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カテゴリ:ビジネス成功法
プロ野球参入問題と言い、ニッポン放送参入問題と言い、ホリエモンが何故、こんなにメディア業界の人達から反感を持たれるのかというと、ひとつは日本が村社会であって異質な者を受け入れない面があること。
もうひとつは、ホリエモンが、頭が良い割に対人力が弱い点にあると思う。 では、対人力とは何か? このスキルを身に付ける上で、大事な素質があると思う。 それは、人の心を見抜く力である。 健常な人には、「心の理論」と言う機能が備わっている。 「心の理論」とは、他者の心の動きを類推したり、他者が自分とは違う信念を持っているということを理解したりする機能のことである。 この機能は、通常4歳頃から発達するが、知能指数と同様に人によって、この能力は差がある。 この能力を具体的に説明するためによく用いられるのが「サリーとアンのテスト」である。 サリーは、カゴと玉を持っている。 アンは、箱を持っている。 サリーは、持っていた玉をカゴの中に入れて、部屋を出る。 アンは、その玉をカゴから出し、自分の箱に入れる。 箱を置いて、アンは部屋を出る。 そこへ、サリーが帰って来た。 さて、サリーは、玉を出そうとして、どこを探すか? といった問題。 このテストは、自分の視点以外(サリーの視点)に立てるかどうか、そして、サリーが持っている「玉は、カゴの中にある」という信念を理解できるかどうかを、テストする課題である。 この問題は、3才位だと、自分が見たとおり「サリーは箱をさがす」と答えるが、 4~5才位になると「サリーはカゴをさがす」ということがわかる。 このように健常な人は、自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる「他者」が、存在していることを理解し、年齢を重ね、経験を積んでいくと共に、他人の心を読む力も更に成長していく。 ひとりの他人だけでなく、複数の他人が、ある状況で、どのように考えるか、それぞれの人の性格や価値観から推測できるようになっていく。 自閉症の人は、この力が極端に弱い。 健常な人でも、人によって大差がある。 この力は、知能指数とは無関係のようだ。 自閉症の人の中には非常に高い知能を持った人もいる。 この能力が優れた人は、どういう職業に向いているかと言うと、政治家、営業職、コメディアン、ホストなど人の心を掴むことが重要な職業だろう。 では、この能力が優れた人は、良い性格か?というと、そうとは限らない。 この能力が優れており、かつ、悪人であれば、詐欺師になるかもしれない。 逆に、この能力が弱い自閉症の人は、嘘がつけない純粋な心の持ち主だったりする。 結局、この能力を正しく活用しなければ駄目だと言うこと。 三国志に出てくる名軍師 諸葛孔明は、単に論理力があるだけでなく、ずば抜けて心の理論に強い人だったのではないかと思う。 戦いの中で、敵を次々と欺き、省エネで勝利をものにする。 ホリエモンは理科系で元エンジニア。 とても知能指数が高く見えるが、それに比べ、ちょっと心の理論的には弱い面があるのかもしれない。 僕が以前、ホリエモンを社長ロボットに例えたのは、そういうイメージがあるからかも...(凡人よりは優れているだろうが) そういう点で楽天の三木谷さんは、この能力が、かなり優れているように思える。 経済や政治の世界は、騙し合いの世界。 腹黒い人達の中で、ときには協力し、ときには対立し、自分の生き残りのため戦っていかなければならない。 SBI 北尾吉孝氏の登場で、何だかホリエモンが純粋な若者に見えてきたのは僕だけだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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