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テーマ:ニュース(99930)
カテゴリ:ひとりごと
学校のいじめの問題、飲酒運転による事故被害者の問題、グレーゾーン金利による自殺者増加.....
近頃の社会問題の共通点は、 「善悪に対する曖昧な態度は許されなくなった」 「弱者に対する暗黙の差別は許されなくなった」 ということだろう。 こういう問題は昔だったら、下記の一言で片付けられていたかもしれない。 いじめは問題、「いじめられる方にも原因がある。喧嘩両成敗」 飲酒運転の問題は、「多少なら仕方が無いが、危ないから、ほどほどにしろ」 グレーゾーン金利の問題は、「借りる方がだらしない」 このように問題が起こっても、程度は自ら判断するか、互いに話し合って解決するものとして、黙認するような風潮があったように思う。 浮気の問題や、セクハラの問題も似ているように思う。 今、こうした問題について責任を問われている役人や教師や経営者は、団塊世代ぐらいの中高年が多いのではないかと思う。 戦後の貧しい時代から生活に大差のない高度成長期を生きてきた人達にとって、物質的な豊かさが最重要課題であって、人権なんて、その次の問題。 いまだ、多少の人権問題は気にしないし、多少の犠牲はやむをえないと心の底では考えているのかもしれない。 しかし、バブルが崩壊して、グローバリゼーションにより様々な制度が変わり、欧米化が進んだ。 そして自由競争の激化により、とうとう日本には格差社会が到来しつつある。 今まで無視していた少数の敗者や弱者の数が増え、敗者や弱者の存在を無視できなくなっている。 北朝鮮の拉致被害者の問題も、昔は無視されていたが、やっと注目されるようになった。 これも人権尊重に関する象徴的な問題だと思う。 今、日本は、真の民主主義国家に向けて、誰もが人権というものを真剣に考えなければならない時期が来ているように思う。 そして、その認識が甘い中高年世代が誤った判断の責任を問われているのかもしれない。 民主主義国家では、国民は皆自由・平等であり、人権において重点管理という考えはありえないということ。 相手を選ぶのではなく、すべての人の心や感情を尊重する態度が大切。 社会的に責任のある立場の人は、こういうことを軽く見ると、痛い目に合う時代だということを認識すべきだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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