蒼穹のファフナー ~RIGHT OF LEFT~
誰も知らない、もう一つの戦いが確かにそこにあった・・・1年前・・・一年に何度も卒業式が行われ、子供は島を離れていく・・・そんな卒業式で生徒会長として、挨拶する将陵僚がこの物語の主人公。ということで、ファフナーの1時間SPが放送されました。感想から言うと・・・マジで泣きました。XEBECはすごい。尺の短さは感じましたが、あれ以上は悲惨になるだけなのでよい頃合いかと。元々、ハッピーエンドはあり得ない・・・でも、悲しいだけじゃなかった。本編のキャラもさりげなく出てくるだけだった(総士以外)けど、描かれていなかった一騎と剣司の決闘や翔子の初期の気持ちなど、ポイントは外さず、出しゃばらず・・・それが、よかったです。1年前のファフナーは、ティターンモデルという旧式。ジークフリードシステムを内部に持っているため、負荷が絶大。その結果、同化現象をわずかな時間の搭乗でも、引き起こしてしまう。要するに、諸刃の剣・・・しかし、武器はこれしかなかった。絶望の淵で、人が得たわずかな希望・・・“L計画”は、島を救うために行われた、秘密裏の計画でした。2ヶ月の長期戦・・・その中で、友が死に・・・自分も自分で無くなる感覚。それと戦い続け、そして、彼らはフェストゥムと戦った・・・蔵前果林・・・本編1話で絶命した一騎や総士達の同級生。出番は少なくとも、彼女はこの1時間で随分印象に残ったキャラです。次世代ファフナーのパイロットである彼女・・・僚から愛犬プクを預かったり、同級生から離れて総士と話したり。本編ではほとんど見られなかった彼女が見られて良かった。物語のクライマックス・・・僚と祐未は、島のために死を選びます。降り注ぐマリンスノー、僚の言葉通り、祝福の雪でした。今、そばにいてくれるのがあなたでよかった・・・あなたがそばにいてくれたから、私・・・祐未の言葉に涙です。好きを超えた気持ち・・・未熟者の俺には、分からない気持ちですが、そこに悲しさはなかった。主人を気遣い、時に死すらも選び、主人の下へ旅立った愛犬プクの最期にも涙でした。Peace of Mindの歌詞には色々と物語を感じさせる詞があります。たった1時間・・・やっぱり、もっと彼らを見たかった。今度は、一騎達のその後を描いて欲しいです。エピローグ的なものを。全てはここから始まった・・・総士の強い気持ちもフェストゥムとの戦いも。ストーリー、主題歌共に、最高の作品でしたw( ̄∇ ̄)