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カテゴリ:骨董・陶芸
NHKの朝ドラの「カムカム」で、主人公がお化け屋敷の運営をするという話になって、その受付の台の隅に日本人形(市松人形)が置かれていました。困ったことです。今の人達は市松人形をオカルト系アイテムと考えてるんですね。 うちの実家にも市松人形がありました。幼い頃よりずっと目にしていましたが、じっくり眺めたのは道具類の整理をし始めた2年程前でした。 幸い骨董品屋さんが引き取ってくれることになったので、記念にと写真を撮撮りました。しかし長年の放置で髪は乱れ、着物は色褪せてしまって、なんともかわいそうな風情になっておりました。そのせいか、どことなく憂い顔です。申し訳ないです。 しかしよく見ると実にいいお顔をしてます。上品で端正な表情ですが、ふっくらとしていて昭和の顔でしょうね。「きいちのぬりえ」の女の子にも似てます。 「かわいい」という感覚は時代によって移り変わり、人形の顔も変遷してます。下の写真の左の2体は江戸期や明治の頃の人形です。右は朝ドラに出てきた人形ですが平成の顔で、今どきの「カワイイ」系の顔になってますね。 昔の人形はリアル過ぎて、今から見ると確かにちょっと気持ち悪い。でも当時はこれでも子供たちは可愛いと喜んだのでしょう。 ちなみに、昔のミッキーマウスの衝撃的な写真がありました。この怪物をミッキーと認識して子供たちはめちゃ喜んでます。 人の美意識というか、感覚ってのも変わるもんですね。そういえば源氏絵巻のお姫さんは引き目、ぽっちゃり顔だ。可愛い顔とか美人の顔の変遷を調べたら面白そうです。 <絵入りSPレコード> うちの市松人形は母の持ち物でしたが、着物は裁縫の得意な祖母が縫ったかも知れません。元々、市松人形は手足が可動で着せ替えが出来たそうです。裸で売られることもあったとか、衣装は手作りしたので裁縫の手習いにもなったようです。昔の子供たちにとっては市松人形はとても身近な存在だったのですね。 ------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022/05/13 11:29:26 PM
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