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One Sweet Dream Will Come True

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2004/10/10
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hana





小さいとき、私がひそかにうれしなあと思う瞬間があった。





それは夕方雨が ザアザア降っている。




でも父は仕事から帰ってきている。




家族は皆 家の中にいる。





犬も家の中に入れてもらっている。





電気が明るくついている。





私と弟はテーブルについて、母のご飯の支度が出来るのを待っている。




私は安心だった。(みんないる。一緒に家の中にいる。)






父が母に話しかけ、母が父と顔を見合わせて笑う。





私たちも笑う。







私は 心からうれしかった。





それから半世紀以上がたった。





この20年近く、私は ユニセフの親善大使という仕事を与えられ、



助けを必要としているいろんな国の子供達に会ってきた。






10歳で銃を持たされ、銃撃戦に参加し、大人も子供も撃った少年達。






家族は離散、孤児になった子供達も多い。





栄養失調の子供達にも、たくさん 会った。





1991年、湾岸戦争が終わった5ヶ月後、私はイラクへ行った。



多国籍軍のピンポイント攻撃で、イラク全土の発電所が破壊されていた。





電気がなければ 川の水を浄化できないので、水道の水は全くでない。





人々は、チグリス川まで 水を汲みに行き、





その水を、直接 飲んでいた。







でも その水は 下水処理が出来ていないため、トイレの汚物も流れ込んだ水だった。






腸チフスなどの伝染病、下痢にかかる子供達で溢れていた。






総合病院も何も出来ないでいた。







ミルク、薬、手術するための麻酔薬、予防ワクチン すべてが底をついていた。





朝、病院の前には、病気の子供を抱いたお母さんの列が出来ていた。





気温は50度にもなっていた。







そんななかで、私は 栄養失調で老人のような顔になった赤ちゃんを見た。






普通なら プクプクしているはずのほっぺたや、唇のまわりは、しわだらけだった。




3ヶ月という赤ちゃんだったけど、足は割り箸のようで、




付け根から、しわがたるんでいた。





その子は 突然、私のを、しっかりと見た。





まだ3ヶ月だというのに。






その時、私は、その子の目の中の 水分もなくなって乾いているので、




老人の目のように見えるのだ、、とわかった。







赤ちゃんとは見えない、切羽詰った、その子の目は、





「どうして、私は、こんな事になったのでしょう」






と、訴えているように見えた。







そしてこの子だけじゃなく、





早く死んでいく赤ちゃんは、一瞬でも沢山の物をみていこう、



「短い人生だもの、よーく 見ておこう」、、




そんなふうに目を開けて、しっかり見ているので、





大人びた老人のような目になっているのだ、、ということにもまた私は気がついた。






アフリカのルワンダで、1994年、フツ族と、ツチ族の対立から、




100万人ものツチ族の人が殺される、、という恐ろしい事が起こった。






私はその4ヵ月後に、ルワンダに行った。






まだ、虐殺された遺体が、あちこち、そのままに放置されている、そんな時だった。





虐殺が行われている時、





小さな子供達は、悲鳴や 絶叫など、断末魔の声の間をすり抜けて逃げた。





自分の両親や、姉や兄が、見ている前で殺された。







子供達は、わけも分からず、大人にまじって逃げた。






そして 小さな子供達は、みんな小さな胸を痛めていた。






それは、家族が殺された理由を、自分のせいだと思っていたからだ。






「僕は母さんに、やっちゃいけない、、といわれた事をやったから、お母さんは殺されたんだ」






「お父さんに、やりなさい、、といわれた事を、ちゃんとやらなかったから、


お父さんは殺されたんだ」






フツ族とツチ族のことを、小さな子供達は わからないから、みんな自分を責めていた。







逃げ惑う 人たちの 難民キャンプで、コレラがはやり、毎日何千という 大人や子供が死んでいった。






コレラで死んだ 母親のそばで、小さな女の子が だまって座っていた。





その子は こう思っていた。



「お母さんが死んだのは わたしのせい。私を助けようとしてお母さんは死んだの」




小さな子供、こんな風に自分を責めていた。






純粋なものは、自分がやったのじゃない事でも、自分のせいだと思うものだと、私はこのとき初めて知った。






そして、コレラで死んだ 遺体は、伝染を防ぐために、




パワーシャベルのようなもので、深い穴に投げ込まれた。











美しいカリブ海に面している ハイチでは、長い間独裁政治が続いたせいで、



国民の80%が失業中。





親は子供を育てていけないので、




子供は家を出てストリートチルドレンになる。





大人が80%も仕事がないのだから、子供に仕事があるはずもなく、




仕方なく女の子は売春をする。





ハイチの売春してる人の72%は、HIV(エイズウィルス)に感染している、、という報告がある。





これも貧しさからだ。







墓地で売春していた小柄な女の子は、






私の同行のTVカメラマンに、





「私を買ってよ」




と言った。





「いくら?」





と聞くと、







「6グードルでいいわ」





と言った。






日本円に直すと 42円。





「エイズ、怖くないの?」




と聞いたら、、




「エイズになっても、何年かは生きていられるでしょう?


私の家族は、明日食べるものがないの」







と言った。







この子は42円で、家族を養っている。





私は 言葉が出なかった。







家が貧しいために小学校に行かれない子、





地雷の恐怖におびえて暮らしている子、






栄養失調でたんぱく質が不足し、脳に障害を起こして、




立つことも歩く事も、しゃべる事も出来ずに地面をはいずっている子、





ゲリラにさらわれ、15歳でゲリラの子を産まされ、その子を背負って、



銃で自分の村に発砲させられている女の子、







干ばつの被害にあっている子、






飲み水を汲みに5キロも歩いていく子・・・・・・・・。。。。







この地球上の87%の子供は、発展途上国で暮らし、




その多くがこんな風に、家族や自分の命を心配しながら必死に生きている。






残りの13%の先進国の子供。






このほんの一握りの子供が、




ちゃんとした お水を飲んで、ご飯も食べて、予防注射もして、





教育も受けさせてもらっている。






ありがたいことに、日本は、その13%の中に入っている。







「ほんとうの幸せとは?」




地球上の子供すべてが、安心して希望を持って生きていかれる時が来たら、




それが本当の幸せ、といえると思う。





そうやって考えてみると、





私が小さいとき、雨の降る夜、家の中にいて(うれしい)と思ったのが、




本当の幸せではないか、と思えてもくる。






少なくとも、世界の発展途上国の子供達は、そう考えるのじゃないか、と思える。







ひきこもり、登校拒否、家庭内暴力、子供の自殺、家庭崩壊、わが子殺し、動物虐待・・・・・・・・





いま日本で問題になっているすべてのことがなかった家庭。





「家族が一緒にいて、顔を見合わせて笑える家庭」







これが、新しくはないけれど、





私にとっては、「ほんとうの幸せ」のように思える。








「小さいときから考えてきたこと」【 黒柳徹子 著 】より抜粋。








hana








今日は上記の本を読んでいろいろ考えさせられました。







この日本という国に生まれたことに、


もっともっと感謝の気持ちを持たなくてはいけないという気持ちになりますね。







当たり前のことを当たり前と思わずに生活していこうと思います。








ほんとうの幸せ、、、ほんとうに大切なものは何かを今考えなくてはいけませんね。






hana





今日は「細野晴臣」さんの「S・F・X」のアルバムの中の



「DARK SIDE OF THE STAR」というピアノ曲を聴いています。



この曲は素晴らしいですよ。


一日の終わりを締めくくるには最高の曲だと思います。




宇宙を漂っている気持ちになれます。





落ち着きます。そして時には泣けます。



今日の日記もこの曲を聴きながら書きました。



クラシックの好きな方にもおススメです。




ただしこのアルバムのほかの曲は、激しい曲が多いですので、、念のため。




それでは みなさん すばらしい愛の日々をお過ごしください☆




ほっ























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Last updated  2004/10/12 12:53:26 AM
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