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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ドイツ vs イタリア
写真はノイシュヴァンシュタイン城 ドイツ人とイタリア人の特徴といって、日本人は普通どんなことを思い浮かべるのか??とふと疑問に思った。 まずはドイツ人。きっと「真面目」とか「働き者」なんて言葉を思い浮かべている人が多いかもしれないが、現実はちょっと違う。 たしかに「まじめ」な部分はあるかもしれないが、正確に言うと日本人が意味するまじめという意味よりも、「頭が固い=フレキシブルでない=要領が悪い」という方が正しく、店で買物をしたり、銀行や郵便局で「今日はずいぶんスムーズに事が運ぶなぁ」、と思うとその担当者は大抵他の国から来た人だったりする(笑)。 例えば銀行で、3500円、4300円、8600円の3種類の請求書の支払いいをするために2万円を出し、それぞれの支払いをして3600円のお釣りをもらうのは日本人ならだれもが暗算でもすぐにわかることであるが、ドイツ人はまず計算に弱く、こんなことを暗算で答えるだけで「あなた、銀行で働いてるの?」と聞かれてしまう。 おまけに実際に銀行でこの支払いを済まそうとして2万円をそのまま渡したりすると、10分は待たされるどころか「どうしてピッタリ持ってこないんだ!」または「あなたがちゃんと分けて持ってこないからわけがわからなくなった!」と怒鳴られることも少なくない(笑)。 また彼らが「働き者」になるのはあくまでも「自分に利益があるとわかりきっている時」に限ってのこと。例えば自営業の人たちは日本人も驚くほど寝る間も惜しんで仕事をするが、毎月同じ給料をもらう立場の人たちは[残業なんかするやつは馬鹿]、と堂々と言いながら、仕事をサボる口実を考えつづけている。 またこの「利益」というのは仕事はもちろん人間関係においてもそうで、自分に関係の無い人間に対して冷たい態度をとるドイツ人というのは驚くほど多い。(キリスト教の教えで自分に無関係な人でも困っている人に手を差し伸べることはあるがそれはまた別の話だ)特に外国人(学生と旅行者は別)や、自分より職業的身分の低い人たちに対しての冷たさは天下一品(笑)で、他の欧州人たちまでもが陰で文句を言っているほどの筋金入り。ドイツ人は、自分達が世界で一番賢い人種だと思っているに違いない…。 それと、「文字にしてかかれていることに弱い」のもドイツ人の特徴だ。開店前の準備中の店に入り込んで、「まだ準備中なんですが…」と困り顔の店員に「なんだその顔は!え?」と怒鳴りつけた人が、「開店時間はドアに書いてありますが…」と言われたとたんに謝りながら速攻でていくのを何度も見たことがある。(もちろん閉店時間も同様(笑)) たまにドイツ人にも日本人にも「私達は似ているらしい」とか言われることがあるが、そんなことを言う人たちはお互いのことを深く理解していない人たちだと思う。 私にとってドイツ人は、日本人とは似ても似つかない、 脳の筋肉が凝り固まった不思議な人たちである。そしてこの思いはドイツで生活する年数が増えるほど強くなり、ドイツ語が上手く話せるようになればなるほど確信へと変わって行くのであった(笑)。 ドイツという国は、ある数人のものすごく頭の良い人たちが法律というものを作り、その他大勢の頭の固い人たちが文字となった法律を単に深い意味もなく守っている国だと思う。 ある意味健全である意味不健全なすごく不思議な国、それが私の中でのドイツという国だ。 イタリア編へ続く…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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