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カテゴリ:心理学・カウンセリング
ここしばらく、解決志向の考え方について紹介しているが、問題を追究をせずに解決に至るなんて、どうもピンとこない人もいるだろう。
例えば大リーグで活躍した野茂選手。 野茂選手の望みは? >先発でコンスタントに10勝できるピッチャーになりたい。 野茂選手の長所は >ストレートとフォークはピカイチ 野茂選手の弱点は? >カーブはイマイチ 解決策は下記2パターンある。 (1)弱点の改善 ・カーブを磨かないと通用しない。シュートも自信がない ・とにかくカーブの練習をしなければ。シュートも練習しないと駄目かな? (2)長所を磨く ・中途半端な球を投げるより、ストレートとフォークのコンビネーションで勝負した方が打たれるリスクが少ない。 ・ストレートとフォークの練習をして更に磨きをかけよう! さて、野茂選手は、どうしたか? 勿論(2)である。 つまり問題志向に陥ると、改善策は、単純反対語に陥りやすい。 例. 「~が悪い」 → 「~を良くする」 しかし、この世の中は複雑系の世界。 成功するための答えはひとつではない。 人や組織にかかわる解決策は、単純反対語だけではなく無限大にある。 しかし、実践をともなわず、人の頭の中だけで理屈を考えても、解決策は単純反対語にしかならない。 我々にとって最良の解決法は、「我々は何がしたいのか? 何ができるのか? 」を問い、頭で考えたことを実践し、手探りで確認しながら、つかんでいくこと。 これが解決志向アプローチの考え方だ。 解決志向アプローチの基本原則は下記のとおり。 (1)うまくいっているなら変えるな (2)一度やってうまくいったことは、もう一度試せ (3)うまくいかないなら、何でもいいから、違うことをやれ 一見、当たり前のようだが、問題が起こる時、これを破っていることが多い。 例えば、新興宗教などの教条主義の場合、教祖の教えは、こうである。 「うまくいっていないのは、修行が足りないから」 何も問題がないのに、新任の経営者や経営コンサルタントに問題だと指摘されて、無理やり、改善し混乱してしまう会社も多いのでは? 他人がああだこうだ言っても、当てになず、振り回されることが多い。 何がうまく言っているかどうかは、当事者の主観が一番信頼できる。 当事者のリソース(潜在力、長所)を引き出し、当事者が「よし、これはやれる」と自信を持つことが一番大事なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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