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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2006年10月19日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:子宮頸がん
今日は先日受けた手術に関する重い話を書きます。
男性は読まないほうがいいかもしれません。
女性にはぜひ読んで欲しいけど、最初の方を読んで
不快に感じたら読むのをやめてくださいね。







 ↓










今日手術の結果を聞きに病院に行ってきました。
病名は「子宮頸がん」でした。

幸い悪い部分はすべて取りきれているということですし、
がんは0期だったので再発はまず考えられず、5年生存率も
100%とのことでした。

でもがんはがんですからね…
自分にそんな病名が告げられるとは今の今まで
これっぽっちも考えたことはありませんでした。
家族にがんだった人はいないはずだし、
母も婦人科系の病気とは無関係なので。


前回受けた手術は「円錐除去手術」と呼ばれるものです。
(同時に頚部の筋腫も取ったので少し面倒でした)

子宮頚部を円錐型に切り取り、そのとった部分を
12分割してどの部分にがんがあり、どういう方向に
進んでいるのかを調べます。この結果私のように0期だった
場合は検査と治療を兼ねたものとなり、ここでひとまずは
終了しますが、これで1期以降だったことがわかった場合は
子宮を摘出、また深いところまで浸潤しているような場合は
子宮周辺の臓器なども一緒に摘出することになるのです。


パップテストで4が出れば最初からがんの確立はかなり
高いわけですが、3aか3bの場合はこの手術をして
顕微鏡クラスの細胞検査をしなければがんかどうかはわかりません。

中には異形成といって、がんになるまえの「前がん細胞」という
状態であることもあり、そのうち普通の細胞に戻る場合も
あることはあります。

ただ、一度3と言われたら検査は必ず続けること。
HPVというウイルスに感染した人に異形成細胞がみつかった場合には
放っておくと必ずがんになり、死に至ることもあるという
医者も多いのです。



このサイトの病期の説明、0期と1期、
1期aと1期bの違いに注目してください。
http://ganjoho.ncc.go.jp/pub/med_info/cancer/010210.html

まず上にも書いたように、0期の5年生存率(手術を受けた人が
その後5年間に何パーセント生存し続けているか)は100%ですが、
1期では92%にまで下がります。

次に1期aと1期b。
その差はわずか2ミリですが、この2ミリの違いで子宮を摘出しなければ
ならないことになるかもしれないんです。
これはかかっている医者の判断によって異なるのですが、
1期bだとほとんどの医者が摘出と判断するということです。

私が今回一番怖かったのはこれでした。

自分が病気になって手術を受けるだけならいいですが、
今は結婚しています。私の病気のせいで夫が赤ちゃんを
抱けないということになるとしたら…


みなさん、検査に行ってください。
数ミリの違いが子宮を守ることにつながります。


私はドイツで一度パップテストの結果3aだと言われたことが あり、
その後3ヶ月から6ヶ月に一度は検査を続けていました。
そのおかげもあって早期に発見でき、実際授かるかはわかりませんが、
妊娠の可能性を残すことが出来ました。

多くの女性にとって、例えば片足を失うことより子宮を失う方が
ショックが大きいと思います。その子宮を守れるかどうかは、
自分が検査を受けるか受けないかで決まってしまうのです。


・でも仕事が忙しいから…
→自分の子宮より忙しい仕事ってなんですか?

・子供がいるから…
→手遅れになったら長期入院は免れません。
その方がお子さんに迷惑がかかりませんか?


ちなみに婦人科医には特に、不快な思いをさせる医者がいると思います。
私も経験者です。しかし、すべてがそんな医者であるわけではありません。
お金はかかるかも知れませんが、すぐに別の病院でもう一度検査をしてもらいましょう。

それから、定期的に同じ病院で検査をしてもらっている方、
医者はやっぱりその人のクセがあるんですよね。もしかしたら
問題があるのにその医者がそれに気付かずに健康な部分だけを
チェックしている可能性があります。

それから、医者がみんな優秀だとは限らないんですよね。
あなたの会社にもいませんか?
「こいつ…営業の才能まったく無いと思う」という同僚。

医者だって同じだと思います。
何年もかかっていたけれど、実はヤブ医者だった、ということ、
あるかもしれませんよね。私はこれで友人を一人失っています。
食道がんだった彼女、いつしか声が枯れるようになり、
風邪かと思ってかかりつけの医者に何度も言ったのですが、
「子どもが登校拒否を起こすのと同じ原理」の一点張り。

結局別の医者にかかった時にはときすでに遅く、末期のガンで
28歳の命を落としました。

なので例え信頼している先生だったとしても、
たまには病院を変えてテストをしてもらうのもオススメです。

何か聞きたいことがある人はメッセージくださいね。
出来る限りお答えしますので。

こちらのサイトも詳しく説明があります。
http://www.imic.or.jp/cancer/c2013.html


欧州在住者はお住まいの地域の無料検診のお知らせが
毎年届いているはずですので、ぜひそれを利用してください。
日本在住者は周囲の目もあって婦人科を訪れるのに勇気がいる場合も
多いかと思いますが、毎年日を決めて(誕生日の次の日、など)
定期的に検査を受けることをオススメします。

婦人科に慣れていない方は、日本の場合は女医さんのほうが
いいかもしれません。一度悪い印象を受けてしまうとその後
行きづらくなると思うので。

知らなかったために子宮を失う、という女性が
一人でも少なくなりますように。


他人事じゃないですよ。





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Last updated  2006年10月19日 21時18分48秒
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