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テーマ:今日のニュース(1448)
カテゴリ:ビジネス成功法
ライブドアの堀江社長がまたやってくれた。
ライブドアのニッポン放送株買い占めに関わる一連の報道を見ていると、まるで三国志を読んでいるみたいで面白い。 フジテレビジョンという平和ボケした大国の隙をついて、ライブドアという振興勢力が奇襲にでて、無力の皇帝 ニッポン放送を奪い取り、まずは大成功。 しかし戦いは、そう簡単には終わらない。 これから、他の勢力(プレーヤー)も交えて持久戦が始まる。 他のプレーヤーがどう動くか? 心理戦を制した者が勝者になる。 さて、真面目な話に変わりたいが、近ごろの経済関連のニュースを見ていると、どうも日本企業の経営者には、本音では資本主義を認めておらず、封建的で、自分とその仲間の利益しか考えない人が多いのではないか?と疑ってしまう。 近年、連結決算制度の導入などにより、グループ経営が重視されているが、日本の企業グループの形態を見ると、どうもスタンスが曖昧な感じがする。 というのは、親会社が完全に子会社を支配したいなら、上場せず大半の株式を所有するのが欧米では常識だが、日本の大企業グループの場合、子会社が上場している場合が多い。 これはリスクの高い事業を分社化し、資金を借り入れではなく株で調達したいからだろう。 しかし、上場するということは、同時に、経営者の専有物では無くなることを意味する。 従って、当然、経営者は、他の株主に対する経営責任というものが問われるし、乗取りのリスクだって覚悟しておく必要がある。 しかし、経営者に、そういう責任感や覚悟があるのだろうか?。 事業失敗のリスクを他の株主に負わせておきながら、支配だけを主張するとは都合が良すぎる。 フジテレビジョンの会長はライブドアの堀江社長と会う気もない言っているらしいが、内心はどうであれ、これは資本主義や株主を馬鹿にした大人気ない態度ではないか? しかし、堀江氏も堀江氏で、おじさんの評判が悪すぎる。(楽天の三木谷社長と対照的) 若者のカリスマで終わるのなら良いかもしれないが、大志を貫くなら、嫌でも、頭の固いおじさんが拘るネクタイぐらいすれば良いのに... 買収がうまくいったとしても、それで終わりではない。 買収というのは経営のスタート地点だから、これから経営者としての真価が問われる。 人を統率していくには戦略だけでなく人徳やミッションやマネージメントの力量が問われるが、果たして大丈夫だろうか? アメリカンオンラインの失敗を考えると、簡単なことではなさそうだ。 株主は、目先の損得だけでなく、 テレビやマスメディアが、どうすれば良くなるのか? フジテレビジョンの現在の経営陣に任せた方が良いのか、堀江氏に任せた方が良いか? よく考えて判断してほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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