東大合格者ゼロの学校。
前のブログでも書いたのですが、(その時のブログこちら)それほど偏差値が高くないのに学校の評判が落ちてきたため「生き残りをかけて」、生徒に東大を何人も受験させているのがニュースになっていた私立中高一貫校の合格実績が気になってサイトに見に行ってきました。案の定、1人も合格してはいませんでした。ニュースにまで出て、生徒さんたちが本当にお気の毒な、残念な結果でした。ひとごとながら、無茶な挑戦をさせられた生徒さんを思うと、胸が痛みます。この学校、確か入試のときは偏差値○以下の生徒はとりません!(キリッ)、と宣言してました。でも、なぜか卒業時には偏差値が○よりも10以上も下扱いになって、あんなに低い偏差値の子達が頑張って、(東大は0だったけど)早慶には受かりましたー!だから素晴らしい学校なんです!みたいな美談になってました……。偏差値が都合のいいときには高めに、都合の悪いときには低めに出るなんて、カメレオンみたいにコロコロ変わるこの学校が、不思議です。生徒に「学校の起死回生のために」東大を受けさせ、しかも全員落ちて、どうして、そのことについて一言の釈明もないのでしょう。ニュースにも取りあげられていたというのに何の説明もありません。謎な学校です・・・。息子の塾の先輩がたも東大含めいろいろ素晴らしい大学に合格されてますが、お話を聞くと、早稲田や慶應はひとり何学部か受けることもあるそうです。受験日が重ならなければそういうことができるんですね。だからたとえば早稲田慶應に30人受かりましたー!なんて学校が発表していても、実はできる生徒さん10人が3学部ずつ合格してた、なんて可能性もあるということです。学校の実績のために躍起になっている学校だったら、できる生徒さんに結構無理させて、通常よりも多く大学受験させ、数字を水増しもさせるだろうなと思います。国立大も数を増やすために、辺鄙なところであっても進学実績のためにどんどん受けさせたりもするかもしれません。受験校は平均6-7校、と言われてますが、この学校は生徒さんに何校受けさせたかなあ、と。合格者ではなく、進学者で見ると、その学校の真価が見えるといいますね。進学者数を見せていただきたいなあ……と思ってしまいました。ある学校では生徒ひとりひとりの結果を公表していました。もちろん個人情報を伏せて。たとえばAは東大、早大、慶大に合格Bは一橋大、慶應環境、慶應経済に合格というように、生徒ひとりひとりの合格状況を見せてくれたのです。そういう資料がないとなんともいえないなあと合格実績を見て思いました。どうも数学好きな息子を持つと、数字の裏を読みたがるようになって困ります笑最近は少子化ということもあり、改革を進めて進学実績を上げ、生徒数をキープしたい学校などは、一部の賢い特待生さんや特進クラスさんが賢い大学の合格実績を複数稼ぐ……ということになるのでしょうか。その学校の生徒の皆さんが賢いのか、一部だけが実績を上げているのかは、チェックしたほうがいいと思います。しかしこの東大に落ちてしまった生徒さんたちは今、どうされているのでしょう。浪人しているのかもしれませんね。来年こそ、その学校の進学実績に「東大」の文字が踊っていることを願うばかりです。そうでないと生徒さんが気の毒なので。私の元主人(東大大学院卒)は、3〜4人に1人が東大に合格するような学校で育ちました。彼が言うには、勉強ばかりしている人は、受験マラソンの途中でエネルギー切れを起こしてしまうのだとか。逆にギリギリまで部活に燃えていたような生徒さんが、すごい大学に進学できちゃったりするのだそうです。受験は結局最後はメンタルの勝負だそうです。さんざんずっと勉強させ続けると、最後の最後のところで抜かれるそうです。確かに「絶対勝つ!」という気迫は、部活動をしていた生徒さんのほうが持ってそうですもんね。この学校はメンタルでの指導が足りなかった可能性があります。私がもし先生だったら大事な東大受験当日にテレビ番組の取材を受けたりしませんね。この取材についても生徒のためではなく、学校のためを優先した結果なのではないでしょうか。新興学校の中で、私が注目しているのは海陽学園です。全寮制で、卒業生100人ほどなのに、1期生でいきなり東大に13人、2期生でも8人の合格者が出て大きな話題となってます。いきなり生徒複数に東大を受験させたこの学校も、海陽学園とはそれほど偏差値は変わらないようです。もしかしたら海陽学園のような評価を目指して、撃沈してしまったのかもしれませんね。この2つの学校の明暗の差は何なのかなと思います。「子どもの天才を見つける50の方法」はこちら。※この本は電子書籍としてamazonからダウンロード販売されています。Kindleを持っていなくても、無料のKindleアプリをiPhone(iPad)やAndroidでDLすれば読めます。ライブドアブログで電子書籍のことだけまとめてます。「黄昏ラブホテル」はこちら!「イケメンカフェの歩きかた」という本を書きました。【送料無料】たたかえ!てんぱりママ [ 内藤みか ]<最新刊>【送料無料】誰も教えてくれないFacebook & Twitter 100のルール [ 内藤みか ]<連載中>・学研ママノート「6歳からの才能育て」(毎月第2土曜日更新)・朝日新聞出版dot.「ラブログ、なのかも。リターンズ」(毎週月曜日更新)私のケータイサイト私のツイッター(30000フォロワー)私のフェイスブックページ(2000フォロワー)私のGoogle+(1200フォロワー)※お仕事・取材関係のお問い合わせのある方はこちらへどうぞ。※または facebook もしくは ameba のメッセージからお問い合わせください。