|
テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:徒然日記
この写真はうちのブルが立ち上がり、勝手にキッチンに入り込もうとしているところです。私たちが食事をしていたのに自分だけ外にいたので、寂しがってこの後勝手に入ってきました。 私は犬と生活するのが初めてなのですが、この犬はどこか変だと思わずに入られません。まず、人間のいうことをまったく聞きません。夫の家族はこれまでもずっとずっと犬を飼い続けてきたのですが、こんなに言うことを聞かない犬は初めてだ、と嘆いています。 例えば冬の夜は寒いので、ブルを外に出しっぱなしにせず、ベッドのあるガレージにいれることにしています。これまでの犬ならばベッドのあるガレージを指差して「ベッド!」というだけできちんとガレージに入ったようですが、このブルは、こっちが何を言おうと叫ぼうと、シラー、とした顔で馬鹿にしたように眺めるだけ。毎晩ブルをベッドに入れるためには家族総出で追いかけっこをし、大人2人がかりで押さえつけてガレージへ運ばなければなりません。しかも無理やり入れた次の日は完全に怒っていて、食べ物にもまったく手をつけません。呼んでも寄ってこないし近寄っても無視して反対の方へ歩いていってしまいます。まったくおかしな犬だと思います。 また、外から車が入ってくる時は門を開けるために犬をどこかに非難させなければならないのですが、その時も逃げ回るために非常に時間がかかります。 もちろん肉やビスケットを渡すなら話は別で、その時ばかりはまるで忠犬ハチ公のように可愛くおすわりをして食べ物を待ちます。たまに「ビスケットあげるからおいで」と言いながらも実はあげずに閉じ込めたりしますが、そうすると2週間くらいはそれを覚えていてその場所に近づかなくなります。 それから、なぜか非常に怖がりで寂しがりや。常に私たちと接触していないと不安なようで、そばを通す時は必ずどこかに触りながら通ります。私たちが庭で食事をする時など、テーブルの下で家族全員の足の間をグルグルと廻りながら嬉しそうにしています。もちろんテーブルの上にある食べ物に手を出したくてしょうがなく、義両親や夫は常にブルを叱りながら食事をすることになります。 外で爆竹がなったり、頭上をヘリコプターが通ったりすると怖さはピークに達し、勝手にドアを開けて入ってこようとするので鍵はいつも完璧に閉めておかなければなりません。雷も嫌いだし、雨が降る前なんかも天気の変化を感じるようで、すきさえあれば室内への侵入を試みます。 番犬として飼っているので、門の前を不審な人間が通りかかった時は吠え掛かるのですが、例えば自転車が3台くらい連なって走っているのを見ると怖さのため逃げ出して隠れます。その割りに家族がそこに通りかかったりすると、何事も無かったかのようにその人の後ろに隠れながら道の方に向かってほえ始めたりするのです。まったくゲンキンなやつ…。 おまけに普通の犬は水遊びが好きだと聞いていますが、ブルは水が大嫌いで庭でスプリンクラーを使用し始めると水がかからない場所まで一目散で逃げます。一度雪が降ったときなど、チラチラと舞い降りる雪から必死になって逃げ回っていました。 ドイツでは躾けがきちんと行き届いた犬ばかりを見ていたので、最初にブルを見た時は驚きました。ただ慣れると可愛いと思ってしまうのが不思議ですね。特に孫のいない義両親は、まるで自分たちの孫かなにかのように可愛がっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[徒然日記] カテゴリの最新記事
|