|
テーマ:ニュース(100222)
カテゴリ:心理学・カウンセリング
朝青龍 厳罰ショックでうつ病寸前!
あの強い朝青龍の心が、こんなに繊細だったとは? 驚いた人は多いと思う。 この問題、今、企業で起きているメンタルヘルス問題に通ずる社会問題だと思う。 相撲会は典型的な権威主義。 今、企業でも権威主義的組織の傾向により、そこで働いている多くの従業員が病んでいる。 権威主義的組織の主な特徴は、 (1)全体主義 組織のために個人を犠牲にする傾向(オーバーワークを期待、反対意見を躊躇) (2)因習主義 新しい提案を抑制するために「前例がない」というフレーズが多様 (3)過剰な課罰性 上司に対する礼、忠誠心の欠如、規則違反等に対する過剰な反応と罰 (4)形式主義 本来の目的よりも形式が重んじられる(稟議、分掌、序列…) (5)自民族中心主義 事実とかけ離れた自画自賛、過去の栄光のみ誇る自画自賛 (6)属人思考 物事の評価は、物事そのものより、物事に関連する人で決まる(例.鶴の一声) こうした組織には、当然、多様性に対する理解が乏しい。 また、権威主義的管理者は、『ねばならない(MUST)思考』が強い。 絶対に失敗をしてはならない。 絶対に納期が遅れてはならない。 絶対に売り上げ目標を達成しなければならない。 こうした信念が組織全体に浸透すると、もし失敗した場合や失敗しそうな状況にあった場合、組織全体が、精神的にパニックを起こし、問題行動を起こすリスクが高まる。 不正行為、隠蔽工作、パワハラ、責任の擦り合い、出社拒否、自殺 また神経症や、うつ病などの精神疾患にかかる確率も高まり、組織全体にメンタル不全の連鎖が起こる危険性がある。 こうした信念は論理的必然性がなく、組織に大きな損害を与えかねず、また、個人を惨めにさせる。 権威主義は規律が厳しいということではない。 属人思考により、上の命令であれば、悪いことであろうが、簡単に下は従う。 JR西日本の福知山線での事故や不二家が洋菓子工場で期限切れ原料を使っていた問題が物語っている。 そう言えば相撲界も八百長疑惑があったっけ? 話は元に戻るが、朝青龍は、今回の事件だけでなく、前から問題行動を起こしていたが、ある意味、協会や部屋が問題行動の原因となる悪性ストレスを与えていた可能性がある。 そもそも二十歳になる前から、朝青龍を育てているわけだから、一方的に罰を与えて、見放すという行為は非常に無責任で冷酷だと思う。 今の相撲界は、外人に支えられているのだから、指導者は、もう少し多様性を理解し、受容する態度が必要ではないだろうか? そうしないと、絶対に守るべき相撲の理念や哲学さえも外人達の頭に入っていかないのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[心理学・カウンセリング] カテゴリの最新記事
|