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カテゴリ:ビジネス成功法
サラリーマンの中には、平社員の時、評価が高かったのに、管理職へ昇格した途端、評価が下がってしまう人が結構いるのではないか?
要は、自分一人のパフォーマンスか、それとも組織のパフォーマンスか?評価のされ方が異なってくるため、意識改革ができなかった人は躓いてしまうということ。 僕の経験では、大学を卒業するまで、殆ど遊ばず、生真面目に勉強をしてきた人達に躓く人が多いように思う。 偏差値教育というものは、要は、定まった範囲を網羅的に勉強し、100点満点に近づくことを目指す教育だから、このやり方だけを信仰して育った人は、完璧主義に陥ってしまう傾向があると思う。 ビジネスの世界は、常に流動的で、決まった答えはなく、その場、その場で決断を求められる。 限られた資源、時間、機会を、どのように有効に活用するか? 完璧な答えが無くとも、結論を出さなければならない。 何一つ完璧な条件は存在しないし、完璧な結果も存在しない。 そういう状況の上、関係者の中で、いかにバランスよく利益配分するか?ということが問われる。 まじめに大学を卒業して、会社に就職して、エリートとちやほやされ、自分一人で完結する仕事を任され、きっちりこなし、優秀だと褒められる。 ここまでは良い。 しかし、他人の管理まで任された途端、計算が狂ってくる。 どのような部下がアサインされるかは運であり、自分ではどうすることもできない。 できの悪い部下がアサインされると、自分が思い描いていた姿から、かけはなれ、ストレスが溜まっていく。 そして他人には任せられないと自分で何でもやってしまい、被害妄想になり、最後は潰れてしまう。 本人に言わせれば、うまくいかないのは、会社や上司が良い条件を与えてくれなかったからだとか、部下のレベルが低いとか、自分自身の反省は余り無い。 こういうパターンで潰れていく人は、僕の会社の中でも、よく見受けられる。 この完璧主義というものは、ある意味、無責任で利己的なものである。 まず、自分の理想が、関係者にとって、どれだけ価値のあるものか?よく考える必要がある。 己だけの基準で個別最適を目指しているのか、関係者全員が納得する全体最適を目指しているのか? 企業は、顧客に価値を提供し、その対価を貰って、ちゃんと利益を出さなければならない。 顧客の利益に傾き過ぎては、会社に対して背任行為になってしまうし、会社の利益しか考えなければ、顧客に対して詐欺行為になってしまうし、従業員を大事にしなければ、従業員は去って行く。 顧客も複数存在すれば、それぞれ不満のないように対応しなければならない。 何かひとつだけを完璧にしようとした場合、そのバランスが崩れる。 だから何ができて何ができないか、はっきり示す必要があるし、何が大事で何が不要か?重点管理が必要だ。 おそらく起業して経営がうまくいっている経営者は、これを当たり前のことだと思うだろう。 しかし、大企業のサラリーマンの中には、わかっていない人が多く、伸び悩んでいるように思う。 わかるという意味は、自分自身を省みて、わかるということ。 他人の批判は上手だけれど、自分自身の事がわからないという人が多い。 おそらく、自分が優秀だという自尊心と自分を守ろうとする防衛本能が働き過ぎて、それを打開し、更に自分自身を成長させようという思考にまで至らないのだろう。 結局、それが人の器と言ってしまえば、それまでだが、 内省的であること 視野を広げること GIVE&TAKEの原理をよく理解すること こういうことを意識し、経験を積むことで改善されると思う。 勿論、こういうことは早くわかった方が良い。 そのためには、子供の頃から、机の勉強だけでなく、グループで議論し問題を解決するような経験が必要だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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