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テーマ:今日のこと★☆(105941)
カテゴリ:原発事故・放射能関連
昨日、岩手県一関市の託児所で10マイクロシーベルトの高い線量が確認された話を書きましたが、岩手県は宮城県同様、自治体の対応が遅いように感じます。宮城県でも当初は3月に根拠の無い安全宣言を知事が行い、農作物の検査はほとんど行いませんでした。一番線量の高い時期に県内各地の放射線量検査について一切行われませんでした。
各地の線量測定や学校などの線量測定に関しては、行われるようになりましたが、いまだに水道水などは不定期にしか調査していません。水道水の方が内部被ばくの可能性が高いため、人体にとって危険なはずなのですが・・・。 宮城県産の食品については、県の検査結果を見ると、ほとんどがND(検出せず)ですので、私は新潟県で行っている県外から入っていた食品の検査結果(宮城県分)を参考にしています。牛乳や魚などは、暫定基準値をはるかに下回っているものの、時折数値が確認されています。 岩手県の場合も、県や市町村が宮城県の線量が低いのに岩手が高いわけが無いという意識が強く、なかなか動いてくれないのが実情のようです。また、風評被害という言葉を借りて被害者意識が強くあり、放射能汚染を口にする人に対して批判的なのも、当初の宮城県と同じです。岩手県の親御さん、子供達を守るため、一緒に頑張りましょうね。 さて、今度は千葉県柏市の空き地から、1時間当たり最大で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されましたね。ホットスポットだとしても、あまりに高い線量です。柏市が土を調べたところ、高濃度の放射性セシウムが検出されました。 柏市根戸の住宅や工場が立ち並ぶ地域にある空き地では、地面を20センチほど掘り下げた地中で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されました。市が現場の土を採取して調べたところ、深さ30センチの土から1キログラム当たり放射性セシウム134が12万4000ベクレル、放射性セシウム137が15万2000ベクレルの合わせて27万6000ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出されました。 現場の空き地は、市が所有する土地で、10年ほど前まで市営住宅などが建てられていたということですが、線量を下げるため、近く現場の土を取り除くことにしています。なぜ放射性セシウムがあったのか、今の時点では分からないとしていますが、大阪大学の藤原守准教授は「半減期が2年のセシウム134は、原子炉を動かしたときにできる物質で、通常は原子炉の中にしかないため、今回検出されたのは福島第一原発の事故による放射性セシウムと考えられる。局所的に濃度が高くなっていることから推測すると、側溝などで濃縮された放射性セシウムを含む土か、福島第一原発近くの土が外から持ち込まれた可能性が考えられる。土壌の分析をすれば、福島の土か、柏市内の土か、ある程度推定できると思う」と話しています。 もし、福島第一原発事故に関係した福島の土だったとしても、誰がどんな目的でその土を遠く離れた柏市に持ち込んだのか、疑問が残りますね。今後、このような高濃度汚染された土が悪用されないか心配しています。一見、全く普通の土に見えますからね。放射能は匂いもしないし、目に見せませんから、線量計が無ければ自分の身を守ることは難しいでしょうね。 こちらは文部科学省が作成した「放射能に関する副読本」です。まあ、無難なことを書いていますが、なぜか気持ちよく読めないのは、やはり放射能の危険性を明確に書いていないからでしょうか?国、自治体が作成した放射能安心洗脳本?に必ず出てくるのが自然放射線とごっちゃにして普通に浴びているものだとするのと、放射線のガンのリスクを、たばこや酒などと同じリスクのひとつだとさらりと書いてあることです。子供は酒は飲まないし、たばこも吸いません。 これらは毎回国が同様の資料を作成するたびに突っ込まれているところですが、変更するわけでもなく一貫しています。県が作成したものの、この国の記載に従っており、そして市町村が作成したものも同じような内容になっています。ただ、放射能から身を守るという内容については評価できると思います。まずは放射性物質から離れろというのは基本中の基本ですから、子供達にもそれは教えてもらいたいです。 現実は除染という言葉ではぐらかされて、離れ(避難し)たくてもさせてもらえないようですが・・・。 意外なところで「フクシマ」が取り上げられたようです。福島第一原発事故発生後、被害拡大防止に取り組んだ「フクシマの英雄たち」へのスペインのアストゥリアス皇太子賞の授賞式が21日、当地で行われ、警察、消防、自衛隊の現場指揮官5人が代表としてフェリペ皇太子から賞状を受け取りました。 賞は、皇太子が名誉会長を務める財団が毎年、文化や科学はじめ各分野で活躍する個人・団体に授与しているもので、「フクシマの英雄たち」は平和部門での受賞で、個人を特定せず、原発作業員や消防士、警官など「自身の生命を危険にさらしながら、被害を最小限に抑えるために献身的に働いた」人たちを指しています。 式典では、原発3号機への放水作業を指揮した東京消防庁ハイパーレスキュー隊の冨岡豊彦・消防司令がスピーチし、「『フクシマの英雄たち』という称号を授かったことは、ここにいる受賞者のみならず、日本全国民に対するものと確信します」と述べました。 政府、東電の対応については批判したくなりますが、現場で作業を行って頂いた皆さんには、感謝するばかりです。あとひとつ間違えば、今私も生きていないかもしれません。お世辞にも被害が最小限に食い止められたとは言えませんが、日本のために懸命に原発と戦った皆さんのことを我々国民は忘れないでしょう。 にほんブログ村 すみません。クリック協力お願いしますm(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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