|
カテゴリ:心理学・カウンセリング
かずめさんの会社のHPでは組織適合診断という面白い無料サービスを提供している。
早速、僕も試してみたが、診断結果は鋭く、納得。 ところで僕は十数年コンサルティング会社に勤め、コンサルタントと称して仕事をている。 管理職になって中途採用面接を何十名と行なっているが、コンサルタント志望の人のタイプも、ここ十年程の間に随分変わってきているように思う。 昔は、一癖ある自信家タイプが多かったが、今は、SEの次のステップとしてコンサルタントというキャリアが当たり前のようになってきたのか、ときどき、「何故コンサルタント志望なの?」と思ってしまう人がいる。 めでたく合格し、入社しても、コンサルタントとして必要な問題解決に対する主体性がまったく無く、面接時に話していた志望動機は一体何だったのだろう?と疑ってしまう人もいる。 まぁ、見抜けなかった、こちらの見る目にも問題があるのだが、いずれにせよ、その会社の仕事に合わない人が入社したら、会社にとっても、本人にとっても不幸である。 職を変える場合、自分自身で、希望する仕事に適性があるか客観的に判断できなければならない。 コンサルタントを志望する人に多い傾向は、自分の能力に自身があり、自分の知識・ノウハウを他人に顕示したい、要は自己顕示欲の強いタイプ。 一言で言うと「I'm OK, You are not OK」タイプ しかし、実際に仕事をさせてみると、クライアントの課題を捉えるのが苦手で、的外れで、一方通行な提案しかできず、失敗するケースが多い。 一般論に終始して、クライアントの固有の課題に何も触れず、満足している人もいる。 こういう人の中には、反省して成長していくタイプと、何度失敗し、何度指導しても一向に成長しないタイプがいる。 後者の方は、要は向いていないということ。 しかし、こういう人から話を聴いても「まわりが悪いから」と反省がない。 かといって僕からは「向いていない」とはとても言えない。 何度もプロジェクトから外され、転々とし、行く先でトラブルを起こし、迷惑をかけ、本人は心身ともに傷がつく。 産業カウンセラーに相談しても、気持ちが落ち着くだけで、なかなか答えは見つからない。 本人が自覚するしかないのだが、自覚したところで、他に何ができるか答えが見つからず、現状維持で留まってしまう。 ということで、心理的なカウンセリングだけでは、こういう人の問題解決は難しいと考えるようになってきた。 ある会社・職種で問題がある人も、きっと他に、その人の長所をいかせる職種や地位があると思う。 これを本人といっしょに考え、有効な情報を提供し、答えを導き出すところまで支援するキャリアコンサルティングの必要性を感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[心理学・カウンセリング] カテゴリの最新記事
|