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前日取った睡眠は2時間。
どう考えても、家の外でクラシックを聴くべき状態じゃなかった。 今ピアノなんか聴いたら、夢の世界へ一直線!になること請け合い。 が、しっかり起きていた。意識をなくして目を閉じてるような暇はなかった。 だって、ステージに現れた彼女のオーラがすごかったから。 とても年下には見えない、日本人離れした堂々とした体躯にふさわしかった。 そのオーラみたいなものは、職場からくたびれたカラダを引きずってきた私には 過剰とも思えるほど。 残念ながら、この席の位置からは指の動きが見えなかった。 私たちは、迫力に押されながらもこの人の手元を想像した。 チープで陳腐な表現だけれど、 過ごしてきた時間の濃密さとか、ぶち当たったハードルとか、 乗り越えてきた限界の数が、そのまま見えない何かになって 眠気を吹っ飛ばしていったんだろうと思う。 たまたま今日のこのホールは小さいけれど、この人の活躍の場は「世界」なのだ。 ・・・ そして2時間睡眠のツケは、演奏終了後にやってきた。 ステージから降りた彼女は、ちっとも人を緊張させないかわいらしい人で そこですっかり空気が抜けた私は 当の本人を目の前にして、ぐったり寝入ってしまった。 …ほんとにお酒はやめよう。 と、一瞬だけ思って、翌日すぐに撤回。 こんなんじゃ、オーラの絞りかすくらいなものも出ないだろうなぁ。 と凡人は思った。 で、またそういうチープなこともひっくるめて 今の生活が結構好きだったりもする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 1, 2005 12:07:52 AM
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