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2005.08.29
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カテゴリ:ひとりごと
Wikipediaによると、プライバシーとは、個人の私生活に関する事柄が他から隠されており干渉されない状態を要求する権利。
日本国憲法においては、13条によって保障されると解されている。

13条は、以下のとおり。
「すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」

ブログを書くときは、何の罪もない個人が、自分の私生活に関する事柄が公になり、傷つくことがないように匿名性の確保には十分注意を払わなければならない。

それでは、匿名で「Aさんがこういうことをした」「Bさんがああいいことを言った」ということは一体誰のプライバシーを侵すことになるのだろうか?

そういうことまで規制してしまっては、問題解決のためのケーススタディがまったくできなくなってしまう。
それでは社会の発展の障害となってしまうし、ブログというものの価値も半減してしまうのではないだろうか?

大事なことは、個人が特定されることによって、本人が傷つかないこと。

では、どの程度であれば良いのか?

例えば、ブログの作成者が名を明かしていて、「友人のAさんは受験に失敗して自殺を考えている」ということを書けば数名か数十名に限定されるので、まずいのではないかと思う.
「友人の」を外すか、ブログの作成者が名を明かさなければ、Aさんの特定は不可能なのでセーフではないかと思う。

そういう意味では、僕のブログはセーフである。

しかし、僕が何故、ある過去の日記を削除したかというと、個人の情報が十分ぼやけていても、日記に記載された”言ったこと”や”やったこと”が具体的だと、本人が日記の内容を読んだとき、これは自分のことではないかと思い、傷つく可能性があるからだ。

こういう場合、本人や、それを知っている人以外、気付かないので個人のプライバシーを侵害していないだろう。
しかし、もっとも大事なことは、罪も無い個人が傷つかないようにすること。
万が一、それを本人が読んだ場合、誰なのか特定できなくても、傷つくかもしれない。
そう思ったのである。

しかし、この判断は難しいだろう。
あくまでブログを書く人の判断次第。
すべての可能性を考慮するとブログでは他人のことを書けなくなってしまう。

僕は、本人を特定できなくても事柄が具体的で特異な場合や、事前に秘密を約束をしていたり、そういうことが暗黙の了解となっているならば、避けるべきではないか?と考えた。



話は変わるが、それでは、身元を明かさず、他人のブログに批判的な書き込みを行うことは、許されることなのだろうか?
ブログの場合、匿名性はあるとしてもペルソナとして人格を持ち、自分のお家を持っている。
2ちゃんねるのような匿名で書き捨てをする場とは違うのである。
身元を明かさず批判めいた書き込みをするということは、ブログの住人の家のポストに、名を記載せず脅迫状を入れるようなものである。
いや、それは私書箱だろう。
誰もが見れるコメントとして書き込むということは人の家の塀に赤ペンキで落書きを書くようなものだ。
完全に人権を侵害している。
こういう行為は絶対にしてはならないし、許してはならない。





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最終更新日  2005.08.30 07:37:07
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