今日から１１月ですね。今年はかなり異常気象でしたからどうなることかと思いましたが、こちらではそれなりに寒くはなっています。しかし、国の馬鹿げた対応はどうにかなりませんかね。


世界で一番重大な原発事故を起こした日本がベトナムに原発を売り込んだり、福島第一原発の汚染水を浄化した水を飲む輩がいたりと、ふざけるのもいい加減にして欲しいと思います。武田教授もブログで怒ってますね。国民新党の亀井静香代表も、「政治家が駄目になった原因は、国民がほとんどいかれてしまったからだ」と馬鹿な発言をしています。九州電力の玄海原発４号機も運転再開するようですし・・・。


日本が今、最優先で行わなければならないことは何でしょうか？ＴＰＰ参加への検討なども世界レベルで考えれば、重要なことだとは思いますが、震災からの復興、原発事故の対応は今も現在進行形です。そもそもＴＰＰの10年で２．５兆の経済効果のために、農家を守るために毎年３兆円を支出するという計算のできない人みたいなことがよく言えますね。


脇道にそれましたが、復興対策、原発事故対策の道しるべをしっかり作って進んでいるのであれば現在進行形でも問題無いかと思いますが、政府はその場しのぎの対応ばかりで今後の対応が全く見えていません。現状でも、被災者、避難者から見れば、国の対応は満足いくものには決してなっていません。


仮設住宅に入居しても自立できない人達をどうしようとしていますか？原発事故の避難者の対応は？避難区域の今後は？福島以外の被ばくの健康調査は？除染の進め方は？中間・最終処理施設の設置は？今でも決めることは山ほどあるかと思います。これでは灯台下暗しですよ。


結局国は、何も対策しないから、今の状態で生きれるところまで生きろと言っているように聞こえます。つまり今被害にあっている国民を見殺しにしようとしているのです。


そうは言っても放射能汚染により健康被害は時間と共に進んでいます。東京新聞に「チェルノブイリ　健康被害、事故の４～５年後」という記事があります。健康被害は１０～２０年後ではなく、すぐ先に来ているようです。


日本では、放射線を浴びると、がんになる確率が高くなるといわれていますが、チェルノブイリでは、がんよりも、心臓病や脳梗塞、糖尿病、免疫不全になる人が大多数で、子どもの糖尿病も目立っています。先日紹介した岩手県一関市で毎時１０マイクロシーベルトの放射線が確認されている中学校の生徒さんが、くも膜下出血で亡くなった件についても、何かしら放射能が影響しているのではと思っています。


せっかくチェルノブイリ原発事故という前例があるにも関わらず、日本政府の対応を見る限り、全く被ばく対策は行っていないように感じます。チェルノブイリ原発事故では、早期避難、厳しい食品の基準値を設けましたが、かなりの方が犠牲になりました。


日本政府の「情報隠ぺい」「高線量地域から避難させない」「放射能汚染食材の全国拡散」「放射能汚染ガレキの全国拡散」などの対応を見れば、最低でもチェルノブイリ以上の被害者が出ることは明らかです。


事故後１年目の対応が、後の被害の大きさを左右するそうですが、福島第一原発事故からすでに半年以上経ち、一番放射性物質の放出が多かった３月の時期は、震災によってライフラインが絶たれ、生きることに必死で、ほとんど自己防衛を行っていない方が多かったと思います。


また、余裕があったとしても、関東などでは情報隠ぺいのお陰で、原発事故は関係無い話と無防備だった方も多いことでしょう。今もあの殺人的な暫定基準値のお陰で、汚染食品から被ばくする可能性が高まっています。


こちらでは、福島の小学校の学習発表会で子ども達が考えたセリフを紹介しています。ひとりひとりは短いセリフですが、どの言葉にも奥深さがあり、子供達の思いが伝わってきます。


子供達が「きっと立ち直れる」「きっと 笑える時が来る。」「未来がある。」と、我々大人を励ましているようにも聞こえます。そうなれるように私達も頑張りましょうね。



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