何が怖い?
夫の祖母のお誕生日祝いのため、静岡の温泉ホテルに宿泊中。
このホテルは、ちょっと変わっている。
室内にタイル貼りの妙に広いトイレがあり、片隅には浴槽が……。蛇口やシャワーが付いているものの、水しか出ないので、お風呂としては機能しないけど(^_^;
また、廊下側の壁に窓があるのだけれど、外側にパネルが張ってあり、これまた窓としての機能を果たしていない。
その窓の上に吊り戸棚と換気扇が設えられている。が、その下にあるのはベッド。
かなり不思議だが、昔は長く湯治する客相手の宿だったのでは、と推測している。
我が家は普段は布団なので、子どもたちはベッドに大喜び。
4台のベッドは、外に面した窓際から夫、「ふ」「み」「ひ」と陣取られた。私と「よ」は和室に布団。
ところが、大酒をかっくらった夫が布団で爆睡。ま、いっか、と一組布団を増やした。
トイレに行こうとしたら、「ひ」がまだ起きていた。彼は普段、非常に寝付きの良い子どもなのだが、ベッドに入ってから1時間以上経っている。
「どうしたの、暑い?」
と聞くと、
「怖い」
という答え。何が怖いかよくわからないけれど、とにかく怖いのだと言う。
ちょうど夫が寝る予定だったベッドに移らせた。そこは怖くないらしい。
何が「ひ」を怖がらせたのか。そのベッドに寝転がってみたけれど、よくわからなかった。
そして今、隣に寝ていた「み」がベッドから転がり落ちた。
やれやれ。布団に寝かせてくるかな。