みんなの党の柿沢衆議院議員は震災復興特別委として、IAEA訪問・チェルノブイリ視察に出向きました。チェルノブイリで大きな被害を受けたウクライナでは、事故当時、対処にあたった専門家からヒヤリングを行い、その様子をツイッターに書き込んでいます。


非常事態省副大臣だったプリステル氏は柿沢議員に対して「私達の間違いを繰り返すべきでない」と語り、ウクライナで当初行われた除染は無意味だったと告げています。日本政府が基準値としている食物500Bq/kg、飲用物200Bq/kgという一律の数値について、プリステル氏は「不可解な値。同じ100Bq/kgでも大人のワインと乳児のミルクでは違う考慮が必要だ」と述べ、見直しの必要を語っています。


地域の除染について、プリステル氏は｢社会的に安心を与えるために除染するのかもしれないが、内部被曝のほうが大きな問題｣と警告しています。除染は意味がないということか、と訊ねる柿沢議員に対しては、「子どもは川で遊ぶ、山で遊ぶ。それを軍隊を出して全部は除染できない。だから立入禁止区域がある」と答えました。


プリステル氏はさらに農地としての使用についても、土壌汚染の数値だけで決めるのは間違い、と指摘しています。土質や草に影響されるため、汚染度が同じでも、牛肉や牛乳の汚染レベルは40倍も異なっているそうです。二本松の砂地の田んぼから５００ベクレルの米が見つかったのと同じ原理ですね。


居住の判断についても、プリステル氏は「ウクライナでは当初30km圏内に大量の兵隊と巨額の費用を投じて除染を行ったが、それは無駄だった。私たちの間違いを繰り返すべきではない｣と語っています。


まさに「同じ過ちを犯す」ですね。実際には住民を避難させていない分、それ以上の過ちを犯しそうですが、今のところ結論は出ていないため、これ以上語るのは止めておきます。ただ、住民の安全を第一に考えるのであれば、避難させるべきだと私は今でも思っています。


こちらは、4月1日にドイツのニュース風刺番組で福島事故問題が取り上げられた動画です。

まさに我々が思うことを声を大にして語ってくれているのですが、日本人として笑うに笑えませんでした。海洋汚染について安全性を強調する政府に対して「人間は海水も飲みません！プロトニウムも食べません！問題解決！」と呆れています。


日本国民がこの非常事態で騒がないことに関しても、日本のガイドブックには「日本では直接ものを尋ねることは非常に失礼とされる」と書かれているので、みんな黙っているのでしょうと皮肉っています。


犯罪会社東電を国が存続させようとしている世界から見て変な日本。きっと今も暫定基準値は家畜のえさの方が厳しいのは、きっと日本がペット好きだからでしょうとか言われているかもしれません。


環境保護団体グリーンピースが、大手スーパー５社の東北から関東の計１７店で店頭の魚介類６０点を購入して放射性物質の有無を調べた結果、半数以上の３４点で微量の放射性セシウムが検出されました。最大値は埼玉県内の店で売られていた茨城県産ワカサギの１キログラム当たり８８ベクレルだったそうです。いずれも国の暫定基準値の同５００ベクレルを大幅に下回り、残り２６点は不検出でした。こちらで詳細を確認できます。


海の土壌やプランクトンの汚染が激しいので、今後食物連鎖で大型魚への汚染が深刻化してくるでしょうね。そしてその魚を食べる我々人間に放射性物質は集約していくでしょう。私の大好きな刺身やお寿司も、もうすぐ食べれなくなるかもしれませんね。


文部科学省が作成した放射線量等分布マップはなかなか見やすいです。特に電子国土版は、空間線量率やセシウム１３４、１３７の汚染状態が個別で見れたり、拡大も可能なので便利です。対象は現在のところ福島県、宮城県、山形県、栃木県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県ですが、今後新潟県や東京都も加わっていくかと思います。


ご自宅近辺の状態を確認されたい方は、ぜひご活用下さい。



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