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昨年からマスメディアを賑わしてきた村上氏とホリエモン。
勝ち組の代表のような存在だった二人が共に証券取引法違反で逮捕された。 村上氏は逮捕前の会見で「頑張り、チャレンジする人に冷たい日本が嫌になった」と言ったが、インサイダー取引とは、ババ抜きで相手のカードを覗き見するようなもの。 逆に、イカサマをして金儲けをする人間に優しい国があったら、それは悪魔の住む地獄ではないだろうか? ホリエモンは粉飾決算を繰り返し、村上氏はインサイダー取引の常習犯という噂もある。 まぁ、こういう悪いことをやっている人は大勢いるようで、今回の捜査は見せしめだという噂もある。 大勢いるとはゾッとするが、今の日本の経済界の状況を見ると、そうなって当然のような気もする。 欧米では、キリスト教の禁欲的労働と社会貢献の精神が、営利追求の目的の正当性を裏付け資本主義経済を発展させてきたが、今の日本は、そういうもの抜きに自由競争社会へと移行しているように思う。 今の日本の上昇志向の強い人の中には、「社会に貢献することの見返りとして、お金を儲ける」ではなく、「お金を儲け、勝ち組として生き残る。そして贅沢をする。社会貢献?余裕があったら考えよう。」といった優先順位で思考している人が多いように思う。 こうした優先順位で物事を考える習慣がつけば、何かお金儲けのチャンスや自分の立場が危ぶまれるピンチが訪れたときに、誤った判断を起す可能性は十分にあると思う。 日本は仏教国とは言え、実質、無宗教の人が多いので、バレなければ良いと浅はかに考える傾向もあるだろう。 しかし、こういう思考をして金儲けしている人は、普段、どういう心境で仕事をしているのだろうか? 実は、いつも何かに追われていて落ち着きが無く、贅沢により刹那的に欲求不満を解消するだけで、本当の心の安らぎが得られていないのではないか? 人を脅迫したり、騙すということは人の心を深く傷つけること。 その痛みを想像する力が弱いのか? その痛みを知っていても平気なのだろうか? もし、逮捕前に、心の底から幸せと感じていたのなら、よほどの重症なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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