発声練習
☆今日も大声は響く義母は今年5月6日に89歳になりました。それに伴い、心身の老化現象が起きるのはやむを得ないことです。最近、とみに耳が遠くなったようです。去年の2倍近い音量の声を出さなければ、彼女の耳には届きません。これって、ある意味幸せなことかもしれません。彼女にとって、世の中は静かなことこの上ないからです。自分は普通の声を出して、相手が聞いてくれないと思うのでしょう。こちらが大声を出して言っても、聞こえていないものは「聞いていない」のです。つまり、彼女は「最近他人が私に話かけてくれることが減った」と思っても、自分の耳が遠くなったという認識には至らないのです。とどのつまり、最近ヒロコさんは「冷たい」ということになるのです。☆発声練習高校時代、体育大会などで野球の応援をするときなど、男子は、学ランを着て、応援席の前に陣取り、応援示唆をしました。「フレ~~~、フレ~~~、○○高!!」と学ランを着て、高下駄ばきで、長い鉢巻を締め、応援合戦をするのです。(この応援スタイルはおっぺけぺの明治時代から?)彼らは、体育大会のかなり前から練習をしており、放課後、毎日「おうえんれんしゅう~~~~」などと言いながら、がなっておりました。(これで声をつぶしてしまった同級生もいました)規模は違うかもしれませんが、今の、うちの家庭の状況はこの声の張り上げ方と似ています。「あのね~~、それはね~~~、こうなのよ~~~rrrrrr」ふぅ、くたびれます。☆今日の応援合戦NHKの『天地人』を3人で見ていました。越後の人はよく日本酒を飲みます。義母「友達と飲んで酔っ払わないのかねー」夫「大人の付き合いは酔わないんだよー」これに関して2段階の通訳が必要です。ちっとも夫の声は義母には聞こえていません。夫「聞こえないようだから、言ってやって」と私に丸投げ。私「お義母さん~あのね~、友達と飲んで酔っ払うのはよくないんだって~」義母「へえ~、そうなんだ~」義母もつられて大声です。義母「あの孝太郎って小泉さんの長男~?」夫(小声で)「そんなの知らねえよ」私(大声で)「きっとさぁ、太郎ってつくから長男じゃないのー」義母「ふぅん」とうなずく。夫は義母の長男で一人息子ですが、義母が年を取ったということが、認められない(許せない?わからない?)のかもしれません。夫「お母さん、ちゃんと聞きなよ。酔っ払ったらみっともないっしょ」義母「うん、ホロ酔い加減が一番いいよね」ととんちんかんな会話をしています。こういうとき、私はどのようにふるまっていいか悩むのですが、事実、義母は夫の言葉が聞こえていないので、かってに話し出してしまうことも多く、優先権が発生し、私はおのずと義母の味方をする(義母の言うことを聞かざるを得ない)状況になってしまうことが多々あります。義母が年を取ったのが、わからない夫と、自分の耳があまり聞こえないことがわからない義母の通訳の役目があります。かてて加えて、義母の本音を夫に、世間に伝える役目が、私にはあります。私「お酒って、ほろ酔加減がいちばんいいと思うよ」義母との会話は大声を出し続けなければいけないので大変ですが、声を出すのが私の仕事でもあり、大声を出す練習にもなり体力増強にも役立つので、毎日の発声練習と捉えるとあながち悪いことでもないのかもれません。