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カテゴリ:お気楽~観劇日記~
らび☆ミの琴線を震わせまくる、ありとあらゆる要素を織り込んだ世界が繰り広げられる 《七月大歌舞伎》で泉鏡花ワールドに浸ってまいりました 念願の歌舞伎座デビュー ホントは和服姿ではんなり・・・ってのが夢だったんだけど、 まぁ・・・思惑通りに運ばないのが人生ってもん。(≧▽≦)ゞ 恥ずかしながらワタクシ、泉鏡花作品は未読ですの。 えぇ、ひとつも読んだことありません。 でもね、好きなの その、独特の“妖美”と称される世界がっ♪♪♪ そして、今回は玉サマの監修・演出(もちろん出演も!)のもと、 大好きな『澤瀉屋〔おもだかや〕』チームが参戦とあって、いったいどんな 《鏡花ワールド》に出逢えるのか、すっごい楽しみだった♪ 海老蔵くんの舞台も初めてだし、もぉ~いろんなことが初めてづくし! てことで、まずは昼の部である【夜叉ヶ池】と【海神別荘】を観劇。 どちらの演目も、お芝居はもちろん、作品自体まったくの“予備知識ゼロ状態”で臨んだため、 目の前で繰り広げられるシーンが、その後どんな展開を見せるのか、何がどうなってしまうのか、 リアルタイムでワクワクしながら観られたことで楽しみ倍増。 どちらも《歌舞伎》ではなく《普通のお芝居》だったので、すんなり物語に溶け込んでゆけたし 《スーパー歌舞伎》に馴染んだ身にはもってこいの舞台でした。(笑) まずは段チャン&春猿&右近トリオの【夜叉ヶ池】。 お芝居がどうこう以前に何にビックリしたって、この段チャンが演じた『萩原晃』という役名 セリフの途中で初めてフルネームを耳にした瞬間「え"っ 」って思わず声が出てしまった。 だって、だって、『ハギワラアキラ』って。。。。。 らび☆ミにとって、それは忘れることの出来ない“特別な名前”、 『アキラ』の字こそ違えど、同じ名前の役を段チャンが演じるなんて。。。 と、何でもないところで、ひとり勝手に動揺。(;^_^A それに、物語としては【海神別荘】より面白かったな~♪ ←こっちがメインみたいだけどね。^^; え? 決して『澤瀉屋』贔屓目ではなくてよ 明確なストーリー展開、夜叉ヶ池の龍神をとりまくシーンと人間界シーンとのメリハリ、 そして何と言っても春猿の姫っぷりが、もぉ~最高っ 二役である村の娘〔百合〕の楚々とした清らかさもさることながら、龍神“ひーさま”降臨で 下手奥からお供を引き連れて現れたときには、あまりの姫オーラにヘラヘラしちゃったわ~。 黙って立ってると、お持ち帰りしたくなるほど凛とした可愛らしいお姫様なんだけど 「彼のところに行きたいのっ!」「人間たちがどーなろーとアタシの知ったこっちゃないわっ!」 「めんどーだから、そんな鐘は壊しちゃえ!」「つべこべ言うなら自分で叩き壊してやるぅ~!」 と、すっごく素直で(爆)ジコチューなワガママ姫。 かと思うと、「歌を唄えば寂しさが紛れるのね♪」とアッサリ納得してみたり、これを “キュート”と言わずして何と言おうか!!(≧▽≦) それもこれも、ひとえに“愛する人を想う一途な気持ち”が成せる業ってとこが 何とも微笑ましいじゃありませんの♪ ←周りはたまらんが。 歌舞伎の専門的なことや演技の評価なんかはアタシにはわからないけど、視覚と感覚がね、 ブラボーなんだわ、多分もぉ完璧に虜ってやつね、ハイ。(笑) ちなみに、玉三郎から受け継いだこの役に対する春猿のコメントはこちら♪ 蟹と鯉の化身コンビのやりとりに大ウケ、最後に村が池の水に呑み込まれてゆくとき どさくさ紛れに蟹がハサミで人間を挟んでるのを見て、また爆笑! 右近クンの何気ないセリフに「うぷぷっ♪」と吹き出したり 段チャンの、愛する人を守ろうと必死になる姿に胸を打たれたり 気が付けば、すっかりいつもの観劇モード。 やっぱ、この空気感が心地よい♪ “慣れてる”というだけでなく、自分に合っているんだろうな、『澤瀉屋』チームのスタイルが。 前回の『三越歌舞伎』で一目惚れ した薪車さんも出演されてて これまたイケメンぶりが際立つ洋装の代議士、ちょっとイヤな奴。(笑) 段チャンとの絡みもあったりして、らび☆ミ的には超~美味しいシーンだったけど♪ 〔百合〕を想う〔晃〕が、〔百合〕を生贄にさせないため今すぐ村を出ようと決心し、 身支度を整えに戻ろうとする〔百合〕に向かって「そのままでいい。茨の道ならおぶってゆく!」 と、強い意志を伝えるところは、本当に胸キュンものでした。 「あぁ、この人となら地獄の果てまでも行けるわ♪」 気分はもぅ、すっかり〔百合〕。(爆) 散々ゴネにゴネて「もう我慢も限界! 」だった“ひーさま”。 彼女もまた、その昔“生贄とされた身だった”と段チャンのセリフでわかるのだけれど、 人間が約束を破り鐘をつかなかったとき「これで晴れて彼の元へ飛んでゆけるよ! 良かったね、ひーちゃん♪(*^^*)」って心から思いましたよ。 哀しい形ではあったけど、〔晃〕と〔百合〕もまた、ひとつになれたのだし、ね。 【海神別荘】は、まるで“宝塚”かと見まごうようなゴージャスなセットと、映像を上手に使って 幻想的でフワフワとした雰囲気の中、これまた絵の中から抜け出たかのように煌びやかな衣装を まとい、圧倒的な存在感と華美なオーラを放つ海老蔵&玉三郎。 特筆すべきは、何と言っても〔公子〕海老蔵クンのマントでしょうか。 3枚着用するんだけど、特に最初のマントの裾の広がり方の美しさったら、あーた、 芝居も忘れて、もぅ~ 釘付けですわよ! どんなデザインと素材で、あの美しさが表現されてるのでしょう。必見ですっ パンフレットの写真にもなってるけど、どうも天野喜孝氏の絵とダブって見えるのはアタシだけ?^^; どっちにしても、かなり“ツボ”であることに間違いなし! 2階席だった醍醐味を【海神別荘】では満喫しまくり。 ファルコンみたいな白い大蛇(?)を動かしているのは“黒潮騎士団”の人たちなんだけど、 これがまたカッコイイ!! リバーシブルのマントをヒラヒラさせ、涼しい顔して手先で操作してるであろうファルコンは 本当に生きてるみたいに柔らかい動きで愛らしいの♪ 海の中をユラユラと漂う玉サマの浮遊感は芸術的ですらありました。 あの人は・・・ホントに人間??(笑) お目々ギョロギョロなイメージだった海老蔵くんですが、キリリとしたメイクのせいか 今までとは違った眼力で、かなり好印象。それと、やっぱり“声”の良さはさすがね~。 ヒジョーに耳に馴染みやすく、このお芝居特有のものなのか独特のセリフ回しが何とも心地よい♪ ヤバイよ、これ。結構はまったかも??(≧▽≦) 『澤瀉屋』チームからは、門之助さん、猿弥クン、笑三郎さんたちが出演。 門之助さんと猿弥クンは、いつもとはちょっと違った役どころで「へぇ~」でした。(笑) ただね、「人間の目には蛇としか映らないから」と止めるのも聞かず、故郷を訪ね、 父親から酷い仕打ちをされ絶望して海の中へ戻ってくる・・・というくだり、 どうしてそこは事後説明なのかなぁ、と。 演じると生々しくなっちゃうから?(^_^;) それと、〔美女〕が「もう死にたい」「殺してくれ」って言う気持ちがちょっと良くわからなかった。 いや、理由はわかる。ただ、何で急にそこまで?って。。。だって愛されてるのに。 〔公子〕が言うじゃん。「ここでは笑ってなければ許さない」って。 メソメソしたり、ウジウジしてる奴はいらん!と。 あれ、最高っ アタシも、そこへ行きたい 是非とも呼んでくださいましな、〔公子〕殿。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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