☆らびあんろーず☆

事の起こりは、ある雨の日。ダーリンを送ってゆくことになり、後部座席に乗せたときのこと。
「窓、拭いた？」
その言葉に振り向くと、左後部の窓ガラスに、確かに布で拭き取ったような跡が残っていた。
「ええ？！まさかっ！(>_<)　んなことするわけないじゃん！」

車に対して非常に神経を使うダーリンの影響で、アタシ自身もかなり車の扱いは慎重。
洗車のとき以外、不用意に車体や窓ガラスには触らないし、ましてや埃のついた状態のまま
布で拭き取ったりは絶対にしない！
「誰よ？勝手に人の車を拭いたりしてぇー。(-"-)」

燃料は近所のセルフスタンドで自分で入れるから、係りの人が車に近づくことはない。
それ以外に車を触られるようなところへは行ってないし、じゃあ・・・いったい誰が？？？
ただのイタズラなら、“窓ガラスの一部分だけ拭く”なんてことしないよねぇ？？^^;

ちょっと気持ち悪かったけど、それ以外には変わったところもなかったので、
次の洗車までそのままにしておいた。
数日後、綺麗に洗いあげて拭き取り作業をしているとき・・・それは発覚した！
なんと、拭いた跡が残っていた窓の下のボディに、細かい点々がいっぱい付いているのだ。
「何じゃ、これ？？(@_@)」
有り得ないことに、それはどう見ても・・・塗料（のようなもの）だった。

こうなると話は別！　何でこんなとこに塗料が飛び散っているのか？！
窓に残っていたのは、それを拭き取った跡だったのか？！　おぃおぃ！！
考えられる原因をアレコレ探ってみたが、塗料がつくようなところへは行ってないし、
もちろん駐車場近辺でそのような作業も行われていない。
ましてや、道路側のボディならまだしも、隣の車の人と自分しか通らない通路側のボディに
どうしたらこんなものが付くのかっ？？？

不可解な出来事に、「もしかして？」と思い出したのは、数週間前に点検に出したディーラーの存在。
でも、仮にも車商売のディーラーが、客の車に塗料をこぼし、それを適当に拭き取り、
なおかつ黙ってそのまま戻すか？？(;^_^A
限りなくゼロに近い可能性だとわかっていながら、とりあえず連絡して見てもらったが、
やはり「整備工場に塗料はおいてない」ということで、汚れだけ落としてもらい帰宅。(-_-;)

残るは唯ひとつ、立体駐車場のメンテナンスだ。
これまでもメンテナンス後に雨が降ったりすると、機械に挿した油が垂れて車が汚れることがあった。
それは仕方ないことなのだと諦めていたが、塗料となるとそうも言ってられない。(-"-)
管理人さんに確認すると「10日に作業している」とのこと。これだっ！間違いないっ！！
メンテナンス会社に問い合わせると「担当者が出張中なので明日改めて連絡する」との返事。
本人でないと事実確認が出来ないので、“苦情”というより“問い合わせ”という形で
コンタクトを取ったのだが、とても誠意ある対応に少し気持ちが落ち着いた。

そして今日、担当者から連絡があり「これから伺いたい」というので、実際に
車を見て説明した方がわかりやすいし、そうしてもらうことにした。
見るからに人の良さそうな風貌のその人は、アタシの言うことに一切の弁解もせず、
ひたすら「はい」「はい」と「すみません」「申し訳ありません」を繰り返し、
恐縮しまくって頭を下げ続けた。
塗装の剥げた部分を塗り直したこと、その際アタシの車に塗料を垂らしてしまい拭き取ったこと。
すべて認めた上で、弁償したいとまで言ってきた。いやいや、そうじゃないのよ。(>_<)
やってしまったことを今さらどうこう言うつもりはない。幸い、汚れは落とせたのだし。
アタシが言いたかったのは「何故、それを報告してくれなかったのか」ということ。
車に対する価値観も人それぞれだから、それを強制することは出来ないけど、
少なくともアタシは「大切に乗ってるの」「勝手にいじられたりしたくないの」ということを
わかってもらいたかっただけ。

今後は、通常のメンテナンス作業以外のことをする場合、事前に知らせて欲しいとお願いした。
そうすれば車を移動しておくこともできるし、余計なトラブルを招かなくて済む。
お互いのためにも、気持ちよく進めたいじゃない♪
彼の誠意は十分伝わったし、会社としての対応もきちんとしていたのが嬉しかった。
“お詫びの気持ち”としていただいた菓子折りは、このあたりにしては珍しく本格的な洋菓子店の
上等なクッキー詰め合わせだった♪　自腹かしら？　奮発したねー、おにぃさん！(≧▽≦)