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2006年09月15日
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カテゴリ:気ままな日記*編
もうすぐ敬老の日。

幼稚園に通う息子は、毎年この時期は10月に行われる運動会の練習と並行して、敬老の日のプレゼントづくりをしてるみたいです。

そんな姿を見て、ふっと思い出すこと。

わたしには、生まれた時、父方のおじいちゃんと、母方のおばあちゃんが健在でしたが、おじいちゃんの方はわたしが1歳半くらいの時に亡くなってしまいました。
たった一人のおばあちゃん・・・クルマで10分くらいのところに住んでいましたが、大きくなってからは本当に時々会う程度。
特に結婚してからは、わたしがこんな遠方にお嫁に来てしまったため、ほとんど会っていませんでした。

それが、3年前の夏休み。
子どもを連れて帰省していたので、母と一緒に久しぶりにおばあちゃんに会いに行くことにしました。
おばあちゃんは、久しぶりの再会をとても喜んでくれ、まだ数えるほどしか会ったことのないひ孫達でしたが、「2人とも、きれいな目、してるねぇ・・・」と言って、目を細めてくれました。
おばあちゃんも、もちろん少ししわも増え、足もちょっと悪くなった様で杖をついてましたが、お話の口調もはっきり、とても元気そうでした。
よく、細編みでモチーフを作っては、わたしのところにも送ってくれていました。
子ども達も、あんまり会ったことがないのに、やはり心のどこかで血のつながりを感じるのかとっても嬉しそう。
しばらくお茶を飲んで話した後、「じゃ、また来ます。」と言って、車に乗り込むと、おばあちゃんが玄関の中で手を振っているのが見えました。
足が悪かったので、外まで見送りにくるのは無理だったのでしょう。
わたし達もしばらく手を振り、わたしはハンドルを握らなければいけなかったので、そのまま振り返ることはできませんでした。
でも、車が動き出しても、サイドミラー越しにおばあちゃんの手の振ってるのが見える。
垣根の影に見え隠れしてもまだ振ってるのが分かる。
多分、おばあちゃんは車が見えなくなるまで、手を振ってくれてたんだろうなぁ・・・。

帰り道、夕焼けに染まった川べりの道を運転しながら、なんだか嫌な胸騒ぎがし、それを打ち消すように「また会えるよね、会えるよね・・・」と繰り返してる自分がいました。

でも、その年の11月。
おばあちゃんは突然倒れ、1週間ほど入院した後、ある朝、ふっと天国にいってしまったそうです。

お葬式には行けませんでした。
その時、仕方がないと自分には言い聞かせたつもりなのですが、やはりそのせいか、まだ故郷におばあちゃんが元気でいてくれるような、そんな錯覚におちいることが時々あります。

最後の敬老の日。
恥ずかしながら、ほとんどそれまで、敬老の日を意識せずにきたわたしでしたが、その年はおばあちゃんに何か贈り物を・・・と思っていました。
あたたかいひざ掛けがいいかな・・・と考えましたが、結局、わたしの子ども達の写真をカード仕立てにして、手紙を添えました。
何か、モノじゃない方がいいような・・・そんな気がしたのです。
お正月に、もうおばあちゃんのいなくなったおばあちゃんの家にお参りに行くと、テレビの上にその写真が飾ってありました。

息子が、おじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントを作ったよ~!と嬉しそうに話すのを聞くと、あぁ、わたしには、もうおじいちゃんもおばあちゃんもいないんだなぁ・・・としみじみ思うのです。
そして、いつまでも手を振っていてくれたおばあちゃんの姿が目に浮かびます。





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Last updated  2006年09月15日 19時49分59秒
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