昨日は、お兄ちゃんの練習試合とやらで、隣町の中学校まで送迎しましたが、被災地としては被害が酷い場所だったこともあり、いまだに津波の面影がありました。おそらく住宅街だったと思われる場所に数軒残った家も、１階は壁が津波によって流され、２階と柱は残っているものの、とても住めるような状態ではありません。


おそらく電気、水道などは復旧しておらず、持ち主の方は仮設住宅に住んでいることでしょう。そもそも台風の豪雨と地盤沈下が影響しているのか、その家に行く道路は冠水して通ることができません。道路の陥没や隆起部分の補修は終えているようですが、今も地すべりで道路が崩れたりした部分は、そのままの状態になっています。


脇道に入ると、標識やガードレールもグチャグチャの状態で、震災後のままだと思います。がれきの山は、すでに草がうっそうと茂っていました。遠目から見ると小山にも見えますが、草の間からがれきが見え隠れしています。そしてその後ろには、がれきの片付けが終わった何も無い平野が海まで続いています・・・。


目的地である学校は高台にあるためか、津波の被害は無いように見えました。それでもすぐ下まで津波が来ていたのかと思うと恐ろしくなりましたね。こちらの町には沿岸部に電車が通ってましたが、津波の被害にあっていまだ復旧の目処は立っていません。


町の方針で、内陸部の方へ移設する話も出ていますので、計画が確定して、用地買収、その後ＪＲが線路や駅舎などの設置となると、短くても３年以上はかかると思います。これだけとっても先の長い話ですね。


テレビで復興とか言っていますが、実際に被災地を目の当たりにすると、仮設住宅によって人の住む場所は確保できていますが、それ以外は復旧すら行われていないと思います。やはり、復興計画にあるように、普通に生活できるような状態になるのは７～１０年ぐらいはかかるのでしょうね。


半年経って変わったのは、主要道路の起伏が整備されたのと、がれきが一箇所に集められただけのような感じです。しかし、がれきと言っても目に付く場所の撤去は完了していますが、脇道にそれたりすると、まだまだがれきが目に付きます。


最近、メディアでは、あまり取り上げられなくなりましたが、被災地の状況は復興と呼べるような状態ではなく、今も困窮されている方が数多くいらっしゃることをご理解願います。



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