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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:イタリア生活
昨日は夕飯を外で食べた後、夫がジェラートを食べながら「車でドゥオモまで行ってみようか?」と言い出した。 夏はあの辺りは旅行者でものすごく混雑するのでバイク以外ではあまり行かないのだが、久しぶりに涼しい夜だったし気分も良かったので喜んで賛成。大通りは混雑していたので裏道に入り車を停めた。 ガイドブックでよく見る写真(上の写真のような)の位置とはちょうど真逆の場所に車を停めて、迫力の斜塔をしばし眺める。ライトアップされている塔はとても綺麗だ。 時計を見ると夜10時過ぎ。奇跡の広場にはほとんど人はいなかったが、斜塔の上には人影が見える。「あれ?まだ中に人がいるんだねー」と感心する私の手を取って夫が言った。「上ろう!」 夫はピサ産まれのピサ育ち。私が東京タワーに上ったことが無いのと同じで彼も斜塔に登ったことは無い。 これまで一度も関心を示すことは無かったそうだが、自分の大好きなこの町の夜景を堪能してみたくなったようだった。 チケットを買うために急いでツーリストインフォまで走る私たち。夫はなんとなく恥ずかしそうだったので、私が1枚15ユーロというとんでもない金額のチケットを購入。隣のロッカーに荷物を預けて斜塔までかけ戻った。 ピサ出身者の夫のアクセントを聞きつけて不思議がる係員たちに何度も呼び止められながら、2人とも子供のようにはしゃいで螺旋階段をぐるぐる上る。大理石の階段がちょうど右足分と左足分ずつ凹んでいて、200年の歴史を感じさせてくれる。時々見える外の風景がどんどん遠いものになっていき、そのうち教会も屋根しか見えなくなった。先を上っていた夫の声が聞こえなくなったと思ったら、目の前が開け、ピサの町の夜景が目の前に広がった… 10歳くらいの時に「世界の不思議」という本に載っていたピサの斜塔を見たのが私と斜塔の初めての出会いだが、あれから25年たった今、その斜塔のてっぺんに夫といるなんて、なんだかとても不思議な気持ちだった。 塔の最上部(写真の旗がたっている部分)はとても小さく、やはり斜めになっているのではっきり言って怖さが先にたつ。でも本当に嬉しそうにニコニコしながら「あれが近所の教会だよ」「あれがサッカーの競技場だよ」とひとつひとつを説明してくれる夫の顔をみて、私もすごく嬉しくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年08月04日 20時58分45秒
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