平野復興担当相が、福島県二本松市で開かれた参院民主党の研修会で講演し、東日本大震災で多くの犠牲者を出した津波被害に関し、「私の高校の同級生みたいに、逃げなかったばかなやつがいる」と語り物議をかもしだしていましたが、どうやら「放射能付けちゃうぞ」に続き、マスコミの情報操作のようですね。


私も最初見た時は、どうして復興担当相は被災者の感情を逆なでするような発言が多いのかと思ってしまいました。確かに東日本大震災では、自分の身を投げうって多くの方を助けようとして逃げ遅れた方がたくさんいらっしゃいます。


もしかしたら我先に逃げれば、助かったのかもしれませんが、そのような方達を人として私は尊敬しています。普通に考えたら、そのような方達に間違っても「ばか」呼ばわりはしないでしょうが、身内や親しい友人に対し、悔しさで「あいつはばかだ」と言う発言であれば納得できます。


どうもマスコミは、あえて言葉の一部を誇張して問題発言のように見せかけることが好きなようです。国から見れば、放射能汚染から逃げずに放射能と戦っている方は「ばか」ではなく「おりこうさん」なのでしょうけど・・・。


今回の「ばかなやつ」発言は平野復興相に同情しますが、同じ会合内でした別の発言は許せません。平野復興相は福島第一原発事故の収束に向けた工程表に関連し、「ステップ２」の柱である原子炉の冷温停止状態は事実上、達成済みとの認識を示しました。


平野氏は「明日にでも冷温停止状態を発表しようと思えばできるが、警戒区域（の縮小など）をどうするか、セットで出すべきだということで、発表を差し控えている状況だ」と説明しました。政府と東電は１７日に改訂した工程表で、冷温停止状態の達成時期を「年内」と明記しています。


素直に聞くと、それは良かったと思いますが、こちらを見て下さい。今も高線量で立ち入りができない１号機建屋内の状態がどうなっているのかなど、画像を交えて分かり易く解説されています。


簡単に説明すると、１号機の核燃料は溶けて原子炉から漏れ、３号機の格納プールに入った使用済核燃料は、水素爆発の影響で飛散している状態です。別の情報では、建屋の外にまで飛散した核燃料は、どうしようもないので土をかぶせて埋めたという話も聞いたことがあります。これが本当だったら、それこそチャイナシンドロームですよね。


毎回書いていますが、冷温停止とは核燃料が格納容器（もしくは圧力容器）内に納まっている状態で水に浸すことを意味しています。間違っても格納容器外に飛散している核燃料に対して使う言葉ではありません。


皆さんは、どちらが真実だと思いますか？


武田教授がご自身のブログでＮＨＫの報道番組の内容に対して、指摘しています。一部抜粋すると、ＮＨＫが「良い番組」を提供してくれれば良いのですが、本来の目的を失った組織が「良い番組」を提供するというのは至難の業で、ＮＨＫの番組には理解できないある特徴があります。それは「放送の素人のような内容の番組を作る」ということです。その典型的なものの一つが2011年10月17日の朝に放送された「あさイチ」という番組でした。


「あさイチ」は、以前、室井佑月さんが暴走して、給食に福島の食品を使うのはやめろと発言して話題になった番組ですね。今回もこの番組は放送後ネットで話題になっていましたが、武田教授同様、内容に対して疑問視する方が多かったです。


番組内では、福島と福島以外のいくつかの家庭を選び、そこで1週間にわたって食べた食材のベクレル（汚染度）を測定して放送するというものでした。放送の結論としては、「福島の家庭がもっとも食材の汚染がすくなかった」、「気にすると被曝して気にしないと被曝しない」という何ともお粗末な内容でした。


そもそもサンプリングだけの比較で「放射能を気にしすぎてはいけない」というような結論はありえないでしょう。原発事故前だったらまだしも、これだけ放射能汚染に対して真剣に取り組んでいる方が多くなった中で、この内容は酷すぎます。


国民を洗脳するにしても、もう少しまともな内容にできないものなのでしょうかね。武田教授が「ＮＨＫが故意に子供に被曝をさせようとしている」「ＮＨＫに受信料を払えといっても無理」という言葉に納得してしまいます。



にほんブログ村
すみません。クリック協力お願いしますm(_ _)m