境界を越える
☆夏越の祓え「なごしのはらえ」って読みます。知っている人は知っているでしょうね。ごめんなさい。古来より、日本では、1年を二季に分けて、6月と12月の晦日に祓いの行事を行ってきました。日本の神道の行事です。大晦日はとても有名ですが、6月の晦日にも、お祓いの行事があります。だから、今日とか明日、各神社で行われるところが多いのじゃないかな。私は神道は基本的スローガンとして「祓いたまえ、清めたまえ」があると思います。茅の輪(茅萱を束ねて大きな輪の形したもの)をくぐり、無病息災を祈るため、また、6月は夏の疫病や害虫、風水害の悪霊を鎮めるため、「夏越の祓え」は行われてきました。知らない間に蓄積した罪、穢れ、禍いなど(ああ、私きっとたくさんためこんでいるわ)を祓い清め、生まれ変わって今年の後半期を過そうというものです。そう幸福を呼び込む行事なのです!☆日本には沢山、ステキな行事があると思うのよ。日本人には昔から、生活を豊かにする行事があります。「笹の葉さらさらの七夕」「もういくつ寝るとのお正月」「灯りをつけましょの桃の節供」「いらかの波と雲の波の端午の節句」などなど・・・。もちろん各地に伝わる「お祭り」もそう(皆さんは祭りに参加してらっしゃいますか?)。すべて儀礼といわれるかもしれませんが、カタチから入ることによって、魂を揺り動かし、霊力・生命力を増す行事なのです。神道はすべての存在に神が宿るという精霊信仰(アニミズム)があります。わたし、この考え、好きです。☆私も茅の輪くぐり、してこようっと。ちょっとくたびれました。少し休みが欲しいかな。境界とか結界ということばがあります。その見えない「線」を越えると、世界が変わる。私など、神社の鳥居の下をくぐって境内に入ると、その外の現実界とは違う「空気」を感じるのです。聖なる雰囲気・・・というか。くぐるたびに、異界に入るような気分です。身が清まるような気持ちがします。 そのような場所は、実は、家の中にもあります。 「神棚」があるところはもちろんかもしれませんが、 「とっておきのお気に入りの場所」ってありませんか? 猫ちゃんが、よく居るところも「聖なる場所」かも。 彼らは元々異界の住人だし、その手の情報をよく知っているのです。 「いる」とほっとできる場所よ。 1日のうちに、1度はそこにいるといいかも。☆厄を祓う象徴かもしれないけど、茅の輪をぴょんと超えると、違う世界が広がるような気がするのです。気持ちの切り替えができると思うのです。制服を着る、お化粧をする、というのもそうかもしれないけど、カタチから中身が変わる、ということはあると思うの。今日はこれから、近所の神社に行こうかな。そしたら、若く美しく、生まれ変われる(気分気分!気分が大事)かも。