|
テーマ:ひとりごと(15293)
カテゴリ:お気楽~ひとりごと~
とにかく暑かった。
髪から首から汗びっしょりで、とてもじゃないけど寝てられない。 「エアコンいれようかなぁ。。。」 前日までと比べ少し気温が下がったとはいえ、やっぱり扇風機だけじゃ無茶だったか。 しばらくの間、何度も寝返りを繰り返しながら、エアコンのリモコンに手を伸ばそうとした時、 「うぅ・・ん」とダーリンが唸った。 たま~に、何か怖い夢を見ているらしくうなされる時がある。 “声にならない声”でもがいているのにビックリして「大丈夫?!」と揺り動かすと 「あぁ・・・今、○○で△△だったぁ~」とため息をつき、またすぐ寝てしまう。 でも、それはちょっと違ってた。 うなされてるというよりは、その一瞬だけ唸った、という感じ・・・? 「どしたぁ?」 いつものように起こしてあげようと腕に触れたとき、妙な感覚が伝わってきた。 「え? 何・・・?!」 一瞬、それが何だか把握できなかった。 手のひらに伝わる、何か異質な感覚。 。。。鳥肌。。。??? 何と、ダーリンの腕は鳥肌でザラザラだったのだ。 しかも、ヒンヤリと冷たい。 「えぇ???」 慌てて顔や首にも触れてみる。 異様に・・・冷たい。 「大丈夫?!大丈夫?!どうしたのっ?!?!」 ダーリンの口から、凍りつくような信じられない言葉が漏れた。 「今・・・体から・・・出ようとしてた」 はぁ??? 体から出るって・・・ウソでしょう??? やめてよ! そんなこと言うの~!!!(ToT) 「もうちょっとだったのに・・・うぅ~って力入れたら・・・」 何を喋ってるのかハッキリと聞き取れないくらいのモゴモゴした口調でそう言ったのだ。 気持ちを落ち着けたくて、水を飲もうとキッチンに向かおうとしたら・・・両足が重い。 誰か・・・来ているんだろうか。 出かけた先で、どっかから連れてきちゃったんだろうか。。。 お願い!! ダーリンを連れていかないでぇ!!(>_<) ダーリンの体はすぐに体温を取り戻し、何事もなかったかのように穏やかな呼吸が聞こえてきた。 しばらくして、ダーリンが思いがけないことを言った。 「今日、お父さんの誕生日だ」 あ・・・そうだったのか。 お義父さん、だったの。。。 昨夜は、月に一回の義母との食事会だった。 近況を報告しあったり、他愛も無い話をしながら、美味しい食事とお酒を楽しむ。 弟の話題になり「次は4人で集まろうよ♪」と盛り上がった。 でも・・・誰も気付かなかった。 今日が、お義父さんの誕生日だったってこと。。。。。 「お義母さんとこじゃなくて、こっちに来ちゃったか。^^;」 そんなことを話しながら、ふと気付くと、さっきまであんなに暑くて息苦しかったのに 嘘みたいに楽になっていた。 ドアの方から流れてくる扇風機の風が心地よく、何故あれほどまでに汗をかいていたのか 不思議なくらい、体も熱くないし汗ビッショリだった体もサラサラ。 あの異様な暑さも・・・もしかして、お義父さんの・・・。 何となく寝付けなくなってしまった、夏の夜の出来事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|