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カテゴリ:子育て・教育
人間関係において、他人の立場の捉え方や態度は、大きく下記の2つのタイプに分かれると思う。
(a)上下関係で見る人 (b)役割で見る人 (a)の人は、他人が自分より上か下かで態度を変える。 上の人に対しては、従順。 ペコペコ頭を下げる 下の人に対しては攻撃的。 偉そうにしている。 あまり民主的ではない社会では、こういう態度の人が多い。 一方(b)の人は、その人が、どのような役割で、どのような権利と義務があるかを判断して対応する。 従って、相手が役割に反することをすれば相手に対してNOというし、役割が正しければ、それを認める。 日本人はどうだろうか? 日本は民主主義国家だから、本来(b)が多いはずであるが、実際には(a)が多いと思う。 政治的には民主的でも、企業や役所の中は弱肉強食の世界。 中で行なわれていることは、あまり外には伝わらないから、結構、組織によって風土が異なる。 経営者層が(b)であれば、開かれていて自由に発言できるフェアな企業になる。 個人が尊重され、自由な発想が認められ、業務改革がスムーズに行なえる。 逆に(a)であれば、経営者は偉そうにしており、中間管理職は上の顔色を伺い、下をこき使う。 社員は自由に発言できず、重苦しい空気に包まれる。 会社の方針は、合理的理由なく裏で決まってしまう。 表向きの社則や人事制度などは、適当に扱われ、合理的な理由のない人事、組織変更、予算がまかりとおってしまう。 今はコーポレートガバナンスやコンプライアンスが重視される時代だが、不祥事を起こす企業は、あきらかに(a)が支配する企業だと思う。 まぁ、組織社会は弱肉強食、 きれいごとを言っても、結局、組織のポリティカルパワーに逆らって生きていくことは難しい。 そういう組織に入ってしまったら、ときには長いものまかれ、サバイバルしなければならないだろう。 家族や大事なものを守るため。 どうしても我慢できなければ、新しい道を探すしかないだろう。 しかし、あるべき姿を忘れてはならないと思う。 日本に、そういう組織が増えたら国際競争力はますます下落していくだろう。 こういう態度は、実は、子供のときの親や教師の躾や人間関係に影響があると思う。 親が(a)であれば子供も(a)になるだろう。 ジャイアンのような力付くで支配する乱暴な子供を野放しにしすれば、そのクラスには、すねおタイプか、のびたタイプが増えるだろう。 人は上下で見るのではなく役割で見る。 これは大事な事だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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