味で日本人より精神年齢が低い。

これは日本人が駄目だと言っているのではなく、明らかに両者には立場の違いがあるということ。

以前、僕の部下に中国人の女性がいたのだが、彼女は、中国の一流大学を卒業し、日本に留学、日本語の勉強をして、日本の大手システムベンダーに就職、その後、コンサルタントを志望し、僕の会社に転職した。
給料は日本で働いているので、勿論日本人と同水準。
年収はおそらく500万円~600万円(もっと多いかもしれない)
日本で、通算5年以上仕事しているので、少なくとも数百万円の貯金はあるだろう。
地元の中国人男性と結婚。旦那は地元で仕事なので離れ離れ。
子供を出産後、両親と旦那に預け、日本で仕事を続ける。
彼女は一家の稼ぎ頭なのだ。
彼女は、非常に優秀だったが、起業するとかビジネスにはあまり興味がなく、どちらかというと勉強の方が熱心だった。
それでも中国にいるよりも10倍近い収入を得ることができる。
中国の社長より収入が多いのだから。

ひたすら勉強し、良い大学を出て、語学を勉強すれば、日本や米国の企業に就職でき、そして平社員でも、中国の社長より多くの収入を得る。

いつかは、大金を持って中国に帰るのだろう。

このようにリスクを抱えず、決まった道のりに沿って、ひたすら努力をすれば報われる方法が存在する。
だからお勉強の努力を惜しまない。

こういう国は、偏差値教育が合っているだろう。

うらやましい...!?

しかし、彼女は、結局、与えられた仕事は着実にこなしたが、コンサルタントとして自分自身を確立することはできなかった。
”何をすべきか?”という部分が弱かった。
今は米国へMBA留学をしている。

日本も、物まねする先がなくなり、”何をすべきか?”という課題に直面している。

日本人の場合、もう生活レベルでは世界最高レベルまでいっているし、ビジネスにおける地位も高いし、何かをやろうとした場合、得るものよりも、失うもの方を気にしてしまう。

一流大学を出ても、難しい資格を取っても、それだけで一生、贅沢して生活できるわけではない。
大金持ちになりたければ、リスクを抱えて起業するしかない。

今後、日本人はどういう方向へ進むべきなのだろうか?

更に物質的に豊かになるため少数の勝ち組を目指して必死に頑張るか?
その場合、クリエイティブじゃなければ駄目なんだろうか?

物質的な豊かさを求めず、精神的な豊かさを求めるか?

まあ、選択肢は広がっていくだろう。

いずれにせよ偏差値教育に戻して、中国と張り合って、どうするの?という気がする。





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最終更新日  2005.02.03 21:55:14
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