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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2006年09月07日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:イタリア生活

以前社長の話を出してコネがどんなに大事かという
話をしたと思うけど、今回またまた実感したコネ社会…。

実は子宮内外にある筋腫を取ろうと18日手術を予定して
いたんだけれど、なんと月曜日に悪い細胞が見つかっちゃったので
そっちの手術を優先することになってしまった。

筋腫だけならこれまで通っていた私立のクリニックの
個室で悠々と入院生活を送れるはずだったんだけど、
結構大きな手術をすることになるらしいので
(どうやら一度に全部するらしい)
公立病院で手術を受けることになってしまった。

しかし、

イタリアの大病院は日本の大病院と一緒。
予約があっても何時間も待たされる上、診察時間は短く、
ひとつの事を聞くにもたらいまわしにされて結局わからず終い、
なんてことが少なくない。
聞きたいことがあって電話をしても常に話中だし、
やっとつながったと思っても数十分たっても誰もでない。

緊急ですぐにしなければならない検査等も、医者が「緊急」と
書いた紙(通常発行後3日以内に検査をしなければならない)を見ながら「今予約が一杯だからねー、10月の半ばにでもまた戻ってきてみて」などと言い放つ。

ピサの病院は大学病院も入っていて結構イタリア内でも
有名なんだけど、だからこそ働いている人の中にはイタリア人とは思えないほど調子に乗っていて態度が悪い人がいるんだよね。

そこで、

たらいまわしにされて頭にきた私は、ザ・コネクションを
思いっきり使うことにした。

まず、かの有名(笑)な我社長。
即効で自分の医者に電話をしてくれ、その医者の同窓である専門医を紹介してくれた。(もちろんその筋の権威)

次に、同僚であり友達であるセレーナに愚痴を言ってみると、「私の叔母がピサ病院院長と家族ぐるみの友人なのよ。すぐにアポとってあげるわ」と次の日に院長の予約をとってくれた。

そして、隣に住む別の市の病院で働く看護士フランチェスカも即効でその病院の科長先生に話をつけてくれ、上記の検査のアポを取ってくれた上、通常ならありえない夜9時(私の仕事の後なので)に血液検査をしてくれることになった。

たった2日のうちにとんでもない人たちとのアポの連続。
今度は一体どの先生に頼めばよいのか悩むという贅沢なことに。

それにしてもみんな即効腰を上げてくれるというか、話の途中ですでに「私に任せて!」と携帯を握って走り去っている、という感じでものすごく驚いた。

日本やドイツでこういう状況になった場合、まずみんな私に対して「可哀相に」という感情が先立って押し黙ってしまい、「何かあったら言ってね」と物静かに立ち去るのが普通だと思う。

でも実際そう言われて「じゃあこれお願い」なんて言えるわけもないし、実際言ったとしても「なんて図々しい奴だ」と思われるのがオチで本当に助けてもらえることはあまり無いと思う。

だけどイタリア人ってこういうときは行動が異常に早い。
コネが無いとどうしようもない世界だからこそ、「困った時はお互い様」という気持ちで全コネクションを使って助けてくれる。こちらが口を挟むヒマなどまったくないほど迅速に情報を与えてくれ、「良かったらここに行ってみてね」「時間のあるときに気が向いたら彼に電話してみて」と明るく情報をくれる。

本当に困っている時は「押し付けがましい」などと思うどころかこういう行動力は本当に有難いんだよね。

その分ちょっとしたことで「誰かこういう知り合いいない?」と聞いてくるけれど、私にそういう知り合いがいなければ別の人にまた聞くだけでものすごくサバサバとしてる。だから「ごめん、その辺はちょっとわからないや」と言うのも悪いと思わないで済むし、「こんな小さなコネじゃたいして役に立てないかも」なんて感じることもない。

知っていればすぐに教えてあげるし、知らなければ「家族や友達に聞いてみるね」と言うまでのこと。それでお役に立てれば嬉しいものだ。

今回はもう誰にどんなことでお世話になったのかを思い出せないほど人様のおかげで渡り歩いている私だけど、この経験もいつか誰かの役に立つと信じて乗り越えたいと思う。


気分転換に仕事も続けてるので、毎日があっという間にすぎていきます。「Mezzana最近みかけないなー、」と思ったらたぶん手術+入院してますので応援してやってください。


がんばるぞー。








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Last updated  2006年09月07日 06時02分17秒
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